吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出③ (イベント編) | UNTITLED

吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出③ (イベント編)

MEGで開催された色々なイベントにも参加しまくりました。

 

2回目のMEG訪問時に開催されていたのがこのdisk unionの山本さんと沼田さんの新譜試聴会でした。

そのときの体験があまりにもセンセーションで刺激的だったため、この後新譜試聴会は私にとって必須のイベントになりました。

 

山本さんと沼田さんがそれぞれの視点でオススメする国内盤や輸入盤(ほとんどは輸入盤でしたが)を、作品のバックグラウンドや聴き所などの解説をしながら次々と紹介してくれるイベントです。

このイベントがまた・・・

 

詳細は後ほど。

 

 

新譜試聴会以外の毎月恒例のイベントと言えば、「メグの会」でした。

寺島さんが講師を務めたカルチャースクールからはじまり、そのときの受講生の一人だった和田さんが会長として仕切ることで、そのときのカルチャースクールの生徒さんと、「メグの会」から新規参加をした大勢のジャズ&寺島ファンが月1回集まり、毎月設けられたテーマ毎にCDやレコードを持ち寄ってかけまくるという、それだけなのですがやはり選曲で人柄が出るが面白く、様々なキャラクターの会員の人たち(ほとんどは人生の大先輩)とジャズの話やその他の四方山話に花が咲く楽しいイベントでした。

 

また、そんな意気投合したメグの会の皆さんと、「合宿」という名の旅行も一緒に行きました。

ホント、このメグの会では色々な人と知り合いになり、色々なお話をすることが出来ました。

MEGに感謝すると共に、この会をズッと守り続けてきた和田さんをはじめとする会員の皆さんに、本当に感謝です。

 

 

また、メグの会に参加をしていた若手(当時は)のジャズマニアが「MOONKS」というリスナーズ集団を立ち上げ、今のジャズを、埋もれた名盤を広く知らしめていこうとMEGだけで無く、様々な場所でイベントをしたり、書籍を出したり・・・今でも精力的に活躍されています。

 

 

 

そして、最初に書いた「新譜試聴会」です。

沼田さんがdisk unionを退社されるため、山本さんとタッグを組んで開催されてきた新譜試聴会も2004年2月28日をもってコンビ解消となりました。

それまでの新譜試聴会では毎回山本さん、沼田さんと寺島さんとの間で怒号が飛び交うヒリヒリとした緊張感のあるイベントでした。

「だいたい先鋭的なジャズを聴いていたら偉いのか!?」「ジャズの優劣を決めているのはどっちですか!」「こんな物のなにが良いんだ?俺にはさっぱり分からない!」

新譜試聴会なのに音楽が流れず10分も20分も怒号が飛び交うイベントなんて、他にあるでしょうか?

いい大人が、「フリ」じゃなくて本気で、時に顔を真っ赤にして殴り合い寸前のような怒鳴り合いをするんですよ?お客さんを放っておいて・・・だったらまだ良いのですが、時に「後藤さんはどう思う!」と火の粉が飛んでくることも有り、それもまたスリリングなのです。

自分をしっかり持っていないと、軸がしっかりしていないと一笑に付されてしまう、そんな緊張感がお客さんにも張り詰め、それまでそんな音楽イベントに参加をしたことが無かったので、毎月通うほどにハマってしまったのです。

なんて言ったって、怒鳴り合いは有れど毎回素晴らしい新譜の情報をもらえるイベントだったんです。

あの時に出会った新譜の中には、今でも聴いている作品が有り、山本さんと沼田さんには本当に感謝なのです。(寺島さんは沼田さんの紹介する作品の多くに批判的でしたが、私は沼田さんご推薦の曲もバッチリハマる作品がいくつもあり、本当に参考にしていました)

 

そんなジャズ最左翼の様な沼田さんが新譜試聴会から抜け、その穴を埋めるべく毎月MEGイベントの常連が山本さんの相方となってイベントを試行していくことになりました。(山本さんの負担軽減のためにも・・・いや、実は負担増だった?)

