たまらなく孤独で、熱い街 -98ページ目

【読書メーター】 2013年10月分

画像を特大にしてみた。

 

2013年10月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:6482ページ



人造救世主  アドルフ・クローン (角川ホラー文庫) 人造救世主 アドルフ・クローン (角川ホラー文庫)感想
作者はどのあたりの読者層を想定していたのか。 「うーん」と首を唸っているうちに終わってしまった。 これがデビューの頃の作品なら笑って過ごせるが、割と最近のだし。 せめて最終巻は作者あとがきで創作の意図を書いて欲しかった。 326ページ
読了日:10月2日 著者:小林泰三
ディスコ探偵水曜日〈上〉 (新潮文庫) ディスコ探偵水曜日〈上〉 (新潮文庫)感想
この作者の本を再び読む日が来ようとは。 SFと聞いて手に取ることとなりました。 まずは上巻。 色々とネタ振りがあったあと名探偵が集まっているパインハウスへ。 そこでの推理合戦はメタミステリとしか言いようがない。 置いて行かれそうになる(=どうでもよくなる)が、どこまでついていけるか(=いつまで興味を持てるか)。 369ページ
読了日:10月4日 著者:舞城王太郎
ディスコ探偵水曜日〈中〉 (新潮文庫) ディスコ探偵水曜日〈中〉 (新潮文庫)感想
いささか読むのが疲れてきた。登場人物へ贈ります。「陽気にはしゃいでいる人たちがいる/だけどぼくは騒げない/ぼくの心はねじくれてしまったのか(中略)わるい時代なのだろう きっと/きみたちの姿がどうしてもよく見えないんだから」(『何処へ』by飯島耕一) 485ページ
読了日:10月6日 著者:舞城王太郎
ディスコ探偵水曜日〈下〉 (新潮文庫) ディスコ探偵水曜日〈下〉 (新潮文庫)感想
なんだか下巻は辻褄合わせに迷走しているような印象。 もちろん作者は考え抜いて書かれているのでしょうが。 ともかく「読んだ」と言う達成感だけはあります。 603ページ
読了日:10月8日 著者:舞城王太郎
STEINS;GATE─シュタインズゲート─  円環連鎖のウロボロス(1) (富士見ドラゴン・ブック) STEINS;GATE─シュタインズゲート─ 円環連鎖のウロボロス(1) (富士見ドラゴン・ブック)感想
ゲームのノベライズらしい。 読みだすと、うざったいセリフなどがでてくるが、回り道をしているようでいて少しずつ状況を積み上げていくストーリーはなかなかのもの。 まだ全体の1/3ほどですが、もしかして時間SFの傑作になるかも。 567ページ
読了日:10月10日 著者:海羽超史郎
STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐  円環連鎖のウロボロス(2) (富士見ドラゴン・ブック) STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐ 円環連鎖のウロボロス(2) (富士見ドラゴン・ブック)感想
やはり日本人は書く方も読む方も時間SFが好きなんだなと改めて思う。 変化してしまった世界で、変えようとしても変えられない「結末」。 彼らは袋小路から脱出することができるのか。 キャラの造形にはツラいものがありますし、目新しいネタやガジェットはありませんが、なんというか読ませます。 10年代SFの収穫の一つでしょう(言い切っていいのか?、俺)。 894ページ
読了日:10月13日 著者:海羽超史郎
黒猫の遊歩あるいは美学講義 (ハヤカワ文庫JA) 黒猫の遊歩あるいは美学講義 (ハヤカワ文庫JA)感想
超長編を2作続けて読んだので、頭をクールダウンさせるつもりで軽そうな本に手をだしたのだが。 作者も読者もリアリティなんぞ求めていないが、それにしても嘘っぽすぎる。 それが悪いとは言わないけど、作者が主人公の口を借りてひけらかす知識・教養に辟易してしまう。 教養は垂れ流すのではなく、にじみ出るくらいが丁度いいんだよ、と無知蒙昧の輩が申しております。 314ページ
読了日:10月15日 著者:森晶麿
予告探偵―西郷家の謎 (中公文庫) 予告探偵―西郷家の謎 (中公文庫)感想
読んでて違和感はあったけど(序盤のある部分や「疎開者」という表現)。 他にも色々と匂わせたところがあるかも。 ならば、この設定ならではの事件や顛末にして欲しかった(私が気付かないだけ?)。 だけど作者の挑戦意欲の表れかと思えば腹も立たないし、分かった上で再読すれば楽しめる・・・か? 309ページ
読了日:10月17日 著者:太田忠司
てのひらの宇宙 (星雲賞短編SF傑作選) (創元SF文庫) てのひらの宇宙 (星雲賞短編SF傑作選) (創元SF文庫)感想
