西宮神社 (葛城市北道穂)


大和国葛下郡
奈良県葛城市北道穂67
(境内に駐車可)

■祭神
事代主命


かつて城下町として栄えた葛城市「北道穂(きたみつぼ)」に鎮座する社。
◎関ヶ原の戦いで功を成した桑山一晴が、布施氏が築いた「新城」に移封され城下町が形成されたようです。明治の始め頃に「道穂」が「北道穂」と「南道穂」に分かれたとされています。分かれた理由は不明。北は農村的、南は商工業的要素が強かったからではないかという意見も。「慶長郷帳」という書には「三坪」とあり地名由来と考えられますが、何をもっての「三坪」かは不明。
◎創建由緒等については伝わっていないようです。当社は諸鍬神社の御旅所ともなっています。これは慶長五年(1600年)に創建した諸鍬神社が延宝八年(1680年)に飯豊天皇 埴口陵のところへ遷座、元治元年(1864年)には埴口陵の修復に伴い、当社境内へ遷座していたことによるもの。明治二年に現社地へと遷座されています。
◎この延宝八年という年は、桑山氏が改易されていたところに永井直円が一万石の所領を与えられ陣屋を構えた年。城下町の整備を行ったのであろうと思われます。