燕神社

大和国葛上郡
奈良県御所市柏原246
(登拝は5分足らず、駐車は南側麓の「人権ふるさと公園」内に)

■祭神
神倭磐余彦命
豊受大御神
武甕槌命


「嗛間丘」(ほほまのおか)の中腹に鎮座する社。現在の山名は「本馬山」、標高は143m。
◎「人の世に熱あれ、人間に光あれ」。ここは大正十一年の部落解放運動、「全国水平社運動」が起こった地。現在の境内の場所は「建議の庭」とも呼ばれ、「燕会」というメンバーたちが部落差別を無くすためにどうするかなどについて議論された場所。当社はその「燕会」のメンバーたちにより、「解放令」50周年記念事業として創建されました。
◎この鎮座地は「嗛間丘」の東側。神武天皇が即位三十一年に「国見」をしたという「掖上、嗛間丘」の候補地の一つ。もう一つの候補地は、麓に國見神社が鎮座する御所市原谷の「国見山」
この「嗛間丘」に関しては、後ほど別記事を上げる予定です。
◎神武天皇が「国見」をしたという場所は、ちょうどこの境内辺りではなかったかという可能性を抱いています。南麓には神武天皇社が鎮座、村人たちの間にははっきりとした伝承が受け継がれていたのではないかと。そしてこの由緒ある地で神武天皇の志を倣い引き継ぎ、村人たちは「全国水平社運動」を立ち上げたのではないかと思うのです。現在では宅地開発が相当進み、田園風景は限られたものになっていますが。

*写真は2017~2018年冬と2021年8月撮影のものとが混在しています。


「人権ふるさと公園」から「嗛間丘」への登拝道。