高宮神社
(こうのみやじんじゃ)


大和国城上郡
奈良県桜井市三輪字神峰(三輪山山頂)
(登拝については本文参照、車は大神神社Pにて)

■延喜式神名帳
神坐日向神社 大 月次新嘗 の論社

■祭神
日向御子神


三輪山山頂に鎮座、登拝は狭井坐大神荒魂神社より、片道1時間程度かかります。
当社は麓に鎮座する神坐日向神社と入れ替わってしまったと考えられます。大神神社側は政府に入れ替えて元に戻す申請を行いましたが、却下されたという経緯があります。当社を奥宮とし麓の神坐日向神社を里宮とする考えがあるようです。
背後の50mほど先には「奥津磐座」が座します。さらに三輪山の西側斜面に「中津磐座」「辺津磐座」が点在、その数は数十箇所も。古代より連綿と祭祀が続けられてきたことが分かります。「奥津磐座」については数百体もの磐が運び込まれて、磐座が形成されました。大神神社のたどった歴史を考えるのなら、まさに「日本の頂」ではなかったかと思うのです。
「奥津磐座」が「太陽信仰」の最上の聖地であることは社名から判断できます。またこの聖地から見て朝日の昇るところに、天照大神を鎮める伊勢の神宮が創建されたかと思います。
なお登拝については江戸時代までは一般人の登拝は禁止されていました。許されたのは神職や限られた氏子などのみ。その多くが祈雨の祭祀であったとも。三輪山に蛇にまつわる伝承があるのは、龍神が住み処としていたと考えられていたからかもしれません。
現在は狭井坐大神荒魂神社にて、住所や緊急連絡先の事前申告が必要。水分補給を除く飲食や撮影も禁止、外国人も通訳同行が必須など厳しく管理されています。


(撮影禁止のためパンフより)