強行軍な海外出張
上司の仕事の関係で・・・ボストンまで出張することになった。いきなり話の流れで連れて行かれることになってしまった。海外出張はことごとく断わって来たのに、今度ばかりは逃げられそうにない。仕方なく覚悟をきめる。
で・・・そこまでは良かったものの、決定的に厳しい現実がそこにっ!それは何かというと、怪しいデモンストレーション機器一式を運搬しなければならなくなってしまったのでした。例えば、パラボラアンテナや怪しく加工してあるコンピューター基板とか、それはもう「税関で一発!」みたいな感じのものばかり。オイオイ、英語の喋れないオイラがアメリカ入国時に税関で引っ掛かったらどうするのよ。
とは言え、一応仕事としてその怪しい機械を作ったのはオイラなので、これもやむを得ず了承。とりあえず一生懸命税関で言う言い訳英単語を勉強することにする。もうホント、必死。で、珍道中のはじまりはじまり。
2001/7/22
出発の日。17時30分のフライト。アメリカンエアライン、シカゴ経由ボストン行き。でも、例の荷物が会社で待っているので、会社経由で成田へ。その際に同行者のY氏が成田まで車で連れて行ってくれると言うことなので、会社で待ち合わせすることに。家を10時に出る。
11時半に会社到着。早速トランクに恐ろしい機械達を詰め込む。やっぱりパラボラアンテナだけトランクに入らない。仕方がないので、紙袋に入れて手荷物扱いにする。荷物詰め込み後しばらくして、Y氏到着。早速成田に移動。
14時過ぎに成田に到着。もう搭乗手続きがはじまっているので早速手続き。トランクを預ける。何も文句を言われない。とりあえずホッと一安心。
で、なんと行帰りのチケットがビジネスクラスなので、なんだか航空会社の部屋が使えるとかなんとか。とりあえず、その「ゆったりルーム」でのんびり。トイレが超綺麗だったりシャワールームまでついていたりすることに驚きながら、Y氏と新聞を見ながらペラペラ。コーヒーなんかも飲み放題。で、ようやく搭乗時間になったので早速飛行機に乗り込む。さすがビジネスクラス。シートが広い!前の席のところにパンフレットや毛布なんかが有るけど手が届かない!足も伸ばしたい放題!テレビも各シートに1個ずつ!非常に感動しつつ、ランチの時にはデカイ肉に感動。映画はつまらなかったので「ぶらり途中下車の旅」でまったりしつつ、約12時間でシカゴに到着。でも、到着直後、凄まじい雷を伴った嵐!嵐!嵐!!いつまで経っても飛行機から降ろしてもらえません。「乗り換えの飛行機も出発が遅れておりますので、通常通りお乗り換え頂けます」というアナウンスを聞きながら、Y氏と途方にくて待つこと約1時間半、ようやく嵐が去って飛行機を降りると入国審査を受けるように指示された。
恐る恐る入国審査を受ける。「神様、どうかアンテナとか、引っ掛かりませんように!!」と、心の中では祈りながら、とりあえずニコニコしていたら何も言われず、何も聞かれずにそのまま通過を許可された。「あれ?サイトシーンも言ってないぞ?」と、後ろを見るとY氏はきちんと「何日滞在する?」とか、「何の目的で来た?」とか、英語で質問されている。で、入国審査を受けたらあずけておいた荷物を受け取るように指示された。そのまま税関へ。やっぱりここも素通り・・・。何も言われない。それどころかこちらを見もしない。おいおいアメリカさん、これがテロ用の道具だったらどうするんスか!と、勝手に心配しておきながら、あることに気が着いた。もしかしたら僕の事を「学校の工作で作ったわけのわからないものを持って来た中学生」程度にしか思ってないんじゃないだろうか・・・。身長低いし、ヒゲも綺麗に綺麗に剃ってあるし・・・。納得して良いのか悪いのか微妙な感じになる。で、トランジェットの場合、荷物は自動的に乗り換えの飛行機に移されるのが普通。まぁこれが「シカゴスタイル」なのだと勝手に思い込み、荷物をガラガラと引っぱりながら再びすぐ近くのカウンターで荷物を預け、チケットを受け取って乗り継ぎ便へ。
結局その日、なんだかんだでボストンに到着したのが夜の11時半頃。すると・・・・15時半到着予定で現地待ち合わせだったスペイン人のJ氏が空港で待っているではないですか!ごめんなさいー!全ては嵐が悪いんです~~!!平謝りに謝る。怒りもせずにこやかに迎えてくれたJ氏に大変感謝。ほんとうにすいません。
その後、タクシーでホテルまで移動し、チェックインしてその日はそのままダウン。就寝。
2001/7/23
朝、Y氏から電話が入る。我がボス、N氏との打ち合わせの件。そうでしたそうでした、朝、打ち合わせをすることになっていました。と、いうことでN氏の部屋に電話。超寝ぼけ声のN氏。
「Nさん、今朝のミーティングの件なんですが・・・」
「ん~~、いま何時?」
「8時・・・45分です。」
「じゃあ・・・・10時に1階のロビーで。」
「わかりました、10時にロビーですね。」
と、いうことで各人にその旨を伝え、とりあえず朝飯を食べてミーティングに臨もうと言うことになり、僕、Y氏、J氏で2階のレストランへ。しかしそこで、日本円を米ドルに換金していないことに気付き、ホテル近くの銀行へ。そこで換金を済ませ、ホテルに戻ろうと歩いていると、ホテルよりは安く食べられそうなお店発見。颯爽と入店し、サラダとパンを食べる。7ドル程度で気持ち悪くなる程野菜を食べられた。
食事が終わってホテルに戻り、Y氏の部屋がなぜか「ツイン」だということで、「ホテル代が勿体無いから1人分浮かせよう」ということになり、僕の部屋をキャンセルして僕とY氏で1部屋をつかうことに。僕とY氏は英語が全く駄目なので、フロントとの交渉役はJ氏に任せる。その交渉が終わり、荷物を移動させてロビーに行くとちょうど良い時間。
椅子に座りながらN氏の登場を待っていると、10時を少し回ったくらいにN氏登場。2階のレストランで朝食をとっているとのこと。一同レストランへ移動・・・と、途中でN氏に「例のあれ、アンテナ、持って来て」と言われたので、部屋から馬鹿でかいアンテナ一式をレストランまで持って行く。レストランのウェイターさんに冷たい目で見られながら一同が集っているテーブルまで行くと、以前一度事務所でお会いした(その時随分とお話を伺った)ことの有るS氏がN氏と一緒にコーヒーを飲んでいるでは有りませんか。一通り挨拶を済ませ、コーヒーをのみ終わると・・・「じゃあ、MITに行こうか」とN氏。え!?今日は打ち合わせだけじゃないんですか!??
