☆ 「雨降りの滝」(意賀美神社)・「神於山」等
(おがみじんじゃ・こうのやま)
和泉国和泉郡
大阪府岸和田市神於山
(意賀美神社P利用)
「式内社 意賀美神社」の御神体山とされる「神於山(こうのやま)」(標高296.4m)。
「神の於はす山」として古来より崇拝の対象に。鎮まる神は闇淤加美神(クラオカミノカミ)。谷底に棲む龍神といわれ、古来より祈雨止雨の対象とされてきました。
「神於山」の谷底というのは、ちょうど「雨降りの滝」の滝壺に当たるでしょうか。「神於山」は「津田川」と「牛滝川」に挟まれた独立峰。その「津田川」に「雨降りの滝」はあります。
落差10m、幅2mほど。滝と緑の景観が素晴らしく、大阪府「みどりの百選」に指定。
文献に著される最初は、天平四年(732年)の大干魃に際し、聖武天皇に神のお告げがあり、神の側に祀られていた社に雨乞いをしたというもの。また元慶八年(884年)の大干魃にも、陽成天皇が菅原道真公に雨乞祈願をさせたと社記にあるようです。
温和な気候や湧き水に恵まれた和泉国は早くから開け、「神於山」を水源とする河川を利用してきました。その水への信仰がありました。西の谷地には式内社 意賀美神社、北東麓には式内社であり「和泉五社」の一である積川神社が鎮座します。
意賀美神社の一の鳥居。「雨降りの瀧」へは二の鳥居前を向かって右へ下ります。
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