九頭神社 (奈良市西狭川町)


大和国添上郡
奈良市西狭川町894
(県道33号線より少し坂を登ったところにP有、案内板は駐車場にあるので分かりづらい)

■祭神



「木津川」水系の「狭川」沿いに鎮座、東西の狭川町と下狭川町の境界付近に鎮座し三村の氏神といった格好になっています。
◎一帯には九頭龍神を祀る戸隠神社が集中的に鎮座、当社は本来の社名が残されています。ただ戸隠神社と称された時代もあったようで、明治の添上郡祭神由緒調には狭川の戸隠神社(おそらく当社のこと)から、南庄町の戸隠神社と北村の戸隠神社北村の戸隠神社へ奉迎したとあります。
◎ご祭神は一帯の戸隠神社と同様に、本来は九頭龍神。降雨の祈りを捧げる神。
◎当社には室町時代より400年も続く神事芸能が伝承されており、多くの苦労もありながらなんとか続いていると宮司さんは熱心に語っておられました。御旅所である田部神社への神幸式の後、その境内で行われているようです。
◎創建由緒等は不明、神事の伝承から遡ることができるのは室町時代まで。過疎化を迎え、神事だけでなく神社自体の維持も一層困難になろうかと思いますが、いつまでも残してほしい日本の文化です。


手前が県道33号線、駐車場は坂を登り写真中央に見えている建物の裏側へ。

こちらがその駐車場、詰めれば10台近くまで。
一の鳥居は県道側にあります。

建築工事会社の図面を流用したのでしょうか、とても親切丁寧な案内。


境内はとても清浄に保たれています。まだ5月中とはいえ暑いなか、宮司が座り込んで雑草抜きをされていたのが印象的。