陵神社 (京丹後市久美浜町橋爪)


丹後国熊野郡
京都府京丹後市久美浜町橋爪
(社前に停めました)

■祭神



内海となっている久美浜湾よりわずか1km余り内陸に入った地に鎮座。残念ながら寂れきってしまっており、忘れ去られた古社という趣に。
◎「陵」という社名から天皇、あるいは皇后、皇太后(天皇の生母や先代天皇の皇后など)、太皇太后(天皇の祖母など)という限られた人物(神)のみに用いられる墓のことを指すかと思います。
◎どうやら当社は山頂に古墳を持つ社として認識されていたようで、かつその古墳は丹波道主命のものであるという伝承があるようです。
◎「熊野郡誌」によれば、海部直(アマベノアタヒ、祖は建田勢命)の子孫が神職として奉仕していたと。また海部直の居館跡(矢田神社境内、或いはその隣接地)とされる久美浜町「海士(あま)」、より当社までの通路があったとしています。海部直はもちろん彦火明命を始祖とする籠神社の社家のこと。
◎以上から類推してみると、海部直の古墳なのかもしれません。また「陵」という語が定義化される以前のものなのかもしれません。



とにかく荒れ放題、放置され社といった雰囲気。もし仮に海部直が眠る地であるなら、このままでいいのか!…と。