下御井神社 (豊受大神宮所管社)


伊勢国度会郡
三重県伊勢市豊川町279
(豊受大神宮P利用)

豊受大神宮所管社(4社中の第4位)

■祭神
下御井鎮守神


豊受大神宮の宮域内、「檜尾山」の麓に別宮が三宮揃う正殿の南方、土宮の近くに鎮座。
◎同じ所管社として宮域内に上御井神社と下御井神社があり、当社 下御井神社は上御井神社を補完するための予備的なもの、上御井神社の水が渇れた際に用いるとされているようです。上御井神社は立ち入り禁止で参拝不可、ともに社殿はなく、御井の覆屋があるのみでよく似た佇まいであるとか。
◎上御井神社について、渡会氏の遠祖が高天原から高千穂峰に携えた後に丹後国の「天の真名井」へ遷し、それが豊受大神の遷座とともに井戸も移されたという伝承があるとか。ここでいう「渡会氏の遠祖」とは天児屋根命のことでしょうか。
◎仮にそうであるとして、天児屋根命には重複する「天八井水」の話があります。延喜式の「中臣寿詞」には、皇孫の御食には「天津水」を加えて奉り、その「天津水」を御子神の天忍雲根神が天上に乞いに上がったとあります(摩氣神社の記事参照)。当社の伝承は混乱してできたものでしょうか。あるいは彦坐王の裔で丹波国造家の大佐々古直が井戸を移したということなのでしょうか。
◎上御井からは毎朝、桶一杯の清浄な水が汲み上げられているようです。

※写真は2018年6月撮影のものです。


(外宮参道)