戸隠神社 (奈良市北村町)


大和国添上郡
奈良市北村町字宮山552
(社前道路が広く路駐可、境内に停める場合は進入路が狭いため要注意)

■祭神


奈良市東部の山村地、北村町に鎮座する社。
◎地名からおそらく「宮山」と呼ばれる小山の中腹に鎮座。一帯に集中的に戸隠神社が鎮座、いずれも表向きは天手力雄命ですが、九頭龍神を祀る神社が明治に神名を変えたようです。石灯籠にも「九頭大明神社」と彫られています。
◎浅間神社所蔵の「古屋家家譜」においては、天手力雄命と九頭龍神と同神。他にも天石門別安国玉主命とも同神とあります。
◎創建由緒等は不明。「添上郡祭神由緒調」(明治)という書には、すぐ近くの南庄町の戸隠神社と同様に、古老伝として「戦国時代に狭川城主の筒井氏が築城の際に狭川戸隠神社より奉迎し城の守護神とした」と記されています。おそらく西狭川町の九頭神社からであろうと思われます。
◎典型的な村の氏神様といった雰囲気のいい古社。往古は切実な降雨の祈りを捧げる神社であったのだろうと思います。