落杣神社・御霊神社 (五條市阪合部新田町)
(おちそまじんじゃ・ごりょうじんじゃ)
大和国宇智郡
奈良県五條市阪合部新田町
(詳細住所不明、急坂で狭小道路もあるため運転上級者でないと苦労すると思います)
(社前に数台分の駐車スペース有り)
■祭神
(不明)
かつて境界を裁定する官掌者であったとされる、坂合部氏が拠点としていた旧「坂合部村」の南端、「阪合部新田町」に鎮座する社。深い山々が連なる頂の一つ、標高は450m程度。
◎創建由緒等に関する資料は見当たらず不明。麓の5~6km北方に同名社が鎮座します。こちらは「旧坂合部村」の氏神であったとされ、落杣神社の方は式内社 落杣神社の比定社。どちらかが分祀勧請されたということか、大山祇神を祀ることからあるいは里宮・奥宮の位置付けだったのでしょうか。
◎当社は御霊神社として併祭されています。御霊神社は光仁天皇を呪詛し殺害しようと企てたとし、宇智郡(現在の五條市)に配流幽閉された井上内親王を祀る社。藤原百川の策謀に貶められ、幽閉先で自殺を図ったとするのが有力。都を震え上がらせた最強の怨霊神とされます。
「御霊宮本紀」には嘉禎四年(1238年)に御霊神社 本宮より宇智郡内各所に10社の分祀がなされたとあり、次いで12社が分祀されています。当社は後に分祀された12社のうち1社。