伊波乃西神社
美濃国各務郡
岐阜市岩田西3-421
(P有)
■延喜式神名帳
伊波乃西神社の比定社
■旧社格
郷社
■祭神
[配祀] 八瓜入日子命(ヤツリイリヒコノミコト)
岐阜市北東部の郊外、「長良川」沿い「岩田西」に鎮座する社。「清水山」(標高162.8m)の南西山裾に社殿が設けられています。
◎ご祭神は第9代開化天皇の第3皇子である日子坐命(日子坐王・彦坐王)と、その御子の八瓜入日子命(神大根王)。日子坐命は崇神天皇十年、丹波国(当時は丹後国・但馬国を含む)の陸耳御笠(クガミミノミカサ、土蜘蛛)討伐を命ぜられこれを平定。丹波は御子の丹波道主命が治め、日子坐命は「三野前国造」に任じられた御子の八瓜入日子命とともに当地を開拓しています。「三野前国造」とは美濃国西部のこと。当地、各務郡は東部に当たりますが。
日子坐命はそのまま当地で薨去。「清水山」中腹に葬られ崇め奉られていたとのこと。山容は三角錐の形をした、いわゆる神奈備山型。
◎墓所(→ 日子坐命御墓)は明治に御陵墓に認定。縦2.4m横1.8mの巨岩が据えられたもの。現在は鳥居と瑞垣で囲われ、当社前から200m近くの登拝道が整備されています。巨石は地名「岩田西」、社名「伊波乃西」の由来となったのでしょうか。
◎当社はかつてその墓所に拝殿があったものの、治定に当たり現社地へと遷座されたとのこと。巨岩を御神体と見なして拝殿のみが設けられていたということかと思います。
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