日吉神社 (安八郡神戸町神戸)


美濃国安八郡
岐阜県安八郡神戸町神戸1
(P有)

■旧社格
県社

■祭神
[日吉 大宮] 大己貴大神
[日吉 二宮] 大山咋大神
[日吉 宇佐宮] 湍津姫大神 [配神] 大己貴大神
[日吉 樹下宮] 鴨玉依姫大神 [配神] 大山咋大神
[日吉 客人宮] 白山姫大神

[日吉 牛尾宮] 大山咋大神 荒魂
[日吉 三宮] 鴨玉依姫大神 荒魂



美濃国北西部、安八郡(あんぱちぐん)神戸町(ごうどちょう)に鎮座する社。広大な社域を誇り、旧社格は県社に指定。式内社と成り得なかったのは仏教色が強かったからと思われます。
◎創建は弘仁八年(817年)、最澄という僧侶が東国へ布教活動へ赴く際に「東山道」を通過。当地の郡司であった安八太夫安次がその宗教に帰依し、日吉大社(記事未作成)から四柱の神を勧請したというもの。
◎日吉大社はそもそも、「比叡山」を主峰とする「比叡山地」の一つ、「八王子岳」山頂に座す「金大巌(こがねおおいわ)」を信仰の対象としていた上古からの社(現在は牛尾宮・三宮宮が鎮座)。最澄などという僧侶が「比叡山」を奪い取り延暦寺という仏教施設を建てた際に、その守護神などとして都合よく建てたのが日吉大社。
◎当初の四柱の神というのは「大宮」の大己貴大神、「二宮」の大山咋大神、「宇佐宮」の湍津姫大神、 「樹下宮(じゅげのみや)」の鴨玉依姫大神。
貞観三年(861年)に弟子の円仁という僧侶が三柱の神、「客人宮」の白山姫大神、「牛尾宮」の大山咋大神 荒魂、「三宮」の鴨玉依姫大神 荒魂を勧請したとのこと(貞観二年説もあるようです)。合わせて七柱の神をもって「山王七社」として奉斎され続けています。
本社の日吉大社においては、「宇佐宮」は湍津姫神ではなく田心姫神(多紀理比賣神)であり、いつかの時代に間違われたのかもしれません。

*早尾神社・多度神社・神明神社、三猿等を拝し忘れているため写真はありません。


駐車場は絵地図の左の方に車の絵が描かれている所。


山王鳥居ではありません。「日吉新宮」の扁額。日吉大社に対しての「新宮」ということでしょうか。


御輿殿

中央 ご本殿、向かって左(小) 宇佐宮、左(大) 二宮、向かって右(小) 客人宮、右(大) 樹下宮。


御輿殿前の向かって左側、大物忌神社(大年神)。

御輿殿前の向かって右側、竈殿神社(奥津彦大神・奥津姫大神)

手前は樹下宮、中は客人宮。奥の朱はご本殿。

手前は客人宮、奥は樹下宮。

手前は宇佐宮、奥の朱は二宮。

手前は二宮、中は宇佐宮、奥の朱はご本殿。

三宮

三宮の祠

牛尾宮

牛尾宮の祠

随神


大物忌神社の手前の「産石」。

竈殿神社の手前の「牛石」。


以下「火祭りの庭」の七つの「御輿石」。




「石舞台の庭」

三宮の横に招魂社があり、その背後辺りにに高まりがあります。

どうやら塚(古墳)のようです(詳細未確認)。