N氏に連れられるままMITまで移動。もちろんアンテナ等一式を持って。MIT内のメディアラボという建物に連れて行かれた。とても大学には見えない。まるでハイテク系企業の研究室そのもの。そこでN氏にMITの客員教授を為さっている中村伊知哉氏を紹介してもらい、挨拶&アンテナ等の機器の説明。しばらくしてアンテナの展示場所を指示されセッティング。しかし、プレゼン資料を壁に張り付け、アンテナ等を置いておくだけでは小学生の発表会だ!ということで、S氏、Y氏、J氏、僕の4人で必死に飾り付け&セッティング。とうとう近所の生協まで行き、照明まで買ってくる始末。「こっちに来るのに何千ドルもかかってるんだから、いまさら数百ドルをけちってつまらないものを発表しても意味ないだろ」とS氏。ごもっとも。とにかく休む暇もなく4人で飾り付け、夜の7時少し前にセッティング完了。とりあえずアンテナ等の機材は盗難にあってしまっては目も当てられないので、中村教授の研究室に置かせておいていただく。
N氏に7時から食事に行こうと言われていたのを思い出し、すぐにホテルに帰り、不要な荷物を部屋に置いてロビーに・・・、行く前にとりあえずN氏の部屋に電話。「おぉ、もうそんな時間か」って、寝てたんかいっ!
1階のロビーで待ち合わせ、「Tatsukichi」にお寿司を食べに連れて行ってもらう。メンバーはN氏、S氏、中村教授、中村教授の仕事関係の人、Y氏、J氏、僕の7人。N氏は散々注文を取り、周りから「そんなに食べられるんですか?」「残さないで下さいよ!」と注意される。そんなこんなで楽しく会食。話も弾む。お寿司は、アメリカにしてはまぁまぁ?ボストンはマグロが美味しいらしいと言う話をさんざん聞かされていたので、その割りにはそうでもなかったか?終盤に差し掛かると、N氏、「満腹や~」と言い、鉄火巻を残してしまいました。「よし後藤、これを持って帰ってホテルで食べなさい」と、テイクアウトさせられることに。「Nさん、ホテルには冷蔵庫無いんですから・・・」と、心の中でつぶやきながら渡されるままに持って帰ることに。
とりあえず食事も終わり、タクシーに分乗してホテルに帰る。疲れていたのか、たいした夜更かしもせずに寝てしまった。
2001/7/24
N氏のプレゼン当日。9時にロビーで待ち合わせているので少し早めに起きて準備をする。今日は流石にちゃんとした服装。久しぶりのスーツ姿。家で無精髭を生やしたまま、黒いTシャツの上からこのスーツを着たら、「ヤ◯ザじゃん」と言われてしまったスーツ。今日はヒゲも剃ってあるし、きちんと白いシャツを着ているのでヤ◯ザには見えないだろうと思う。
そんなこんなでロビーに降りて行くと・・・知っている人がロビーの椅子に腰掛けているでは有りませんか。その人とは会社の某事業部部長のM氏。
「どうも、おはようございます・・・っていうか、いらっしゃってたんですか!?」
「いや、なんだか良くわからないんだけど、Nさんに呼ばれたから来たんだけどさ。」
いやはや、Nさん、いったい何人召還すれば気が済むんですか?
