春日神社 (桜井市芝)


大和国城上郡
奈良県桜井市芝711
(参道に駐車可)

■祭神
天児屋根命
[配祀] 天太玉命 武甕槌命 比売神



国道169号線が南方向に旧道とバイパスに分かれるその間に鎮座する社。
◎創建由緒等に関する資料は見当たらず不明。中臣氏が奉斎する春日社にもかかわらず、経津主命が祀られずに天太玉命が祀られているのが興味深いところ。
◎当社は大神神社の「三ツ鳥居」が元々あったと考えられる地、いつしか春日社に取って代わられたとする説があります。これは小川光三氏によるもの。「ヤマト古代祭祀の謎」という書にて唱えられています。
◎当社は「三輪山」山頂から真西に鎮座。山頂には高宮神社(大神神社摂社、式内大社 神坐日向神社と入れ替わった)が鎮座。当社から北に60°の方向、山頂から真北に穴師坐兵主神社の旧社地「ゲシノオオダイラ」。当社から南に60°の方向、山頂から真南に玉列神社(大神神社摂社 式内社)が鎮座。当社から「三輪山」山頂を挟み対面するように秉田神社が鎮座。これらが巨大な平行四辺形を成すというもの(下部写真参照)。
◎真西というのは春秋分の日に「三輪山」山頂から太陽が昇る方角。60°の方向というのは夏至と冬至の日に太陽が昇る方角。つまりは当地こそが「三ツ鳥居」を核とした「日祀り」の偉大な聖地であったと。
これらはいわゆる「太陽の道」を明らかにした小川光三氏の一説ですが、あまりの明確な理論であるかと思います。

*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。



「太陽の道」というものを知った10年近く前は、月に一度必ず参拝していた社。

境内北側より。

境内南側より。