たまらなく孤独で、熱い街 -99ページ目

『黒猫の遊歩あるいは美学講座』 森 晶麿

黒猫の遊歩あるいは美学講義 (ハヤカワ文庫JA)

黒猫の遊歩あるいは美学講義
著者:森 晶麿

解説:若竹 七海

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2013年9月15日

(2011年11月に早川書房より刊行)

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「月まで」

「壁と模倣」

「水のレトリック」

「秘すれば花」

「頭蓋骨のなかで」

「月と王様」

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超長編を2作続けて読んだので、クールダウンするつもりで軽そうな本に手をだしたのだが。

作者も読者もリアリティなんぞ求めていないが、それにしても嘘っぽすぎる。

それが悪いとは言わないけど、作者が主人公の口を借りてひけらかす知識・教養に辟易してしまう。

教養は垂れ流すのではなく、にじみ出るくらいが丁度いいんだよ、と無知蒙昧の輩が申しております。

『STEINS;GATE~円環連鎖のウロボロス~』(全2巻) 海羽 超史郎

STEINS;GATE─シュタインズゲート─  円環連鎖のウロボロス(1) (富士見ドラゴン・ブック)

STEINS;GATE─シュタインズゲート─ 円環連鎖のウロボロス(1)
著者・後書:海羽 超史郎

原作:5pb.×ニトロプラス

(富士見書房・ドラゴンブック)

初版:2010年8月25日
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STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐  円環連鎖のウロボロス(2) (富士見ドラゴン・ブック) STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐ 円環連鎖のウロボロス(2)
著者・後書:海羽 超史郎

原作:5pb.×ニトロプラス

(富士見書房・ドラゴンブック)

初版:2011年3月25日

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2巻で1500ページ弱だが、そうとは知らずに購入しちゃったので『ディスコ探偵水曜日』を読み終えた勢いで。

やはり日本人は書く方も読む方も時間SFが好きなんだな。

友人にある事件をメールした直後に何故か変化してしまった世界。

過去に送られたメール。

違う時間線。

繰り返す「同じ結末」

彼らはそこから脱出することができるのか。

キャラの造形にはツラいものがありますし、目新しいネタやガジェットはありませんが、なんというか読ませます。

10年代SFの収穫の一つでしょう(言い切っていいのか?、俺)。



『ディスコ探偵水曜日』(全3巻) 舞城 王太郎

ディスコ探偵水曜日〈上〉 (新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日〈上〉
著者:舞城 王太郎

(新潮文庫)

初版:2011年2月1日

(2008年7月に新潮社より刊行)

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ディスコ探偵水曜日〈中〉 (新潮文庫) ディスコ探偵水曜日〈中〉
著者:舞城 王太郎

(新潮文庫)

初版:2011年2月1日

(2008年7月に新潮社より刊行)

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ディスコ探偵水曜日〈下〉 (新潮文庫) ディスコ探偵水曜日〈下〉
著者:舞城 王太郎

(新潮文庫)

初版:2011年2月1日

(2008年7月に新潮社より刊行)

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文庫本で1500ページ弱の大作。

この作者は2冊読んで「もう読めない」と思ったものだが、時間SFと聞いては読まざるを得ない。

主人公の身にいろいろ起きて、名探偵が集まっているパインハウスへ行くことになって、名探偵たちの推理合戦があって、次第に飽きてきたがパインハウスを巡る大ネタがあって、下巻は伏線の回収に迷走しているような。


全日程終了 2013

144試合69勝72敗3分の3位。

 

16年ぶりのAクラス、そしてCS初出場を決めました。

そして前田智徳さんらが引退。

戦力外通告も何人か。

 

来季はもっと上を。

『人造救世主 アドルフ・クローン』 小林 泰三

人造救世主  アドルフ・クローン (角川ホラー文庫)

人造救世主 アドルフ・クローン
著者:小林 泰三

(角川ホラー文庫)

初版:2011年9月25日

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作者はどのあたりの読者層を想定していたのか。

「うーん」と唸っているうちに終わってしまった。

これがデビューの頃の作品なら笑って過ごせるが、割と最近のだし。

せめて最終巻は作者あとがきで創作の意図を書いて欲しかった。



【読書メーター】 2013年9月分

1日150ページ少々では、2日に1冊が精一杯です。

 