そんなわけで、N氏、S氏、Y氏、J氏、僕のパーティーにM氏を加え、6人でゾロゾロとMITの会場まで移動。どうやら入場にはバッチを付けなければいけないらしい。バッチの受け取りは・・・受付で登録用紙に記入しなければいけないらしい。英語で説明されたので、多分そういうことを行っているんだと勝手に理解する。
なんとかバッチを確保し、会場に入って行く。大勢の人が朝食をとっている。どうやらこのバッチが有れば食事をもらえるらしい。みんなで食事をしながら、N氏にいろいろな人を紹介してもらう。
一通り食事を済ませ、これからはじまるN氏のスピーチで使う例のアンテナ一式を取りに行き、スピーチ会場手前の通路に置いておく。その後、スピーチ会場で待機。
これから15人のプロジェクトに関するスピーチがはじまる。N氏が15番目(最後)のスピーチなので、13番目くらいになったら機材を取りに行くと決めながらスピーチを聴く。英語なので全然わからない。部分部分わかる英単語とプロジェクターで投影されたパワーポイントのスライドで一生懸命理解しようと努力する。そんなこんなしているうちに13番目の人になったので、機材一式を取りに行く。機材をスピーチ会場に持って行くと、「なんだ?こいつは!」というような目で見られる。N氏の番にったのですぐさまスピーチ台に機材一式を持って行く。少し恥ずかしい。
そんなN氏のスピーチも好評のうちに終わり、次は15人の講演者が各部屋に分かれてスピーチを聴いて興味を持った人達と質問大会をすると言うので、アンテナ等の機材をその部屋に移動。すると、N氏の部屋はごった返していて資料も売り切れ、入室できない人で入り口の外も人集り。凄い人気。この人気に同行者としてホッと一安心・・・しようと思っていたら、室内の外人さんより「資料のコピーをくれ!」と言われ、資料のオリジナルを片手にMIT内を走り回る。どのコピー機も少し前のカラーコピー機で、コピー速度が遅いのなんのって・・・黒限定にしてるのに、凄く遅い。このままではコピーが終わる前に質問大会が終わってしまう!仕方がないので他の階のコピー機を探しに行くが、どのコピー機もプロテクトがかかっていて、IDを入れなければ利用出来無い様になっている。すぐにミーティングルームに戻り、J氏を召還。白黒で良いから速いコピー機は何処に有るのか、インフォメーションの人に聞いてもらう。すると、コピーして来るからオリジナルの紙を渡してくれと言われたのですぐに渡し、そのままコピー機のところへ。それでもやっぱりあまり速くない。しかし、もう時間がないので、その人に全てを任せる。質問大会が終わって少し経った頃にようやくコピー完了。資料がないと言う人に配り歩く。ようやく事態は収集。
次に待ち構えているのはオープンハウスと言う、メディアラボ内を解放し、各研究員(学生含む)から研究内容の発表を聞けるとうもの。ここで昨日必死になってセッティングしたものが発揮される。
時間になると、各国・各地からの来場者でメディアラボ内がごった返した。ものすごい活気。流石にN氏のブース(?)は好評。N氏もずーっと喋りっぱなし。質問してくる人も質問しっぱなし。大盛況のうちに無事終了。
いよいよ本日最後(N氏には)のイベント、パネルディスカッション。スピーチの会場と同じ場所で開催。やはりそこでもアンテナ等を使うと言うので、運ぶ。このスピーチも、英語で良くわからなかったものの、雰囲気や部分部分の単語から推測するに、N氏の発表意外はどうも稚拙っぽい。後で英語のわかるS氏に聞いたところ、やはり感心していなかった。
で、ようやくそのパネルディスカッションも終わり、N氏の今日の日程は終了。それと同時に我々の日程も終了。N氏が「今日は疲れたわ。もうあかん。今日は一緒に食事に行ける気力もない。」ということだったのだが、いきなり「なぁ後藤、鉄火巻き買って来てくれんか。どうも昨日食べられなかったせいか、頭から離れないねん。」とのこと。とりあえずこれも仕事と了解する。「あ、ついでにシシャモとか、逸品料理も持ってこられたら持って来て」だって。はいはい。
N氏がホテルに帰ってから、我々はオープンハウスの後片付け。アンテナも持って帰る。一通り片付け終わった後、S氏とM氏と合流。一緒に番御飯を食べに行こうと言うことになった。
とりあえず一同ホテルの部屋に帰り、1階のロビーで待ち合わせ。集まったところで何を食べようかという話になる。そこで、N氏に依頼された件を伝える。「じゃあ、和食か・・・」ということになり、「地球の歩き方」で和食の店を探す。他にも中華やシーフードの見せがズラリと載っている。再びみんな悩む。急にS氏が「じゃあ、決めちゃって。」と本を渡して来たので、とりあえず無難そうな(雰囲気の良さそうな)和食の店を選び、電話(J氏が)。予約を取り、その店に直行。
チャイナタウンの外れにある和食の店「Ginza」。昨日のところよりも明るい店内。でも、何処に行っても純粋な日本人の店員はいないような感じを受けるのは俺だけか。
で、とりあえずオーダー。みんな寿司等を注文。僕だけ「鍋焼うどん」を注文。Y氏に「チャレンジャーだなぁ」と言われる。もちろん鉄火巻もテイクアウトで注文し、他に子持ちシシャモと焼き鳥をテイクアウトでオーダーした。早速食事がテーブルに並ぶ。僕の鍋焼うどん、なんか変。スープの味が「貝の味がたっぷり」の塩系のスープ。鍋底からハマグリがニョキッと出て来たのにはびっくり。味は・・・まぁこんなものもありなのかな。不味くはない。S氏もM氏もY氏もお酒が入り気分が良くなったのか、爆弾トークの連発。もう、ホント爆弾。業界関係者立ち入り禁止。そんな面白話しをしながら食事を楽しんだ。本当に楽しかった。
食事も終わり、帰ることに。でも、タクシーで帰るのは面白くない。コンビニにも寄りたいし、「とりあえず歩くか」ということで夜のチャイナタウンを散策。どの店も流石に閉店の店が多い。そんな危ない雰囲気のチャイナタウンを闊歩しながら地下鉄の駅に到着。ホテルまで直通の線だったので、地下鉄に乗って帰ることに。ホテルに帰ると、明日速い便で帰国しなければならないことも有り、すぐに寝た。
2001/7/25
早起き。8時30分ボストン発の飛行機に乗って帰らなければならない。とっとと準備を済ませ、ボストンの空港へ向かう。結局、7時前に空港に着いてしまった。とりあえず搭乗手続きを済ませ(もう受付開始してた)、チケットに書いてあったゲートで搭乗時間まで待つことに。
お土産でも買おうかと思い、売店に行くも、そのゲート、悲しいことに土産やがないではありませんか!仕方なく、だらだらと時間が過ぎるのを待ちながらY氏とだべっていると、搭乗の時間に。
早速飛行機に乗り込み、飛び立つのを待つ。待つ。待つ。・・・いつになっても動く気配がない。アナウンスもない。でも動かない。結局1時間半遅れでようやく動き出した。えーっと・・・シカゴでの乗り換え時間ってどのくらい有るのかな・・・?と思っていたら、元々シカゴ到着後1時間半後に出発だったので、ボストン出発が1時間30分遅れてしまったと言うことは・・・時間ないじゃ~ん!!っていうか、無事乗り継げるのか!!
