☆ 静御前の塚 (大和高田市礒野北町)


大和国葛下郡
奈良県大和高田市礒野北町7-21
(P無し)


大和高田市立病院の西すぐ、住宅地の小さな一角にひっそりと。ほとんど誰にも知られていない史跡。

案内板によると、かつては小山があったとされていますが、現在は消失したのであろうと思います。

静御前の母、磯野禅尼が当地出身であり、この周辺にはいくつか史跡が残っています。

・春日町の「笠神の森」の明神に病気平癒を祈った→春日神社が鎮座(未参拝)
・その帰りに衣を描けた松が県立高田高校内にあった(現在は石碑のみ、母校ですが今初めて知った)
・祈った笠神は石園坐多久虫玉神社の境内社に遷座
・大中の春日神社境内には「弁慶の七つ石」が座している

それなりに史跡は揃っています。

ただし終焉の地としてもっとも有力なのは、京丹後市磯の静御前の生誕地(終焉の地でもある)のようです。
こちらは父の磯野善次の出身地で、すぐ近くには静神社も鎮座。

当地の地名は「磯野」。
この地名を巡り、特に式内大社である石園坐多久虫玉神社と関連付けていろいろな議論が交わされています。

「射園神(イソノノカミ)」や石上神宮との関連なども指摘されていますが(詳しくは石園坐多久虫玉神社の記事にて)、
案外、静御前繋がりなのかもと思ったりも。