十倉神社
(十倉一ノ宮神社、福知山市大江町南有路)
丹後国加佐郡
京都府福知山市大江町南有路小字森安503-4
(P有)
■祭神
神吾田津姫神(木花開耶姫神)
「由良川」中流域の南岸、大江町「南有路」に鎮座する社。「十倉山」(標高216m)を背後にして鎮まっています。
◎「大江町風土記」という書によると、━━有路には、十倉神社という宮さんが五つあります。これは兄弟が五人あって、一番上が野上、二番目が阿良須、三番目が矢津、四番目が五日市、五番目が二カ村にまつってあるということです。祭神は五つとも『木花さくやひめ』という女の神さんです。この五つの内一番大きなのが阿良須神社(現在記事改定作業中、リンクには飛びません)で、式内社になっています━━とあります。
◎社頭案内板には、かつては「十倉山」に鎮座し天正年間(1573~1592年)に現社地に遷座されたこと、第56代清和天皇の御宇(858~876年)には正三位 十倉大明神と奉号されたとあります。
◎「有路(ありじ)」という地は「由良川」を挟み南北に跨がります。「北有路」に鎮座するのが阿良須神社、「南有路」に鎮座するのが当社。
「有路」の地名由来については阿良須神社の記事にて(現在記事改定作業中、後ほど記事UPします)。
◎これとは少し異なるものの類似点が見られるのは、同じく「南有路」に鎮座する才ノ神。
━━第十代崇神天皇の時、四道将軍丹波道主命が当地を巡視されたとき、蟻が群がっているのをご覧になり、「近くに人里があるに違いない」とお供の者に村里の在りかを探させました。(中略) これよりこの地を蟻道(ありじ、有路の地名の語源)の里と呼び…━━(案内板より抜粋)