遅れに遅れてなんとかシカゴに到着。来た時と同じようにとりあえず荷物受け渡し所に行ってみる。・・・しかし、待てど暮らせど荷物は流れてこず・・・。その場で数分の間待っていると・・・・「・・・ゴト・・・・Y・・・・」なにやら聞き覚えの有る様な単語を場内アナウンスから聞き取った。・・・・「ゴ・ウー・・・Y◯・・・・」・・・・あれ?もしかして・・・・呼ばれてる?
そうなんです、場内アナウンスで僕とY氏が呼び出しをくっているではありませんか!慌てふためきY氏とチケットに書いてあるゲートまでダッシュ!!しかし、なんでなんだ~!来る時は荷物を受け取ったじゃないかぁ~~~。後になって冷静に考えてみたのだが、やはり来る時の方がイレギュラーで、やっぱりトランジェットの場合は荷物の受け取りなんてしないで良いんだよなぁ。などとその時は考えている暇もなく、ただただゲートまでダッシュ!なんて広いんだ・・・この空港。最初、アナウンスでは我々以外の人間の名前も呼ばれていたのに、徐々に減って行き、とうとう我々の名前しか呼ばれなくなってしまいました。焦りに焦ってダッシュダッシュ!!と、そういう時に限って手荷物検査のところでアンテナが引っ掛かってる~~~!!!しかも、物理的に!!センサーの中で引っ掛かって出てこない出てこない!係員が慌てながらアンテナを引っぱりだし、僕はそれをひったくるようにしながら再びダッシュ!
ようやくゲートが見えて来て、搭乗案内員もそれに気が着いたのか、大きく手を振っているではありませんか!必死の思いで駆け寄り、「I'm sorry! I'm sorry!!」を連呼。「OK! No problem.」と案内員さん。その言葉に救われる。で、ようやく搭乗。それからちょっとして飛行機が動き出す。時計を確認すると・・・おぉ、ぎりぎり出発時刻。そこまでしてようやく大きなため息をつき、一安心。
帰りの飛行機の中では結局帰国後の仕事の打ち合わせをしていたり、「ぶらり途中下車の旅(来る時とは違うバージョン)」を見ていたら、結局寝られなかった。そうそう、昼食時に出た「和食」の美味しかったことは書いておかなきゃいけないでしょう!こんにゃくの煮たもの意外は非常に美味で、和食の美感も備わっていた。そんなこんなでそのまま成田へ・・・。
帰国者の列に並び審査を受け、税関も問題無くクリアし、Y氏とお別れ。・・・っていうか、明日の某氏との会議で再び顔を会わせなければならないので、「じゃまた、後程」という挨拶をかわして別れる。そうか、明日も早速仕事か・・・。しかも、結局向こうではお土産を買う暇もなく、家に帰ってからの弟と妹のブーイングが目に浮かびます。なんだか良くわからないままに終わってしまった海外出張。もうこんな強行軍な海外出張は嫌ですよ!Nさん!!
