(大和国葛上郡 戸毛大倉姫神社)




この記事では「下照姫神」に触れて
完結させたいと思います。


あくまでも「触れる」というレベルで。

下照姫を考える上で
必要かと思われる「素材」をいくつか列挙します。

・5世紀頃の渡来人が奉戴していた神であると考えられること
・機織に関連のある神であること
・比売許曾神(ヒメコソノカミ)と同一神とする説があること
つまり阿加留比売神と同一神とする説があること
・大和国葛城地域で多く祀られているが、出雲国などでも祀られていること
また倭文神社で祀られていることが多いこと
・比売許曾神と同一とする場合、摂津国や豊前国に痕跡があること
・また新羅国から移ってきたと考えられ、天日矛神と関連すること
・「下照」という神名から、天を照らす天照大神と対比して地を照らす神ではないかと考えられること
・記では「高照」姫、紀では「下照」姫というように、逆の意味の神名を持ち合わせていること
・大倉姫と同一神とする説があること

他にもいろいろあるのでしょうが、
ざっとこのようなところ。



(大和国城上郡 與喜天満神社)



これだけでも
すでに見えてくることがありますが、

今はもっぱら情報収集に専念したいと思っています。



(山城国綴喜郡 玉津岡神社)


(大和国葛上郡 名柄神社)


(大和国葛上郡 葛木御歳神社)



〈一旦 完〉