(末社 八幡神社)


神谷神社 境内社・史跡等


丹後国熊野郡
京都府京丹後市久美浜町1314
(境内に駐車可)



当記事では神谷神社(神谷大刀宮)の境内社・史跡等を掲載します。ただし「神谷磐座群」については別途記事を設けています。




◎寒川神社
■祭神/応神天皇
「熊野郡誌」(大正十二年)の境内社筆頭に記載されますが、現存しないようです。
元久美浜の氏神とされ、太刀宮よりも先に当社を拝するのが通例であったとのこと。この地に寒川神社が鎮座すること、またご祭神を応神天皇としていることが留意点かと。


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◎剣岩
丹波道主命が神剣「国見剣」で斬ったという巨石。「熊野郡伝説史」は以下を記載しています(Wikiより孫引用)

━━神谷神社の創建の折、丹波道主命は臣下に命じて八千矛神を勧請するのに良い場所を探させたが、地相を観た臣下は後に自分が住むために適地を隠し、良地は無いと報告した。このため神谷神社は山中の神谷に創られた。後に嘘が露見し、怒った丹波道主命に追われた臣下は大岩の陰に隠れ、丹波道主命が振り下ろした刀は誤って大岩を真っ二つにした。臣下は和睦を申し出、大根を捧げて宴をひらいたという━━

神話の域は出ないものの、当地に「太刀宮神社」が創建される故となった可能性はあるかと思います。


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右殿(向かって左殿)が川据神社、左殿(向かって右殿)が大山祇神社


◎川据神社
■祭神/瀬織津姫命
明治の合祀令により無格三社を合祀した社。

◎大山祇神社
■祭神/大山祇命
「熊野郡誌」に記載は無く、それ以降に合祀されたと思われます。川据神社と同覆屋内に並んで鎮座。


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◎蛭児神社
■祭神/事代主命 大巳貴命
境内の松の古木の側にあり、明治十八年に祠を覆うように倒木したものの、ほとんど損傷無し。その奇瑞を後世に伝えようと古株の上に安置したと伝わります。



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左(向かって右側)は猿田彦社、右は稲荷社。


◎稲荷神社
■祭神/保食大神

保食大神は丹後に於いて大抵は豊受大神と同神とする場合が多いものですが、詳細は不明。

「熊野郡誌」には、同覆屋内に諾冊二尊と猿田彦神の両社があるとのこと。諾冊二尊は海中から石像が出現したようです。またこの社は現存しないようです。



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◎社日碑


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以下道路を挟んだ「神谷磐座群」側の末社群を。




◎厳島神社
■祭神/多紀埋昆売命 狭依毘売命 多岐都比売命 
明治十九年当社に合祀されたと伝わります。かつては八幡神社の末社。 


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◎八幡神社

■祭神/応神天皇 神功皇后
「熊野郡誌」の編纂当時は神谷神社(神谷大刀宮)から独立した無格社となったようです。周辺の末社群は当時この社の末社となっていました。御輿渡御もあったようですが、現在は末社に。
ご本殿は京都府指定文化財。



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◎皇太神宮

■祭神/天照皇大御神

磐座群の中央石段を登ったドン突きに鎮座。かつては八幡神社の末社。



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◎秋葉神社
■祭神/迦具土神
こちらもかつては八幡神社の末社。



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