で・・・そこまでは良かったものの、決定的に厳しい現実がそこにっ!それは何かというと、怪しいデモンストレーション機器一式を運搬しなければならなくなってしまったのでした。例えば、パラボラアンテナや怪しく加工してあるコンピューター基板とか、それはもう「税関で一発!」みたいな感じのものばかり。オイオイ、英語の喋れないオイラがアメリカ入国時に税関で引っ掛かったらどうするのよ。
とは言え、一応仕事としてその怪しい機械を作ったのはオイラなので、これもやむを得ず了承。とりあえず一生懸命税関で言う言い訳英単語を勉強することにする。もうホント、必死。で、珍道中のはじまりはじまり。
2001/7/22
出発の日。17時30分のフライト。アメリカンエアライン、シカゴ経由ボストン行き。でも、例の荷物が会社で待っているので、会社経由で成田へ。その際に同行者のY氏が成田まで車で連れて行ってくれると言うことなので、会社で待ち合わせすることに。家を10時に出る。
11時半に会社到着。早速トランクに恐ろしい機械達を詰め込む。やっぱりパラボラアンテナだけトランクに入らない。仕方がないので、紙袋に入れて手荷物扱いにする。荷物詰め込み後しばらくして、Y氏到着。早速成田に移動。
14時過ぎに成田に到着。もう搭乗手続きがはじまっているので早速手続き。トランクを預ける。何も文句を言われない。とりあえずホッと一安心。
で、なんと行帰りのチケットがビジネスクラスなので、なんだか航空会社の部屋が使えるとかなんとか。とりあえず、その「ゆったりルーム」でのんびり。トイレが超綺麗だったりシャワールームまでついていたりすることに驚きながら、Y氏と新聞を見ながらペラペラ。コーヒーなんかも飲み放題。で、ようやく搭乗時間になったので早速飛行機に乗り込む。さすがビジネスクラス。シートが広い!前の席のところにパンフレットや毛布なんかが有るけど手が届かない!足も伸ばしたい放題!テレビも各シートに1個ずつ!非常に感動しつつ、ランチの時にはデカイ肉に感動。映画はつまらなかったので「ぶらり途中下車の旅」でまったりしつつ、約12時間でシカゴに到着。でも、到着直後、凄まじい雷を伴った嵐!嵐!嵐!!いつまで経っても飛行機から降ろしてもらえません。「乗り換えの飛行機も出発が遅れておりますので、通常通りお乗り換え頂けます」というアナウンスを聞きながら、Y氏と途方にくて待つこと約1時間半、ようやく嵐が去って飛行機を降りると入国審査を受けるように指示された。
恐る恐る入国審査を受ける。「神様、どうかアンテナとか、引っ掛かりませんように!!」と、心の中では祈りながら、とりあえずニコニコしていたら何も言われず、何も聞かれずにそのまま通過を許可された。「あれ?サイトシーンも言ってないぞ?」と、後ろを見るとY氏はきちんと「何日滞在する?」とか、「何の目的で来た?」とか、英語で質問されている。で、入国審査を受けたらあずけておいた荷物を受け取るように指示された。そのまま税関へ。やっぱりここも素通り・・・。何も言われない。それどころかこちらを見もしない。おいおいアメリカさん、これがテロ用の道具だったらどうするんスか!と、勝手に心配しておきながら、あることに気が着いた。もしかしたら僕の事を「学校の工作で作ったわけのわからないものを持って来た中学生」程度にしか思ってないんじゃないだろうか・・・。身長低いし、ヒゲも綺麗に綺麗に剃ってあるし・・・。納得して良いのか悪いのか微妙な感じになる。で、トランジェットの場合、荷物は自動的に乗り換えの飛行機に移されるのが普通。まぁこれが「シカゴスタイル」なのだと勝手に思い込み、荷物をガラガラと引っぱりながら再びすぐ近くのカウンターで荷物を預け、チケットを受け取って乗り継ぎ便へ。
結局その日、なんだかんだでボストンに到着したのが夜の11時半頃。すると・・・・15時半到着予定で現地待ち合わせだったスペイン人のJ氏が空港で待っているではないですか!ごめんなさいー!全ては嵐が悪いんです~~!!平謝りに謝る。怒りもせずにこやかに迎えてくれたJ氏に大変感謝。ほんとうにすいません。
その後、タクシーでホテルまで移動し、チェックインしてその日はそのままダウン。就寝。
2001/7/23
朝、Y氏から電話が入る。我がボス、N氏との打ち合わせの件。そうでしたそうでした、朝、打ち合わせをすることになっていました。と、いうことでN氏の部屋に電話。超寝ぼけ声のN氏。
「Nさん、今朝のミーティングの件なんですが・・・」
「ん~~、いま何時?」
「8時・・・45分です。」
「じゃあ・・・・10時に1階のロビーで。」
「わかりました、10時にロビーですね。」
と、いうことで各人にその旨を伝え、とりあえず朝飯を食べてミーティングに臨もうと言うことになり、僕、Y氏、J氏で2階のレストランへ。しかしそこで、日本円を米ドルに換金していないことに気付き、ホテル近くの銀行へ。そこで換金を済ませ、ホテルに戻ろうと歩いていると、ホテルよりは安く食べられそうなお店発見。颯爽と入店し、サラダとパンを食べる。7ドル程度で気持ち悪くなる程野菜を食べられた。
食事が終わってホテルに戻り、Y氏の部屋がなぜか「ツイン」だということで、「ホテル代が勿体無いから1人分浮かせよう」ということになり、僕の部屋をキャンセルして僕とY氏で1部屋をつかうことに。僕とY氏は英語が全く駄目なので、フロントとの交渉役はJ氏に任せる。その交渉が終わり、荷物を移動させてロビーに行くとちょうど良い時間。
椅子に座りながらN氏の登場を待っていると、10時を少し回ったくらいにN氏登場。2階のレストランで朝食をとっているとのこと。一同レストランへ移動・・・と、途中でN氏に「例のあれ、アンテナ、持って来て」と言われたので、部屋から馬鹿でかいアンテナ一式をレストランまで持って行く。レストランのウェイターさんに冷たい目で見られながら一同が集っているテーブルまで行くと、以前一度事務所でお会いした(その時随分とお話を伺った)ことの有るS氏がN氏と一緒にコーヒーを飲んでいるでは有りませんか。一通り挨拶を済ませ、コーヒーをのみ終わると・・・「じゃあ、MITに行こうか」とN氏。え!?今日は打ち合わせだけじゃないんですか!??
