多岐原神社


伊勢国度会郡
三重県度会郡大紀町三瀬川字久保海道94
(P無し、下部写真参照)

■延喜式神名帳
多伎原宮(多紀原宮とも)の比定社

皇大神宮摂社(27社中 第27位)

■祭神
真名胡神


皇大神宮別宮 瀧原宮より「宮川」を6kmほど下った畔近くに鎮座する社。
◎倭姫命が天照大神の鎮座する地を求め「宮川」を遡上していたところ、砂も流れる早瀬に遭遇。困惑していると真名胡神が現れ渡れる所を案内し、倭姫命は無事に渡ることができたという。そのお礼に建てられたのが当社。
さらに真名胡神により「大河之瀧原之國」を案内され、そこに天照大神を鎮めることに。その地が瀧原宮とされています。
◎当社より150mほど歩くと「宮川」へ。そこが「三瀬の渡し」と称される伝承地。当時とは多少川の流れが変わっている可能性はあるものの、なるほどここなら渡ることができるといった穏やかな流れに。
◎当社は江戸時代に再興されており、当時からこちらに鎮座していたかどうかは不明。「倭姫命世記」には「御瀬社」と記されています。少し離れた三瀬谷神社にも同様の伝承があり、当社との関連が想定されます。
◎集落の奥まったところにひっそりと佇む趣きある古社。2020年に遷宮を迎えるそうですが、この神聖な雰囲気だけは残ってほしいものです。

*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。


県道747号線を東へ、紀勢自動車道の高架が現れたすぐの道を左折。車はいつも奥に写っているところに停めています。

坂道は軽なら途中まで下ることができますが、木が邪魔をしてここまで。歩いて2分ほどなので歩くのがオススメ。


この雰囲気が好きでもう10回以上お参りしています。神宮125社の中では、瀧原宮と当社に最も多く参拝。