葛木御縣神社


大和国葛下郡
奈良県葛城市葛木68
(P無し、南50mほどのところにY字型交差点があり道が広がっているのでその辺りに路駐か)

■延喜式神名帳
葛木御縣神社 大 月次新嘗 の比定社

■旧社格
村社

■祭神
劔根命
[配祀] 天津日高日子番能瓊瓊杵命


大和国六御縣社の一社。「葛城市葛木」という「葛城(葛木)」の中心のような地に鎮座。おそらく地名は当社が起源となっているかと思われます。式内大社でありながらその寂れようは甚だしいもの。
◎元々は現社地の東100mほどに鎮座していたようです。ただし式内大社であったため相応の社域を誇っていたはずで、現社地を含めて広大なものだったと思われます。ご本殿がその位置にあったということでしょうか。
◎江戸初期に桑山氏が領主として知行、出身地の産土神を分霊し諸鍬神社を創建しましたが、その時に当社を含めて郡内の神社を末社として境内に遷座させました。
諸鍬神社の創建された場所が飯豊天皇 埴口丘陵であったため、幕末の御陵整理の際に明け渡します。そして当社は現社地に、諸鍬神社は1年ほど放置された後にこちらも現社地にそれぞれ遷座しました。
◎ご祭神については在地有力者と見なせば、、初代葛城国造となった劔根命。御縣の栽培地の神霊と見なせば豊受大神といったところでしょうか。

*写真は2018年8月と2021年7月撮影のものとが混在しています。



参道が近隣住民の通路となっています。