N氏に連れられるままMITまで移動。もちろんアンテナ等一式を持って。MIT内のメディアラボという建物に連れて行かれた。とても大学には見えない。まるでハイテク系企業の研究室そのもの。そこでN氏にMITの客員教授を為さっている中村伊知哉氏を紹介してもらい、挨拶&アンテナ等の機器の説明。しばらくしてアンテナの展示場所を指示されセッティング。しかし、プレゼン資料を壁に張り付け、アンテナ等を置いておくだけでは小学生の発表会だ!ということで、S氏、Y氏、J氏、僕の4人で必死に飾り付け&セッティング。とうとう近所の生協まで行き、照明まで買ってくる始末。「こっちに来るのに何千ドルもかかってるんだから、いまさら数百ドルをけちってつまらないものを発表しても意味ないだろ」とS氏。ごもっとも。とにかく休む暇もなく4人で飾り付け、夜の7時少し前にセッティング完了。とりあえずアンテナ等の機材は盗難にあってしまっては目も当てられないので、中村教授の研究室に置かせておいていただく。
N氏に7時から食事に行こうと言われていたのを思い出し、すぐにホテルに帰り、不要な荷物を部屋に置いてロビーに・・・、行く前にとりあえずN氏の部屋に電話。「おぉ、もうそんな時間か」って、寝てたんかいっ!
1階のロビーで待ち合わせ、「Tatsukichi」にお寿司を食べに連れて行ってもらう。メンバーはN氏、S氏、中村教授、中村教授の仕事関係の人、Y氏、J氏、僕の7人。N氏は散々注文を取り、周りから「そんなに食べられるんですか?」「残さないで下さいよ!」と注意される。そんなこんなで楽しく会食。話も弾む。お寿司は、アメリカにしてはまぁまぁ?ボストンはマグロが美味しいらしいと言う話をさんざん聞かされていたので、その割りにはそうでもなかったか?終盤に差し掛かると、N氏、「満腹や~」と言い、鉄火巻を残してしまいました。「よし後藤、これを持って帰ってホテルで食べなさい」と、テイクアウトさせられることに。「Nさん、ホテルには冷蔵庫無いんですから・・・」と、心の中でつぶやきながら渡されるままに持って帰ることに。
とりあえず食事も終わり、タクシーに分乗してホテルに帰る。疲れていたのか、たいした夜更かしもせずに寝てしまった。
2001/7/24
N氏のプレゼン当日。9時にロビーで待ち合わせているので少し早めに起きて準備をする。今日は流石にちゃんとした服装。久しぶりのスーツ姿。家で無精髭を生やしたまま、黒いTシャツの上からこのスーツを着たら、「ヤ◯ザじゃん」と言われてしまったスーツ。今日はヒゲも剃ってあるし、きちんと白いシャツを着ているのでヤ◯ザには見えないだろうと思う。
そんなこんなでロビーに降りて行くと・・・知っている人がロビーの椅子に腰掛けているでは有りませんか。その人とは会社の某事業部部長のM氏。
「どうも、おはようございます・・・っていうか、いらっしゃってたんですか!?」
「いや、なんだか良くわからないんだけど、Nさんに呼ばれたから来たんだけどさ。」
いやはや、Nさん、いったい何人召還すれば気が済むんですか?
そんなわけで、N氏、S氏、Y氏、J氏、僕のパーティーにM氏を加え、6人でゾロゾロとMITの会場まで移動。どうやら入場にはバッチを付けなければいけないらしい。バッチの受け取りは・・・受付で登録用紙に記入しなければいけないらしい。英語で説明されたので、多分そういうことを行っているんだと勝手に理解する。
なんとかバッチを確保し、会場に入って行く。大勢の人が朝食をとっている。どうやらこのバッチが有れば食事をもらえるらしい。みんなで食事をしながら、N氏にいろいろな人を紹介してもらう。
一通り食事を済ませ、これからはじまるN氏のスピーチで使う例のアンテナ一式を取りに行き、スピーチ会場手前の通路に置いておく。その後、スピーチ会場で待機。
これから15人のプロジェクトに関するスピーチがはじまる。N氏が15番目(最後)のスピーチなので、13番目くらいになったら機材を取りに行くと決めながらスピーチを聴く。英語なので全然わからない。部分部分わかる英単語とプロジェクターで投影されたパワーポイントのスライドで一生懸命理解しようと努力する。そんなこんなしているうちに13番目の人になったので、機材一式を取りに行く。機材をスピーチ会場に持って行くと、「なんだ?こいつは!」というような目で見られる。N氏の番にったのですぐさまスピーチ台に機材一式を持って行く。少し恥ずかしい。
