諸鍬神社
(もろくわじんじゃ)


大和国葛下郡
奈良県葛城市弁之庄119
(鳥居前にも境内にも駐車可)

■祭神
品陀和気命
息長帯比売命
玉依比売命


葛城山麓の東部の平坦地、「弁之庄」の田園の中にひっそりと鎮座する社。
◎元々は尾張国を本貫とした領主が当地に移封、遷座させてきた社。創建は慶長五年(1600年)。当地に遷される前にも出石や紀伊国名草郡などを転々、また当地周辺でも転々としたようです。葛木御縣神社や近隣の神社を当地に遷座させ、境内社として祀っていたと伝わります。
◎その領主とは関ヶ原の戦いで功を成した桑山一晴。それまでの領主 布施氏が築いていた「新城」に移封され、新たに城下町が形成されたようです。
◎後に桑山氏も改易され、代わりに永井直円が領主に。すると延宝八年(1680年)に飯豊天皇 埴口丘陵へ遷座させます。
さらに元治元年(1864年)にはその埴口丘陵が修復されますが、当社は数年間放置状態にあったとか。一時期、西宮神社に仮遷座されていたようで、現在は当社の御旅所となっています。

◎現在も鳥居と境内の間に田んぼが挟まるなど苦し紛れのような状態ですが、管理は行き届き、穏やかに鎮まっておられるようです。

*写真は2018年7月と2021年6月撮影のものとが混在しています。








こちらは一の鳥居の篇額。