並大神社
(なろうじんじゃ)


伊勢国度会郡
三重県度会郡大紀町崎2012
(境内続きの駐車場は隣の飲食店のもので、当社Pは無いと思われます)

■祭神
建速須佐男命
誉田天皇
木花開耶姫命
宇迦之魂命


「大内山川」沿い、深い山間部の大紀町「崎」に鎮座する社。霊峰「大内山」の東麓、瀧原宮は北へ10kmほど下流。西すぐには「紀勢自動車道」の「紀勢大内山IC」があります。
◎三重県神社庁が掲げる当社についての由緒は以下の通り。
━━古く保元の乱・平治の変と戦火が絶えることなく、里人が困り果てていたころ、武勇抜群の並宮を迎え祭るという意見が出たことにより、文治2年に御分霊を奉鎮した。その後里に平和が戻り、狭く感じられていた社地を安貞元年の遷宮に際して現在の社地に奉遷した。明治4年に現在の名称になり、明治四十一年には金刀比羅神社・末社6社を合祀して今に至る━━
◎この内容から察するに原初のご祭神、「並宮」とは建速須佐男命・誉田天皇の二座のことかと。そして他六座は後の合祀によるものかと。鎮座地は「大内山川」に「三ヶ野川」が合流する地点。速秋津姫命はこれに関わるのでしょうか。
◎なお文治二年とは1186年。平安末期、或いは近年は鎌倉初頭とする説が有力。


社前は国道42号線。奥に見えるのはさらにその奥の飲食店の駐車場のようです。当社駐車場にしか見えず、知らずに停めてしまいましたが…。