そんなN氏のスピーチも好評のうちに終わり、次は15人の講演者が各部屋に分かれてスピーチを聴いて興味を持った人達と質問大会をすると言うので、アンテナ等の機材をその部屋に移動。すると、N氏の部屋はごった返していて資料も売り切れ、入室できない人で入り口の外も人集り。凄い人気。この人気に同行者としてホッと一安心・・・しようと思っていたら、室内の外人さんより「資料のコピーをくれ!」と言われ、資料のオリジナルを片手にMIT内を走り回る。どのコピー機も少し前のカラーコピー機で、コピー速度が遅いのなんのって・・・黒限定にしてるのに、凄く遅い。このままではコピーが終わる前に質問大会が終わってしまう!仕方がないので他の階のコピー機を探しに行くが、どのコピー機もプロテクトがかかっていて、IDを入れなければ利用出来無い様になっている。すぐにミーティングルームに戻り、J氏を召還。白黒で良いから速いコピー機は何処に有るのか、インフォメーションの人に聞いてもらう。すると、コピーして来るからオリジナルの紙を渡してくれと言われたのですぐに渡し、そのままコピー機のところへ。それでもやっぱりあまり速くない。しかし、もう時間がないので、その人に全てを任せる。質問大会が終わって少し経った頃にようやくコピー完了。資料がないと言う人に配り歩く。ようやく事態は収集。
次に待ち構えているのはオープンハウスと言う、メディアラボ内を解放し、各研究員(学生含む)から研究内容の発表を聞けるとうもの。ここで昨日必死になってセッティングしたものが発揮される。
時間になると、各国・各地からの来場者でメディアラボ内がごった返した。ものすごい活気。流石にN氏のブース(?)は好評。N氏もずーっと喋りっぱなし。質問してくる人も質問しっぱなし。大盛況のうちに無事終了。
いよいよ本日最後(N氏には)のイベント、パネルディスカッション。スピーチの会場と同じ場所で開催。やはりそこでもアンテナ等を使うと言うので、運ぶ。このスピーチも、英語で良くわからなかったものの、雰囲気や部分部分の単語から推測するに、N氏の発表意外はどうも稚拙っぽい。後で英語のわかるS氏に聞いたところ、やはり感心していなかった。
で、ようやくそのパネルディスカッションも終わり、N氏の今日の日程は終了。それと同時に我々の日程も終了。N氏が「今日は疲れたわ。もうあかん。今日は一緒に食事に行ける気力もない。」ということだったのだが、いきなり「なぁ後藤、鉄火巻き買って来てくれんか。どうも昨日食べられなかったせいか、頭から離れないねん。」とのこと。とりあえずこれも仕事と了解する。「あ、ついでにシシャモとか、逸品料理も持ってこられたら持って来て」だって。はいはい。
N氏がホテルに帰ってから、我々はオープンハウスの後片付け。アンテナも持って帰る。一通り片付け終わった後、S氏とM氏と合流。一緒に番御飯を食べに行こうと言うことになった。
とりあえず一同ホテルの部屋に帰り、1階のロビーで待ち合わせ。集まったところで何を食べようかという話になる。そこで、N氏に依頼された件を伝える。「じゃあ、和食か・・・」ということになり、「地球の歩き方」で和食の店を探す。他にも中華やシーフードの見せがズラリと載っている。再びみんな悩む。急にS氏が「じゃあ、決めちゃって。」と本を渡して来たので、とりあえず無難そうな(雰囲気の良さそうな)和食の店を選び、電話(J氏が)。予約を取り、その店に直行。
チャイナタウンの外れにある和食の店「Ginza」。昨日のところよりも明るい店内。でも、何処に行っても純粋な日本人の店員はいないような感じを受けるのは俺だけか。
で、とりあえずオーダー。みんな寿司等を注文。僕だけ「鍋焼うどん」を注文。Y氏に「チャレンジャーだなぁ」と言われる。もちろん鉄火巻もテイクアウトで注文し、他に子持ちシシャモと焼き鳥をテイクアウトでオーダーした。早速食事がテーブルに並ぶ。僕の鍋焼うどん、なんか変。スープの味が「貝の味がたっぷり」の塩系のスープ。鍋底からハマグリがニョキッと出て来たのにはびっくり。味は・・・まぁこんなものもありなのかな。不味くはない。S氏もM氏もY氏もお酒が入り気分が良くなったのか、爆弾トークの連発。もう、ホント爆弾。業界関係者立ち入り禁止。そんな面白話しをしながら食事を楽しんだ。本当に楽しかった。
食事も終わり、帰ることに。でも、タクシーで帰るのは面白くない。コンビニにも寄りたいし、「とりあえず歩くか」ということで夜のチャイナタウンを散策。どの店も流石に閉店の店が多い。そんな危ない雰囲気のチャイナタウンを闊歩しながら地下鉄の駅に到着。ホテルまで直通の線だったので、地下鉄に乗って帰ることに。ホテルに帰ると、明日速い便で帰国しなければならないことも有り、すぐに寝た。
2001/7/25
早起き。8時30分ボストン発の飛行機に乗って帰らなければならない。とっとと準備を済ませ、ボストンの空港へ向かう。結局、7時前に空港に着いてしまった。とりあえず搭乗手続きを済ませ(もう受付開始してた)、チケットに書いてあったゲートで搭乗時間まで待つことに。
お土産でも買おうかと思い、売店に行くも、そのゲート、悲しいことに土産やがないではありませんか!仕方なく、だらだらと時間が過ぎるのを待ちながらY氏とだべっていると、搭乗の時間に。
早速飛行機に乗り込み、飛び立つのを待つ。待つ。待つ。・・・いつになっても動く気配がない。アナウンスもない。でも動かない。結局1時間半遅れでようやく動き出した。えーっと・・・シカゴでの乗り換え時間ってどのくらい有るのかな・・・?と思っていたら、元々シカゴ到着後1時間半後に出発だったので、ボストン出発が1時間30分遅れてしまったと言うことは・・・時間ないじゃ~ん!!っていうか、無事乗り継げるのか!!
