三島神社 (天理市三島町)


大和国山邊郡
奈良県天理市三島町92-1
(P有)

■旧社格
村社

■祭神
布留御魂神
天児屋根命


天理教本部のすぐ西隣に鎮座する社。元々は本部内の地にあったものが、その建設に伴い昭和六十三年に移転遷座させられています。
◎天理教教祖の故中山みき氏は、旧社地で当社祭神に天啓を受けたとされています。後に本部がこの地に建設されたのはそのためとか。
元々は伊豆の三島大社(未参拝)から勧請された大山祇神を祀る社であったのでしょうか。至って平地であり、周辺に山らしきものが無いのが気になりますが。あるいは当地にかつて「布留川」が流れており、中洲になっていて「御島」だったのではと想像したくもなります。
◎天理教教祖が三島神社で布留御魂神に天啓を受けたと発したことから、この神も祀られることになったのであろうと思われます。布留御魂神とは石上神宮に鎮まる大神。物部氏の遠祖である饒速日神が降臨の際に授けられた、「十種神宝」(とくさのかむたから)、「天璽瑞宝」(てんしずいほう)とも呼ばれるものに宿る霊威。大義では石上神宮の神域である地。

◎天理教と氏子たちのすったもんだの確執で注目された社。天理教が道を誤った時期のことで、黒歴史とでも言うべきか。それまでは村の鎮守社としてとても大切にされていたのであろうと思われます。

*写真は2018年12月と2021年12月撮影のものとが混在しています。




境内社の五十姫神社。