時風神社
(ときふうじんじゃ)


大和国添上郡
奈良市西九条町414
(向かいの辰市神社に停められますが、近隣住民が停めていて使えない可能性有)


■祭神
中臣連時風・秀行


鹿島より武甕槌神を春日野に迎える際に供奉したとされる、中臣連時風・秀行を祀る社。「殖栗(エクリ)姓」を賜り、当地に居住したとされます(→ 詳細は倭文神社の記事にて)
◎また春日大社の社家である辰市家の居住地。辰市家とは時風の裔。その「辰市家系譜」には一代時風の頃に、「斎衡二年(855年)十一月於辰市村大字西九條 時風秀行霊社創立 称辰市社今称時風神社」とあるようです。文面から見て当社のことのようですが、道路向かいの辰市神社の可能性もあるかと。
◎当地は神託によるものとされています。厳密に確認はしていないものの、春日大社から見て坤(ひつじさる)、いわゆる裏鬼門の方角。要所を抑えたとみるべきでしょうか。なお上述のように道路向かいには辰市神社が鎮座します。また東方100mほどにも大いに関連する倭文神社が鎮座しています。

*写真は2019年5月と2021年9月撮影のものとが混在しています。



社伝はおそらく春日大社からの拝領かと思われ、小ぶりながらも美しいものです。