遅れに遅れてなんとかシカゴに到着。来た時と同じようにとりあえず荷物受け渡し所に行ってみる。・・・しかし、待てど暮らせど荷物は流れてこず・・・。その場で数分の間待っていると・・・・「・・・ゴト・・・・Y・・・・」なにやら聞き覚えの有る様な単語を場内アナウンスから聞き取った。・・・・「ゴ・ウー・・・Y◯・・・・」・・・・あれ?もしかして・・・・呼ばれてる?
そうなんです、場内アナウンスで僕とY氏が呼び出しをくっているではありませんか!慌てふためきY氏とチケットに書いてあるゲートまでダッシュ!!しかし、なんでなんだ~!来る時は荷物を受け取ったじゃないかぁ~~~。後になって冷静に考えてみたのだが、やはり来る時の方がイレギュラーで、やっぱりトランジェットの場合は荷物の受け取りなんてしないで良いんだよなぁ。などとその時は考えている暇もなく、ただただゲートまでダッシュ!なんて広いんだ・・・この空港。最初、アナウンスでは我々以外の人間の名前も呼ばれていたのに、徐々に減って行き、とうとう我々の名前しか呼ばれなくなってしまいました。焦りに焦ってダッシュダッシュ!!と、そういう時に限って手荷物検査のところでアンテナが引っ掛かってる~~~!!!しかも、物理的に!!センサーの中で引っ掛かって出てこない出てこない!係員が慌てながらアンテナを引っぱりだし、僕はそれをひったくるようにしながら再びダッシュ!
ようやくゲートが見えて来て、搭乗案内員もそれに気が着いたのか、大きく手を振っているではありませんか!必死の思いで駆け寄り、「I'm sorry! I'm sorry!!」を連呼。「OK! No problem.」と案内員さん。その言葉に救われる。で、ようやく搭乗。それからちょっとして飛行機が動き出す。時計を確認すると・・・おぉ、ぎりぎり出発時刻。そこまでしてようやく大きなため息をつき、一安心。
帰りの飛行機の中では結局帰国後の仕事の打ち合わせをしていたり、「ぶらり途中下車の旅(来る時とは違うバージョン)」を見ていたら、結局寝られなかった。そうそう、昼食時に出た「和食」の美味しかったことは書いておかなきゃいけないでしょう!こんにゃくの煮たもの意外は非常に美味で、和食の美感も備わっていた。そんなこんなでそのまま成田へ・・・。
帰国者の列に並び審査を受け、税関も問題無くクリアし、Y氏とお別れ。・・・っていうか、明日の某氏との会議で再び顔を会わせなければならないので、「じゃまた、後程」という挨拶をかわして別れる。そうか、明日も早速仕事か・・・。しかも、結局向こうではお土産を買う暇もなく、家に帰ってからの弟と妹のブーイングが目に浮かびます。なんだか良くわからないままに終わってしまった海外出張。もうこんな強行軍な海外出張は嫌ですよ!Nさん!!
XV-A500、行っちゃう?
VictorからDVD-Audio/Video対応プレイヤーの新機種、「XV-A500」が発表されたと言う記事を見る。
どうやら現在所有しているXV-D721の後継機種という位置付けらしい。
しかも、XV-D721では対応していなかったCD-R/RWメディアの再生に対応しており、さらにMP3データの再生も可能だとか!素晴しい!(MP3はさておいてCD-R/RW対応が)
これはもしや、DVD-R/RWなんかの再生にも対応しているのではないか!?
期待に胸を膨らませ、「もし対応していたらぁ、DVDビデオレコーダーを買って、場所的に邪魔になってきたVHS資産をDVD-Rに入れて・・・うはうは」などと妄想を膨らませながら、Victorの質問窓口に質問メール。
「DVD-Rなどのメディア再生には対応しているのですか?」
おいおいVictorさん、憎いことしてくれるじゃねーか、形もXV-A500の方が格好良いし、やっぱ買い換えかぁ?
でもなぁ、修理で戻って来たばっかりなんだよなぁ・・・と、楽しみながら考えていたのだが・・・・返って来た返事は「残念ながらXV-A500はDVD-R/RW/RAM等のメディアの再生には対応しておりません」
なんだよ~、Victor!期待させやがって~。
これからの時代DVD-Rの再生くらい出来無い様じゃすぐに陳腐化しちゃうぞ!
もう、買い換えなんかしてやんない!
台風クラブとBROTHER
夜中の2時から4時までDVDソフト「台風クラブ」を鑑賞。
見た事を悔やみつつ就寝。
7時に起きて会社へ。
仕事を早く終えて帰る予定だったが、結局会社に長居してしまった。
帰りに北野監督作品「BROTHER」のDVDを購入して帰宅。
その日のうちに鑑賞。
感動して風呂に入る。