大河内神社 (松阪市桂瀬町)


伊勢国飯高郡
三重県松阪市桂瀬町169-1
(急坂を上り境内に停められますが、普通車はかなり困難)

■祭神
建速須佐之男命
天忍穂耳命
多岐都姫命
多岐理姫命
市寸島姫命
稚日女命
火須勢理命
武御名方命


松阪市市街地の外れ、山裾の丘陵地「桂瀬町(かつらせちょう)」に鎮座する社。
◎「大河内村大字大河内字前田」という地に鎮座していた八雲八柱神社に、境内社等も含め近隣23社を合祀して明治四十二年に創建された社と伝わります。元の八雲八柱神社については資料が見当たらず不明。すでに分からなくなってしまっているのでしょうか。合祀社の中には大同二年(807年)創建と伝わる古社もあったとか。
◎興味深いのが当地の地名。合祀はその年の1月であり、同年7月に当地へ遷座されたと。半年ほどは上記の地に鎮まっていたと社頭案内の文章から読み取れます。そして当時の当地名は「大河内村大字桂瀬字神山」。文脈からここに社は無かったようですが、「神山」と称された地。神が宿る霊地として何らかの伝承があったと思われます。創建からわずか100年程度にも関わらず、この社をとても神々しく感じるのはそのせいかもしれません。
◎計32社を合祀しながらご祭神が少ないのは、少なくとも同名社「八雲八柱神社」の合祀が4社あったからのようです。いずれも素盞嗚命と五男三女神。それぞれに分霊されていったものかもしれません。そもそもこの神々が祀られるようなところは、いわゆる霊地とされていたものが多いように思いますが。

*写真は2018年6月撮影のものです。







陰陽石二体のように見受けられます。