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:6024ページ



バイロケーション (角川ホラー文庫) バイロケーション (角川ホラー文庫)感想
タイトルのバイロケーションとは、ドッペルゲンガーみたいなものだがバイロケーションは誰にも見えるし行動もできる。 さらにはオリジナルの記憶もある。 それに遭ってしまった女。 なにかまずいことをされたら全部オリジナルの責任になるので、出ないようにするには殺すしかないか。 殺したら消えるならいいが。 どうするのかなと読んでたら意外なオチが待っていた。 デビュー作から底意地が悪そうで好きです。 421ページ
読了日:9月2日 著者:法条遥
ウォリス家の殺人 (創元推理文庫) ウォリス家の殺人 (創元推理文庫)感想
作者の没後に出版されたようだが、書かれたのは1960年代中頃か。 ウォリス家に招待された主人公。 何かを思い悩んでいる当主。 あやしげな取り巻き。 起こるべくして起こる事件。 ディヴァインは4作目だが似たようなパターンのがあったような。 それでも先が気になって読んでしまうのはダラダラと長くないし構成が上手いからでしょうか。 333ページ
読了日:9月4日 著者:D・M・ディヴァイン
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)感想
モリミは癖になるから年に1冊にしようと言いながら、「第31回日本SF大賞」受賞ということで4年ぶり3作目。 さほど期待はしていなかったが、その分面白く読めたかな。 さすがのリーダビリティです。 SFというよりはファンタジー風味が強いが、後日譚があればガチガチのハードSFになるに違いない。 387ページ
読了日:9月6日 著者:森見登美彦
製鉄天使 (創元推理文庫) 製鉄天使 (創元推理文庫)感想
『赤朽葉家の伝説』のスピンオフみたいなものか。 とにかく駆ける駆ける。 気持ち良いくらいに真っ直ぐでぶれない暴走少女たち。 物足りないところもありますが、素直に楽しめました。 365ページ
読了日:9月8日 著者:桜庭一樹
死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死 (メディアワークス文庫) 死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死 (メディアワークス文庫)感想
ある女子高で不死の者がいるという噂が。 しかし死なないはずの者が殺された。 不死者はやはりいないのか・・・。 ページ数の関係か、畳み掛けるような展開で進みます。 不完全燃焼だなあと思ってたら、もうひとヒネリ。 作者が興味を持っている(気がする)「天才」と「脳」の変形バージョンか。 243ページ
読了日:9月9日 著者:野崎まど
老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF) 老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)感想
75歳以上しか入隊できない外宇宙のコロニー防衛軍。 そこでは他の異星人から入植者を守るために老人に若い体を与えて戦いに赴かせている。 『アンドロイドの夢の羊』を読む前にと手に取ったが、いかにもアメリカ風でサクサク読めて面白い。 ただ、後半になって主人公の関係者が登場してからは、今後もこの二人を中心にして話が進むのかと思うと続きを読む気が失せてきた。 永井豪の『マジンサーガ』での戦闘メカを操縦するためだけに生まれ育てられた戦士の絶望の深さと比べると、余りにもお気楽すぎるような。 431ページ
読了日:9月11日 著者:ジョン・スコルジー
シップブレイカー (ハヤカワ文庫SF) シップブレイカー (ハヤカワ文庫SF)感想
化石燃料が枯渇し、気候変動が激しくなった近未来のアメリカ。 シップブレイカー(解体作業員)として廃船から銅線を回収している少年だが、生きるのに精一杯で将来のことは考えられない。 超大型ハリケーンにビーチが襲われた翌朝、高速船が座礁しているのを見つける。 船では金持ちの少女だけが生き残っていて、少年は好むと好まざるとに関わらず運命の大きなうねりに翻弄されていく。 さすがバチガルピ、ボーイ・ミーツ・ガールなYAでも過酷な近未来を設定し、それが上手いこと活かされている。 単純に楽しめました。 431ページ
読了日:9月13日 著者:パオロ・バチガルピ
人造救世主   ギニー・ピッグス   (角川ホラー文庫) 人造救世主   ギニー・ピッグス   (角川ホラー文庫)感想
今巻も会話が多いな。 なにかの実験なのだろうか。 そうは言っても色々と疑問が湧いてくるが、ストーリーには期待が持てなくなりつつある。 もしかして超能力者をいかに脱力的な方法でやっつけるかが見所なのか? 238ページ
