國津神社 (津市美杉町太郎生)


伊賀国名張郡
三重県津市美杉町太郎生1929
(鳥居横に路駐しました)

■祭神
大国主命
[配祀] 天照皇大御神
[合祀] 建速須佐之男命 火之軻遇突智命 火之迦具突智命 大鷦鷯命 稲倉魂神 大山祇神 猿田彦大神 大山咋神 大己貴神 火之迦具土神 天児屋根命


伊賀国名張郡に点在する國津神社の一(詳細は→こちらの記事)。
◎津市「太郎生(たろお)」という地に鎮座していますが、中世末までは伊賀国名張郡に属し、その南端の地。かつては「太良牟」と表記されていたようです。
◎北畠大納言家の支城太郎生霧山城主の祈願所となっていたようですが、村民の氏神であったとも。北畠氏の城が落城の際には御神体以外すべて焼失したとのこと。御神体だけを辛うじて遷し守り、復興は「宮積金」として藩主に積立て成し遂げたとか。
◎創建時期は不明ですが、ご本殿背後に座す磐座群があり、太古からの霊地であったかと思われます。遷座の歴史が無いことも分かります。








ご本殿背後にうっすらと磐らしきものを見付けたので、無我夢中で登ってみました。

磐座があるなどという情報はまったくなかったので、かなり興奮気味に。

このさらに背後には道路ができています。元々はさらに磐座があったのか、あるいは磐座群を避けて通したのか。

社は悉く焼失したのに、ここだけは聖なる地として守られたのであろうと思います。

再建には涙ぐましいものがあったようですが、是が非でも守る必要があったものかと。