オーディオ的JAZZ鑑賞

For Jazz Audio Fans Only
↑先日発売したCDです。
その名もズバリ、「For Jazz Audio Fans Only」。
ジャズオーディオを提唱する吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の店主、寺島靖国さんが選曲した「これぞジャズオーディオ向け高音質盤!」というコンピレーション盤。
まずは「ジャズオーディオ」についての説明。
寺島さんの提唱するジャズオーディオとは、全体の音の「バランス」を重んじるハイエンドオーディオとは異なり、「聴きたい楽器を聴きたい様に鳴らす」事に主軸をおいたオーディオのこと。
例えば寺島さんは、ジャズを聴く時にベースとドラムに耳が行ってしまうそうで、特にドラム、その中でも特にシンバルの音を聴くのが至福という方。
なので、自分のオーディオ機器でジャズを聴く場合も、どうしても自分思う通りのシンバルの音を出したい!と、せっせとシンバルの音が自分の心地よい音で出る様にオーディオ機器をセッティングしているわけです。
セッティングは、機器の置き方はもちろん、ケーブル(寺島さんは特にケーブル狂)やインシュレーター(オーディオ機器の足)をとっかえひっかえして、自分の望む音が出る様に調整するわけです。
ちなみに、寺島さんの言う「バランス型」とは、最低音から最高音までどこかが誇張される事無く鳴るオーディオ機器のセッティングの事。
そういう意味で言うと、クラシックでも「オレはバイオリンの音が好きだ!バイオリンが一番綺麗に聴こえるセッティングをするんだ!」という方もいらっしゃるでしょうから、「ジャズオーディオ」とは「反バランス主義オーディオ」と言い換えられるかもしれません。
ちなみに、そんな寺島さんでも「大前提としてバランスの良いシステムから好みの音が出る様に調整をしていく」のが正当な調整方法だと申しております。
というわけで、そんなベースやドラム(特にシンバル)が好きな寺島さんが選曲したので、この「For Jazz Audio Fans Only」もこれらの音が良い曲が中心に収録されています。
また、特にピアノトリオが好きな寺島さん、収録曲全14曲中なんと11曲がピアノトリオという徹底ぶり(笑)。
ピアノトリオ好きにもお薦めのコンピレーション盤となっております。
というわけで、曲紹介です。
■1曲目
曲名 | Patchwork | |
アーティスト | Georges Paczynski Trio | |
収録アルバム | Generations |
寺島さんが去年からことあるごとに紹介しているGeorges Paczynskiのアルバム「Generations」の7曲目に収録されている「Patchwork」という曲。
確かに寺島さんが主張する通り、シンバルの音がリアルでカツーン!と出てきます。
でも・・・演奏としてはベースとドラムのせめぎ合いが面白いのですが、「これからジャズを聴いてみたいな」という人向けではありません。玄人向け。
■2曲目
曲名 | It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing | |
アーティスト | David Gordon Trio | |
収録アルバム | Undiminished |
この曲はジャズに詳しくない方でも聴いた事があるかもしれません。「スウィングしなけりゃ意味ないね」です。
この曲は出だしから軽妙でノリが良いのでジャズ玄人でなくても楽しめると思います。
で、この曲の聴き所はベースでしょう。シンバルやハイハットも良いのですが、ベースの存在感、量感、胴鳴りは見事。
聴き応えのある1曲です。
■3曲目
曲名 | Stenson | |
アーティスト | Stefan Orins Trio | |
収録アルバム | Natt Resa |
この曲はベースの最低音の沈み込み、ドラムの各パーツの奥行きが聴き所。また、クリアなピアノとドラムの音色も必聴。
バラード調のスローで綺麗な旋律の為、先ほどの「スウィングしなけりゃ・・・」よりも浸って聴き入ることができると思います。
演奏もとても綺麗にメロディーを奏でているのでジャズに馴染みの無い方でも十分に楽しめる1曲です。
■4曲目
曲名 | What Are You Doing The Rest Of Your Life | |
アーティスト | Helge Lien Trio | |
収録アルバム | What Are You Doing The Rest Ofyour Life |
Helge Lienは正に耽美の世界。
寺島さんは以前はHelge Lienの演奏を「上澄みみたいな演奏」と好んでいませんでしたが、アルバム「トゥー・ザ・リトル・ラジオ
