映画FF | UNTITLED

映画FF

 28日の朝、久方ぶりに友人TKNBに会った。途中の乗り換え駅まで喋って、「またね~」と別れた。で、次の日の今日29日の朝、再びTKNBと会った。軽く挨拶をかわすと、TKNBは急に変なことをたずねてくるではありませんか。
「FF(ファイナルファンタジー)の映画、興味ある?」
 残念なことに、私、後藤啓太はFFシリーズには全く興味ナシ!1本もプレイしたことがありません。(7と8は妹がプレイしていたのでだいたい知っていますが)そんな私は当然、「全く以て興味無いんだけど・・・」と答えると、TKNB、急に懐から妙なハガキを取り出し、そいつをピラピラさせて「そうかぁ、試写会のチケットがあるから一緒に行こうと思ったんだけど・・・」
 なんですと!?それって言うのは「タダチケット」ということですか!?確かに「超美麗」と評判のCGは観てみたい。ただ、常々「お金を払って」までは行きたくないと思っていたFFの映画。それがタダで見られるのならと、即OK!よろしくおねがいします。
 で、肝心なのは試写会の日時。スケジュールも空けておかねばなりません。そこで私が「で、いつなの?」と質問すると、まるで待ってましたと言わんばかりの速攻さで、「今日の7時」などとのたまうではありませんか!!そ、そ、そんな~~。今日は夕方から打ち合わせがあるのに~~~!!
 しかし、この機会を逃す手はありません。だって、この機会を逃したら一生FFの映画、観そうにないから・・・。少し考え、打ち合わせを早々に終わらせてもらうと言う方法で切り抜けることに。と、いうことで7時前に有楽町の国際フォーラム前で待ち合わせの約束をしてその場はお別れ。果たして本当にそんなに都合良く事が進むのでしょうか・・・。
 とりあえず会社に着いたら打ち合わせの時間までコツコツとお仕事。途中、打ち合わせの相手と電話で話をして、打ち合わせの時間を少し速めてもらうことに。その後、仕事が手間取って少し遅れて会社を出発し、先方の事務所まで移動。少し遅れて到着。いろいろ話して6時を少し回ったところで、打ち合わせ相手のNさんが「有楽町で用事があるんでしょ?車で送っていくよ。」と、とんでもなく有り難い一言を賜り、遠慮無く送ってもらうことに。車中でも少し打ち合わせ。なんとか無事に7時前に到着し、TKNBと合流して会場に・・・。
 席は1階席の41列目。結構後ろ。でも、嬉しい。試写会に有りがちな「駄目音響設備」でもなさそう。で、前の席の人達(ギャル)がしきりに2階席を見上げたり写真を撮ったりしている。(カメラ持ち込み禁止のハズだったんだけど・・・)なんだろうねとTKNBと話していると、どうやらこの映画の歌を唄っている「ラルク~アン~シエル」が来ているという話。(周りから漏れてくる情報による)へぇ~、と思いながら、ラルク大好きの妹の事を思い出す。フフフフフ、帰ったら「ラルクも来ていたらしいぞ!」と自慢(?)してやろう。
 そうこうしている間にブザーが鳴って会場が暗くなり、司会進行役の日本テレビアナウンサー「森富美アナウンサー(だったよなぁ)」が登場。監督の坂口氏や榊原氏、アニメーションディレクターのアンディー・ジョーンズ氏の挨拶等・・・音声の反射音が激しくて何言ってるかあんまりわからなかった。で、一通り挨拶が終わり、マスコミ用の記念写真が終わったところで、森アナが「映画終了後、本作品のテーマソングを歌っております、ラルク~アン~シエルの本日のみの特別ビデオクリップが上映されますのでお楽しみに。」とのこと。ムフフフフ、妹に自慢(?)してやろう。等と考えているうちに会場は真っ暗に・・・。
 まず、映画の感想。・・・・面白くなかったよ。確かに、CGの技術は凄いと思える所もあったけど、やっぱり動きの部分で「むかつく」ところが何箇所も。最後の方なんか、「AKIRA」を思い出しちゃったよ。(これ以上言えない)音も、なぜだか一部でスピーカーの許容量を越えた時に出るようなビリビリ音が目立っていて、ちょっと苛ついた。おかげで序盤の最後の方、記憶にないよ。(っていうか、ウトウトしてた・・・)
 そんなFFもとうとう終わって、女性ボーカルのまぁまぁ良い曲でエンディングのスタッフロール・・・かと思いきや、女性ボーカルの歌が終わったところでラルク~アン~シエルの曲が!!・・・ていうか、必要か?このタイミングでこの曲。そんな疑問を感じつつ、そのスタッフロールも終わり、再び会場は真っ暗に。(この間、帰って行った人もちらほら)
 ちょっとしてから、映画の1シーンが表示され、突然大音量でラルク~アン~シエルの曲が!映画とのあまりの音量のギャップに驚きながらも、これがビデオクリップか!!と思っていると・・・・急にスクリーンが上がり、そこには本物のラルク~アン~シエルが!!!!その瞬間、会場は演奏に負けない大音量の歓喜の声。なるほど、ビデオクリップではなく本物の生ライブがはじまるとは・・・スクウェアもやりますなぁ。そんなライブを前の方の席の人達(ギャル)は総立ちで飛び跳ねながら聴いています。実は、みなさんFFの映画を観に来たのではなく、ラルクのファンだからという人の方が多いのではないでしょうか。そんな勢い。
 そんなライブも1曲で終わり、すぐにスクリーンで阻まれてしまいました。いよいよ退場です。帰る人の波に身を任せて歩いていると、横にいた女性が携帯で友人に超爆弾発言をしていました。
「もうさぁ、ラルクの生ライブだったの!!最高!!なんだか、映画の内容なんか全部忘れちゃった!」




・・・・駄目じゃん。
それじゃ駄目じゃ~~~~ん!!!
失敗じゃ~~~~~~ん!!

これでいいのか?スクウェア。