☆「名草山」磐座
「名草山」山頂付近には巨大な磐座群が座していました(登拝記事は→こちら)。
また中腹にも巨大磐座が座しています。
いずれも南側。向いている方角は南西方向。
明らかに組み上げた磐座もあります。
ひょっとしたら濱宮の沖にかつてあったとされる、「琴の浦」という海中から飛び出た岩盤の方を向けていたのでは?…とも。
「琴の浦」は古代祭祀場であったとされます。
この磐座群は名草戸畔が祭祀を行っていた場所であろうと考えています。
遥か太古の時代(縄文、あるいは旧石器時代)よりこの地は祭祀場であり、弥生末期に当地を治めた名草戸畔が、その霊地で呪術を行ったと想像されます。
またその山頂付近磐座群の中に洞穴らしきものがあり、ここに名草戸畔が葬られたのではないかという考えも起こりました。
地元伝承では宇賀部神社の背後の山に葬られたとされていますが、この洞穴のあまりの神聖さにそのような想像も。
◎磐座群の内訳
(A) 核となる三体の巨岩(長さ5m程度)が上中下とキレイに連ねられており、南西方向に向けられています。
(B) 丸石と尖った石とが、それぞれ南西方向に向けられています。
(C) 石室のような石で囲われた洞穴
(D) 周辺に大小20体程度の巨石。
(E) 中腹に巨石。数体を組み合わせたものか、一体ものなのか未確認。
岩質は周辺の石や岩と同じもの。
遠方から運んできたものではなく、周辺の岩を組んだと思われます。