この曲の聴き所は、その耽美な世界を象徴する様なクリスタルサウンド。
一点の曇りの無い晴れやかで見通しの良い音でありながら、決して腰の弱いサウンドではなく、ベースにせよドラムにせよ、しっかりとした量感があります。
サンンド、メロディー共に「美しい」1曲。
■5曲目
曲名 | Schizoblues | |
アーティスト | Greg Holloway Trio | |
収録アルバム | FULL CIRCLE |
先ほどのHelge Lienとは真逆の世界観。
うっすらとスモークがかかった様なくすんだ音と、4ビートのハードバップ。
いやぁ、「ジャズ」だ。
演奏もスピード感があり、ドラムがリーダーと言う事もあってドラムの主張が心地いい1曲です。
ライナーで寺島さんも書いていますが、聴き所はドラムでしょう。
ちなみにこの曲は今までの曲と比べて音の方向性が全く違うので、チョット面食らうかも。
■6曲目
曲名 | Dienda | |
アーティスト | Times Three | |
収録アルバム | Times Three |
寺島さん曰く、この曲の聴き所は「太いシンバル」とのこと。
実際にシンバルが分厚いわけではなく、恐らくスティックもそんなに太くはないでしょう。
ただ、シャンシャンと鳴るシンバルではなく、カツンカツンと鳴るシンバルは確かに聴きごたえがあります。
スローな曲でアドリブの旋律が綺麗な1曲です。
■7曲目
曲名 | Moonlight In Vermont | |
アーティスト | Olaf Polziehn Trio | |
収録アルバム | American Songbook 2 |
ここでようやくピアノトリオではなくテナーサックスが入ったカルテットになります。
テナーサックスは寺島さんご推薦のHarry Allen。
テナーサックスならではの野太くかすれた音色が聴き所です。
サックスのホーンの先が見えてくる様な音色で、「あぁ・・・テナーを聴いているんだなぁ」と実感できる1曲です。
アルトはアルトらしい音色、テナーはテナーらしい音色、演奏がありますが、やはりテナーはこういうスローな曲を、低い音で演奏するのが一番色っぽくて素敵です。
ある意味、テナーサックスの「エロさ」を実感できます。
■8曲目
曲名 | Arrival | |
アーティスト | Bob Ravenscroft Trio | |
収録アルバム | Intersections: 1 |
ピアノもベースもドラムも、主音が左右のスピーカーの中央に定位して、その「勢い」に圧倒されます。
パノラマチックに、ステレオ的に左右に音が分離せず、まるでモノラル録音の様に分厚い音が出てくるのが何とも言えません。
それでいながら、音が団子にならずに、各楽器ごとに奥行きが見事に分離され、非常に見通しの良い点もこの曲の聴き所です。
■9曲目
曲名 | My Heart Belongs To Daddy | |
アーティスト | Solveig Slettahjell | |
収録アルバム | Solveig Slettahjell |
ここでボーカルです。
楽器もこのCDで最多の構成。
Solveig Slettahjellの歌声も良いのですが、個人的にはバックの演奏、楽器の音色が聴き所だと思っています。
■10曲目
曲名 | Moon River | |
アーティスト | Solveig Slettahjell Slow Motion Quintet | |
収録アルバム | Silver |
この曲も先ほどのボーカリスト、Solveig Slettahjellの別アルバムに収録されている曲です。
非常に短い曲で2分ありません。
その短い中で凝縮されているのは、今度はボーカリストのSolveig Slettahjellの歌声。
なんだか気怠い様なを醸し出しつつ、Solveig Slettahjellの世界に引きずり込まれる様な、なんとも面白い1曲です。
■11曲目
曲名 | I'm Glad There Is You | |
アーティスト | Cedric Caillaud | |
収録アルバム | JUNE 26 |
特にこれと言った「聴き所」が無い様に思うのですが・・・それでも「良い録音」と感じる曲です。
スローバラードのピアノトリオ演奏はこのアルバムにも他に収録されていますが、それらとは少し異なる、「綺麗すぎない」ジャズサウンドという感じの曲で、ついつい聴き入ってしまいます。
■12曲目
曲名 | Loose Connection | |
アーティスト | Tim Lapthorn | |
収録アルバム | Natural Language |
出だしから軽妙なリズム、バスドラムのドドン!ドドン!という地を這う様な低音が気持ちよい曲です。