読了日:9月14日 著者:小林泰三
この不思議な地球で―世紀末SF傑作選 この不思議な地球で―世紀末SF傑作選感想
今さら世紀末でもあるまいに、と思いつつ読む。 ところがセレクトが良いのか読み応え十分。 「われらが神経チェルノブイリ」は別格として、「消えた少年たち」と「火星からのメッセージ」に涙腺がゆるんでしまう。 322ページ
読了日:9月16日 著者:
ありきたりの狂気の物語 (新潮文庫) ありきたりの狂気の物語 (新潮文庫)感想
1編目を読んで呆れてしばらくお蔵入りだったが、ポツポツと読む。 なんとなく読めてしまうのだが、読んだ端から忘れてしまう。 それでいいのだろう。 ブコウスキーも座右の銘にして欲しいとは思ってないだろうし。 ただ、ブコウスキーという作家(詩人)がいたことは忘れない。 決して。 472ページ
読了日:9月18日 著者:チャールズ・ブコウスキー
三本の緑の小壜 (創元推理文庫) 三本の緑の小壜 (創元推理文庫)感想
うーん、ディヴァインも5作目だが、これはちょっといただけない。 一人目の被害者の状況で犯人の目星と言うか、ある人物がかなり怪しいと思わせるのもさりながら、これはミステリの衣をかぶせたロマンス小説でしょう。 私としてはツンデレで醜いアヒルの子(実は超絶可愛いらしい)のマンディよりもシーラの方が好みだな。 シーラと婚約までしといて破棄し、あまつさえ「最初からそんな気持ちはなかったんだ」などとぬかすマークは間違いなく地獄へ堕ちるでしょう。 401ページ
読了日:9月20日 著者:D・M・ディヴァイン
日本SF短篇50 I (日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー) 日本SF短篇50 I (日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー)感想
SF作家クラブ創立50周年記念ということで、1963年から2012年までの50年間に50人の作品を。 まあ、1年1作ということで必ずしも代表作とは言えない作品もありますが。 そのスタートの第1巻。 ほとんどが再読でほとんどを忘れている。 おそらく初読時の興奮は薄れていると思いますが、それなりに面白く読めました。 448ページ
読了日:9月22日 著者:
60年代日本SFベスト集成 (ちくま文庫) 60年代日本SFベスト集成 (ちくま文庫)感想
こちらは30年ほど前に筒井康隆が編んだ60年代ベスト。 いくつか『日本SF短篇50』と被ってますが筒井康隆のセンスが光るセレクトです。 旧版で読んでいますが、買い直して再読したら案の定ほとんど忘れていた。 こういう機会でもないと読み返すこともないでしょうし、未読の方にとってはいつまでも読めませんから復刊はいいことですが、本当は常に読める状態であることが望ましいのですがね。 電子書籍がそれを解消してくれるのでしょうか。 457ページ
読了日:9月23日 著者:
アリス―Alice in the right hemisphere (角川ホラー文庫) アリス―Alice in the right hemisphere (角川ホラー文庫)感想
「AKIRA」も「アリス」も、手におえないものは取りあえず閉じ込めておこうとするところは似たようなものか。 パニックサスペンス風の出だしから面白く読んだけど、「さて」と振り返るとあまり印象に残らない。 だけど百億の蝶が織りなす虹色の世界はさぞや美しいでしょうね。 412ページ
読了日:9月26日 著者:中井拓志
ねじれた文字、ねじれた路 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) ねじれた文字、ねじれた路 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
これはなかなか。 第1章で触れられる25年を隔てた二つの少女失踪事件。 そして孤独な生活を送る男の前に現れ、彼を銃で撃つ謎の人物。 第2章からは黒人男性と白人男性の過去や現在が交互に描かれ、ここからが読ませます。 ミステリでもあり人間ドラマでもあり、かな。 余韻もいいですね。 360ページ
読了日:9月28日 著者:トム・フランクリン
ゴールデン・フリース (ハヤカワ文庫SF) ゴールデン・フリース (ハヤカワ文庫SF)感想
出だしは倒叙ミステリ。 1万人を乗せた恒星間宇宙船の中での殺人事件。 犯人の目的は何か? テンポは今ひとつですし、想像の斜め上を行く真相ではありませんでしたが、まあ満足の1冊でした。 まだ未読のソウヤーは3冊あるから楽しみ。 303ページ
読了日:9月30日 著者:ロバート・J・ソウヤー

