☆ 嗛間丘 (「国見山」山頂) 國見神社旧社地
(ほほまのおか)



大和国葛上郡
奈良県御所市原谷(「国見山」山頂)
(駐車は國見神社の記事参照)

*登拝時間は20分程度
*登山装備等は特に不要



神武天皇が東征後に「国見」をしたとされる地。「国見山」(標高229m)の山頂に石碑が建てられています。

麓の國見神社の社頭案内は以下の通り。
━━東征を成し遂げた神武天皇が、「掖の上(わきのほとり)」の「嗛間丘」に登って国見をし、「なんと良い国を得たものだ、内木綿(うちゆう)の狭い国だが、蜻蛉の臀呫(となめ、=交尾)のようだ」と述べ、以後この地を「秋津洲」と呼ぶと書紀に記され、後にこの丘を「国見山」と言われるようになった━━(大意)

伝承地はもう一ヶ所、神武天皇社が鎮座する「柏原」。この社こそが宮跡ではないかと考えています。
そしてその背後の「嗛間丘」(本間丘)の中腹には燕神社が鎮座し、ここが「国見」をした場所ではないかと考えています。

古代の「掖上」がどちらであったのかは不明。現在のJR掖上駅を挟み、南500mほどが当地、北500mほどがもう一つの「嗛間丘」(本間丘)
伝承の濃さではもう一つの方に軍配が上がりそうですが…。

なおこの石碑が立つ山頂は、國見神社の旧社地でした。


國見神社

境内脇から登拝道へ。


境内社がこんなところにポツンと。狐が据えられているので、稲荷社のようです。


登拝道はかなり整備されています。

この辺りから急斜面に。


到着!石碑が立つのみ、旧社地の跡形もありません。

「神武天皇聖蹟傳説地」

「皇紀二千六百年 神武天皇聖蹟顕彰會」

葛上郡方面。手前がおそらく「巨勢山」、奥は「高天山」(金剛山)でしょうか。樹木に覆われ見通せません。

神武天皇が「国見」をしたとすればこちら側でしょうか。見通しはききません。