バスドラムの音圧が高過ぎてベースが負けてるんじゃないか?と思う程ですが、これぞ「ジャズオーディオ」ということなのでしょう。
バスドラムが刻むリズムにノリながら楽しく聴ける1曲です。
■13曲目
曲名 | Softly As In A Morning Sunrise | |
アーティスト | Hank Jones | |
収録アルバム | For My Father |
今年で90歳のジャズジャイアント、Hank Jonesが87歳の時の録音。
ジャズアーティストに年齢は関係ない!と実感できるそのピアノ演奏には脱帽です。
音も各楽器の音色がリアルに録音されており、再生するオーディオ次第でどのような音にでも変身させられるのではないかと、オーディオマニアの心をくすぐる音質です。
さてさて、一体どの楽器の、どの音を一番美味しく楽しめる様にオーディオをセッティングしましょうか・・・
■14曲目
曲名 | Elinbari Express | |
アーティスト | 松尾明トリオ | |
収録アルバム | ベサメ・ムーチョ |
ブログでも何度も紹介している松尾明トリオのニューアルバムに収録されている曲です。
寺島さんが自分の名前を冠したレーベル「寺島レコード」から発売していることもあり、なんとも寺島さん好みの「音力」のある大迫力サウンド。
こんなに各楽器の力感あるCD、一体寺島さんの家のAvantgardeではどう鳴るんでしょう・・・。
そんなわけで、オーディオファンの方、ジャズファンの方、そしてこれからジャズを楽しんでみたい、オーディオを楽しんでみたいと言う方、どなたにも楽しんで頂ける1枚だと思います。
また、現在では入手困難なCDからも楽曲が収録されているため、美味しい所取りのこういうコンピレーションはオススメですよ!
今後はもっと「楽器別」に特集を組んだり、別のオーディオ評論家の選曲で特集を組んだりすると、「For Jazz Audio Fans Only」はもっともっと楽しいシリーズになるんじゃないでしょうか?
どうでしょ?寺島さん?菊田さん?
イタタッ!
昨日、母親の実家(栃木)で畑仕事をしておりました。
畑に雑草がもうもうと生えていたので、草刈機で雑草を伐採し、耕耘機で畑を耕していた所・・・柿の木の下をくぐろうとしたら右手に激痛が!!
なんじゃこりゃ~!?
ビックリして右手を見ましたが特に血が出ているわけでもありません。
もしかして・・・と、触れたであろう柿の葉を見てみると・・・ビッチリと毛虫!
こいつです↓

写真出典:コチラ
ヒロヘリアオイラガという毒蛾の幼虫。
ヒロヘリアオイラガの詳細はコチラ。
いやね、もう、痛いのなんのって・・・
特に、7匹も8匹も盛大にウヨウヨしている葉っぱに触れてしまったので、同時に相当箇所を刺されてしまいました。
すぐに患部を洗いましたが、刺された箇所が軽く内出血して痣のようになってしまいました。
悔しいので、畑を耕すのを中断し、すぐに柿の木を消毒です。
殺虫剤(乳液)を噴霧器で撒きまくり。
さすがの毛虫共も悶絶しながらポロポロと落ちていました。
・・・にしても、刺されてから14時間以上経った今でもまだジンジンと痛みます。
あぁあ・・・何年ぶりに毛虫に刺されただろ?
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↑
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片桐仁は出てきませんが、さすが小林賢太郎、絶妙な「間」と「笑い」、「ありきたりの感動」を巧みに操り、素晴らしい作品に仕上がっています。
ラーメンズのコントに比べるとさほどシュールではないので、誰でも楽しめる作品だと思います。
オイラはこの小林賢太郎の世界が大好きです。
オススメ。
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GLOOMY
昨日、妹は仕事が休みだったようで、デトロイト・メタル・シティの映画を観に行ったそうです。
アホです。
ま、もっとも、妹にデトロイト・メタル・シティを教えたのはオイラなのだけれど・・・。
で、映画を観た帰り、UFOキャッチャーでこんなものを取ってきました。

電池を入れるとウゴウゴ動いて散歩するグル~ミ~です。
知っている人も多いと思いますが、グル~ミ~とは・・・・愛らしい顔をした獰猛な熊です。ご覧の通りです。
アホです。
で、ウゴウゴ動いているのが面白かったのでYoutubeに載せてみました。
・・・・兄妹してアホです・・・・・。
アホです。
ま、もっとも、妹にデトロイト・メタル・シティを教えたのはオイラなのだけれど・・・。
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