読書メーター

『ゴールデン・フリース』 ロバート・J・ソウヤー

ゴールデン・フリース (ハヤカワ文庫SF)

ゴールデン・フリース
著者:ロバート・J・ソウヤー

訳者:内田 昌之

解説:山岸 真

(ハヤカワ文庫SF)

初版:1992年11月30日

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1990年の作。

出だしは倒叙ミステリ。

1万人を乗せた恒星間宇宙船の中での殺人事件。

犯人の目的は何か?

テンポは今ひとつですし、想像の斜め上を行く真相ではありませんでしたが、満足の1冊でした。

まだ未読のソウヤーは3冊あるから楽しみ。



『ねじれた文字、ねじれた路』 トム・フランクリン

ねじれた文字、ねじれた路 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ねじれた文字、ねじれた路
著者:トム・フランクリン

訳者:伏見 威蕃

解説:川出 正樹

(ハヤカワ・ポケットミステリ)

初版:2011年9月15日

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これはなかなか。

第1章で触れられる25年を隔てた二つの少女失踪事件。

そして孤独な生活を送る男の前に現れ彼を銃で撃つ謎の人物。

第2章からは黒人男性と白人男性の過去や現在が交互に描かれ、ここからが読ませます。

ミステリでもあり人間ドラマでもあり、かな。

余韻もいいですね。



『アリス~Alice in the right hemisphere~』 中井 拓志

アリス―Alice in the right hemisphere (角川ホラー文庫)

アリス―Alice in the right hemisphere
著者:中井 拓志

(角川ホラー文庫)

初版:2003年3月10日

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「AKIRA」も「アリス」も、手におえないものは取りあえず閉じ込めておこうとするところは似たようなものか。

パニックサスペンス風の出だしから面白く読んだけど、「さて」と振り返るとあまり印象に残らない。

だけど百億の蝶が織りなす虹色の世界はさぞや美しいでしょうね。





『60年代日本SFベスト集成』 筒井 康隆・編

60年代日本SFベスト集成 (ちくま文庫)

60年代日本SFベスト集成
編者・後書:筒井 康隆

解説:大森 望

(ちくま文庫)

初版:2013年3月10日

(1980年10月に徳間書店より刊行)

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「解放の時代」(1967) 星新一

「もの」(1961) 広瀬正

「H氏のSF」(1964) 半村良

「わがパキーネ」(1962) 眉村卓

「金魚」(1964) 手塚治虫

「色眼鏡の狂詩曲(ラプソディ)」(1968) 筒井康隆

「渡り廊下」(1968) 豊田有恒

「ハイウェイ惑星」(1965) 石原藤夫

「X電車で行こう」(1964) 山野浩一

「そこに指が」(1963) 手塚治虫

「終わりなき負債」(1962) 小松左京

「レオノーラ」(1962) 平井和正

「機関車、草原に」(1967) 河野典生

「幹線水路二〇六一年」(1962) 光瀬龍

「大いなる正午」(1970) 荒巻義雄

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こちらは30年ほど前に筒井康隆が編んだ60年代ベスト。

いくつか『日本SF短篇50』と被ってますが筒井康隆のセンスが光るセレクトです。

トクマノベルズ版で読んでいますが、せっかくなので買い直して再読したら案の定ほとんど忘れていた。

そこそこの傑作だけど強烈には印象に残らない作品の方が再読に耐えられるのかも。

もちろん強烈に印象に残った作品も再読時には違った発見があったりしますが、忘れてない分だけもっと面白かったはずだが何か違うなと思われる可能性も高い。

収録作ではないですが、私にとっては例えば山野浩一の「Tと失踪者たち」は大傑作という記憶だけがあったのですが再読したら平凡でした。

こういう機会でもないと読み返すこともないでしょうし、未読の方にとっては未読のままになりますから復刊はいいことですが、本当は常に読める状態であることが望ましいのですがね。

電子書籍がそれを解消してくれるのでしょうか。