不肖、私も何度か山本さんのお相手をさせていただき、勉強させてもらいました。

なんと言っても、このイベントには某大手CDショップのジャズフロア担当者や様々なレーベルの社長等が参加されるので、変な作品を掛けられないというプレッシャーがあるのです。

 

そんな新譜試聴会も、2010年3月27日に最終回を迎えました。

最後のお相手はMOONKSの前泊さん。

この日の新譜試聴会は泣いた。

 

 

 

 

他にも、毎月担当が決められて、イベント担当者がテーマを決めて自由にイベントが出来る「人間ライブ」で何度か担当をさせてもらったこともありました。

 

そして担当したイベントの中でも印象的なのは、ジャズ評論家の岩波洋三さんの出版記念イベントの場つなぎでコールポーター特集を任されたイベントでしょうか。

当日は松尾明トリオ+水野直子さん(現:瑞原羽弥都さん)のライブと、岩波さんの出版祝いをしようと、ジャズ歌手の澄淳子さん、MAYAさん、戸坂純子さんも駆けつけ、コール・ポーターの作品で歌声を披露してくれました。

私自身、コール・ポーターにこだわって選曲をしたり、作品を考えたことは無かったのですが、この会もまた、非常に勉強になりました。

 

 

また、MEGでのイベントと言えば、終わったら当たり前の様に中華街で2次会でした。

 

 

年末恒例のイベントと言えば、メグの会の和田さんと平井さん仕切りの「年末オールナイトイベント」でした。

「オールナイトイベント」は、12月30日の夜8時から開始し、翌朝6時まで延々とみんなが持ち寄ったその年のマイベストをかけまくるという、体力勝負のイベントでした(笑)。

深夜の2時を過ぎた頃にはあちらコチラで屍累々、バラードなんて続いた日にはほとんどのお客さんが船をこぎ出すという色々な意味、面白いイベントでした。

 

 

年越しライブにも参加したなぁ・・・

 

 

 

他にも、MEGのスピーカー「DUO」のメーカー、ドイツのAvantgarde Acousticのホルガー・フロンメ社長がMEGに来店し、トークイベントも行われました。

この時に、なぜAvantgarde Acousticのスピーカーにはスーパーツィーターがついていないのかと聴いたところ、「それは音楽を聴くために本当に必要なのか?」と逆に質問されてしまいました。

 

 

 

女子オーディオイベントも初期はMEGで開催していました。

まぁ、やっぱりあのMEGでは女性を呼び込むにはなかなか厳しい物がありましたが、とは言え、新宿のaudio unionでのイベントの2次会で急遽盛り上がった「女子オーディオ」の話が、ここまで大がかりになり、様々なメーカーや代理店の皆さんにご協力を頂き、今も消えずに残っているのは、このMEGでのイベント開催があったからだと思います。

 

 

他にも、DJの大塚広子さんや、夜ジャズシリーズでお馴染みの須永辰緒さんのDJイベントがMEGで開催されたときには、「MEGも変わったなぁ」と実感しました。客層が明らかに違ったもの。

 

 

ブラインドで曲をかけ、お客さんがどちらの作品が良かったかを挙手でジャッジしていく対決イベントもMEGの人気イベントでした。

対決イベントには四谷のジャズ喫茶「いーぐる」の店主、後藤雅洋さんも来店し、ジャッジに参加をしたこともありました。

 

 

オイラが日本上陸時に速攻で購入したB.M.C.の製品もMEGのジャズオーディオイベントで取り上げられました。

寺島さん、事前に私からあれやこれやB.M.C.のアンプについて話を聞いていたのですが、このイベントでその気になり、B.M.C.のアンプを購入しました。

 

 

他にも色々なイベントがあったけれど、気付けば写真に一言コメントをつけるだけのつもりが、思い出が多すぎてどんどん文字数が増えて言ってしまうので、とりあえずここまで・・・・

 

 

 

吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出① (出会い編)
https://ameblo.jp/keita-goto/entry-12356502556.html

吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出② (ライブ編)
https://ameblo.jp/keita-goto/entry-12356503720.html

吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出③ (イベント編)
https://ameblo.jp/keita-goto/entry-12356504433.html

吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出④ (MAYA編)
https://ameblo.jp/keita-goto/entry-12356504962.html

吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出⑤ (岩波洋三さん編)
https://ameblo.jp/keita-goto/entry-12356505447.html

吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出⑥ (寺島靖国さん、そして編)
https://ameblo.jp/keita-goto/entry-12356505925.html