玉津岡神社

山城国綴喜郡
京都府井手町井手東垣内63
(社前に広くなったスペースがあり駐車場代わりとなっている、4台程度可)

■旧社格
郷社

■祭神
[主祭神] 下照比賣命(シモテルヒメノミコト)
[配祀] 味耜高彦根命
[合祀] 天児屋根命 少彦名命 素盞嗚命 菅原道真

姫神を祀るにとても相応しい美しい社。桜の名所としても有名、境内の下の方には小野小町の墓もあります。
第29代欽明天皇540年に下照比賣神が降臨、そして橘諸兄が現在地に遷座したとされています。同じ山の北に鎮座する高神社も似たような不明の降臨伝承がありますが、関連があるようです。当社の主だった歴史は、
・540年 玉津岡に下照比賣命が降臨、「玉岡の社」創祀
・731年 橘諸兄が椋本天神社を創建(現在は境内社)
540年は高神社も同じく降臨、731年は高神社は遷座し正式な創建。つまり転機となった主要な歴史は同じ年に起こっています。つまり高神社にタカミムスビ神、玉津岡神社に下照比賣神を持ち込んだのは橘諸兄だったと思います。葛城王と呼ばれた時代もあり、葛城で祀られる神を持ち込んだと考えます。
宮司さんの見解として元々は水神、特に水分神を祀っていた可能性があるとも考えておられます。この地域では珍しい水分社が末社として鎮座しているため(元々は山中にあった玉川の駒岩参照)。山裾にあり、水源もあり、地形的には十分あり得ることかと思います。




境内摂末社群、奥がご本殿。