堀越神社 (室生向渕)


大和国宇陀郡
奈良県宇陀市室生向渕
(詳細住所不明)(P有)

■祭神
豊玉姫命


「大和富士」とも称される「額井岳(ぬかいたけ)」東側中腹、「室生向渕(むろうむこうぢ)」の標高530mほどに鎮座する社。社前には龍神(豊玉姫命)が棲むとされる「龍王ヶ淵」があり、人気の絶景スポット。

◎創建時期等は不明。おそらくは「雨乞い」神事に端を発するものと思われます(案内板を撮影した下部写真参照)。これは水不足が深刻であった大和ならではのもの。「額井岳」山頂には雨乞いをするという龍神祠、南側中腹にはこちらも龍神を祀るという「一清の杜(いちしめのもり)」(磐座群)があります。

◎これとは別にあくまでも一つの説として。「続日本紀」に伝わる「鹿に水を飲まし給ひ後渕に向かふ」というのが、「龍王ヶ淵」ではないかというもの。春日神を常陸国から大和国へ迎える際の休憩場所といったところ。
これについては同じ「室生向渕」内の北東1.5kmほどに鎮座する春日神社に宛てられていますが、そこには「渕」らしきものが見当たらず、伝承が交錯しているのではないかと考えています(推量はその記事にて)。
◎また当社は聖武天皇の「堀越頓宮」伝承地の一つでも。もう一ヶ所、都祁水分神社の境内地が候補地として上がっています。

「龍王ヶ淵」はこちらを。


*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。


林道から当社までのアクセス道。特に通行困難な箇所は無し。

駐車場は10台程度停められます。



池の周りを周回できます。






*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。