吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出① (出会い編)
いよいよ2018年2月28日をもって吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」が1970年のオープンから48年の歴史に幕を閉じました。
MEGは私にとって楽しみの場であり、喜びの場であり、学びの場でした。
そんなMEGには当たり前ではありますが数えきれないほどの思い出があります。
MEGと寺島さん、店長の新井さん、MEGで出会ったすべての人に感謝を込めて、数ある思い出の一端ではありますが当時の写真に一言コメントをつける形で綴っていきたいと思います。
私が最初にMEGに行ったのは、実は意外と最近の話で2003年8月のことでした。
当時、オーディオ雑誌やインターネットでMEGにAvantgarde AcousticのDUOが導入されることが分かっていたので、その前にElectroVoice Georgianの音を聴きたい・・・ということで、恐る恐るMEGに飛び込んでみたのでした。
まるでジャズ道場と言わんばかりの、この人を寄せ付けない雰囲気。
紫のアクリル製ドアって怪しさプンプンです。
そんな恐怖を押しのけ、勇気を振り絞って入店すると「ようこそ、私がMEGです」と言わんばかりの音の塊が出迎えてくれました。
正直、当時はそんなに何店もジャズ喫茶を巡っていたわけではなかったので、他との比較というのがなかなか難しかったのですが、このスモーキーで塊になった大きな音の波が押し寄せてくる感覚に打ちのめされ、至福の時間を過ごしました。
初めてのMEGから数日後、とうとうAvantgarde AcousticのDUOが、真っ赤なDUOが導入されました。
Avantgarde Acousticのスピーカーは数年前から職場でTRIOをじっくりいじりまわして聴きこんでいたので、DUOが、数日前までElectroVoice Georgianであの音を鳴らしていたあの場所で、どんな音を出しているのか・・・
果たして、MEGのDUOはシンバルの壮絶な炸裂音を大音量で発しており、音の方向性はかなり変わりましたがその衝撃は今でも覚えているほど強烈でした。
「Avantgarde Acousticのスピーカーからこんな音が出るのか!」と。
MEGでDUOを初めて聴いたその日は、disk unionの山本さんと沼田さんが新譜試聴会を行っていました。
この日の経験がとても感動的だったので、私はこの後、毎月新譜試聴会に参加するようになります。
山本さんと沼田さんの新譜試聴会の後、ドキドキしながら初対面の寺島靖国さんに話しかけたところ、Avantgardeの話やオーディオの話など、気さくに色々とお話をしていただき、すっかりMEG、寺島ファンになってしまいました。
ちなみに、MEGのあの入りづらい入り口は2005年4月にクリアで明るいドアに変わり、若干ではありますが入りやすい雰囲気が出てきました。
それまで長きにわたりお客さんの入店を阻んできた(?)紫のドアは某常連さんが買ったとか買わなかったとか。
また、同じタイミングでトイレも綺麗になりました。
それまでのMEGのトイレは、壁全体に学生運動華やかだった頃の若者の落書き(?)が書き散らかされており、それはそれで資料的な価値はあったと思いますが、若者や女性には恐怖でしか無く、それが真っ赤なタイルと真っ白なペンキで埋められたことにより、清潔感が圧倒的に増したのでありました。
ただ・・・和式トイレはそのままということで、その点は大いにガッカリした記憶があります。
さて、MEGと私の出会いは簡単に書くとこんな感じだったのですが、一時期、気付けば週4~5でMEGに通っており、まるでMEGに通勤をしているような状態でした。
(吉祥寺から大宮の自宅まで帰るのも、そのときはまだ苦では無かった・・・)
次に、MEGで体感したライブの思い出の一端を振り返ります。
吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出① (出会い編)
https://ameblo.jp/keita-goto/entry-12356502556.html
吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出② (ライブ編)
https://ameblo.jp/keita-goto/entry-12356503720.html
吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出③ (イベント編)
https://ameblo.jp/keita-goto/entry-12356504433.html
吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出④ (MAYA編)
https://ameblo.jp/keita-goto/entry-12356504962.html
吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出⑤ (岩波洋三さん編)
https://ameblo.jp/keita-goto/entry-12356505447.html
吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」の思い出⑥ (寺島靖国さん、そして編)
https://ameblo.jp/keita-goto/entry-12356505925.html