天皇社 (大神神社末社)


大和国城上郡
奈良県桜井市三輪字天王山
(大神神社拝殿の南すぐ)

■祭神
御真木入日子印恵命
(ミマキイリヒコイニエノミコト、崇神天皇)


大神神社拝殿から「巳の神杉」を過ぎたすぐにある末社。小高い山の上に鎮座します。
◎ご祭神は第10代崇神天皇。日本の歴史上何かと転機となった御世ですが、それまで廃れていた大神神社を再興させたという意味では、当社にとっての意義は大変重要かと。
◎崇神天皇の御代に国家を揺るがすレベルの疫病が流行します。これは三輪の神である大物主神の祟りによるものであるとされ、子孫の大田田根子を探し出して斎主として祀らせます。すると疫病は鎮まり天下泰平となったというもの。
大物主の逆鱗に触れるようなことを行ったからということも考えられますが。いずれにしても大神神社が現在の姿であるのも、崇神天皇によるところが大きいと思われます。
◎戦時中には、崇神天皇の聖徳を顕揚しようという考えが起こり、官弊大社創建の動きがあったようです。志貴御縣坐神社の境内(磯城瑞籬宮跡がある)において、聖徳奉讃祭が毎年行われていたとのこと。ところが敗戦により事業は白紙になりました。
◎毎年11月14日には、「崇神天皇奉讃祭」が執り行われ神楽が奉納されています。

*写真は過去数年に渡る参拝時のものが混在しています。