ファンが(と言うよりもSF大会に参加するディープなファンが)選ぶ、その年の一番優れた(と言うよりも一番投票を集めた)作品が星雲賞。 それの20世紀分の30作をさらに一定の条件(長さや1人1作など)でセレクトしたのがここに集まった11作。 誰々はこれよりもあれを読みたかったとか、誰々のを載せてくれなくて良かったとか、思うところは色々とありますが外れが1作もないのはさすが星雲賞。 そうは言っても大当たりもなかったが。 471ページ
読了日:10月19日 著者:大森望(編)
ペルセウス座流星群 (ファインダーズ古書店より) (創元SF文庫) ペルセウス座流星群 (ファインダーズ古書店より) (創元SF文庫)感想
『時間封鎖』より前に書かれた短編集だが、どちらかというと幻想小説寄り。 悪くはないと思うし幻想小説好きな読者なら楽しめるかもと思うけど、SFを期待した者にとっては物足りなさが残り期待外れというところか。 438ページ
読了日:10月21日 著者:ロバート・チャールズ・ウィルスン
少年検閲官 (創元推理文庫) 少年検閲官 (創元推理文庫)感想
書店でこの本を見かけたときに「少年」と「検閲官」というミスマッチなタイトルに惹かれた。 書物が禁じられ燃やされてしまう近未来。 『華氏451』のような世界だが、この本の主眼はあくまでもミステリ。 英国から渡ってきた14歳の少年はとある小さな町へたどり着くが、そこではいくつかの謎と人殺しに暗躍する「探偵」が。 興味を惹く出だしだったが、後半にかなりの不満が残る。 それがそれ程大事なものなら、なぜに他の用途に流用するのか。 本に対する切望さも感じられない。 屋根に上ったら梯子を外された気分。 371ページ
読了日:10月23日 著者:北山猛邦
ビスケット・フランケンシュタイン〈完全版〉 (講談社BOX) ビスケット・フランケンシュタイン〈完全版〉 (講談社BOX)感想
この作者は完全ノーマークでしたが、藤田直哉さんのツイートで興味を持ち読むことに。 ツイッターはほとんど流し読みですが、たまーに興味を惹くような本の情報が流れてくるので侮れません。 謎の奇病の研究のさ中に偶然に造りだされた「フランケンシュタインの怪物」。 「それ」は単なる奇形の怪物なのか、新しい人類なのか。 派手さはないが、じっくりと読むことができました。 340ページ
読了日:10月25日 著者:日日日
予期せぬ結末2 トロイメライ (扶桑社ミステリー) 予期せぬ結末2 トロイメライ (扶桑社ミステリー)感想
馴染みのない作家だが、かなり満足度は高い短篇集。 だが、それらも霞んでしまうほど「終油の秘蹟」が持っていっちまった。 参りました。 375ページ
読了日:10月27日 著者:チャールズ・ボーモント
偽文士日碌 (単行本) 偽文士日碌 (単行本)感想
2008年6月28日から2013年1月9日までの断続的な日記。 作者は今年で79歳ですが、相変わらずタバコは吸う酒は飲む体には良くなさそうなご馳走は食べるTVには出る。 そして何よりも驚いたのは創作への飽くなき探求心。 この時期に短編も長編も書かれている。 日記では親馬鹿ぶりや身内贔屓が鼻につきますが微笑ましくもある。 いつまでもお元気で創作などの活動をして欲しいものです。 362ページ
読了日:10月29日 著者:筒井康隆
聖痕 聖痕感想
主人公の幼少期の「事件」は別として、その後は息子さんを主人公にして作者の願望が書かれているような印象。 年齢的にも近そうだし。 ただ、現在ではほとんど使われていない語句や枕詞をあえて使った実験はどうだったのかな。 でも筒井康隆の新作が読めた幸せ。 258ページ
読了日:10月31日 著者:筒井康隆

読書メーター

『聖痕』 筒井 康隆

聖痕

聖痕
著者:筒井 康隆

(新潮社)

初版:2013年5月30日

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主人公の幼少期の「事件」は別として、その後は息子さんを主人公にして作者の願望が書かれているような印象。

年齢的にも近そうだし。

ただ、現在ではほとんど使われていない語句や枕詞をあえて使った実験はどうだったのかな。

でも筒井康隆の新作が読めた幸せ。




『偽文士日碌』 筒井 康隆

偽文士日碌 (単行本)

偽文士日碌
著者:筒井 康隆

(角川書店)

初版:2013年6月25日

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2008年6月28日から2013年1月9日までの断続的な日記。

作者は今年で79歳ですが、相変わらずタバコは吸う酒は飲む体には良くなさそうなご馳走は食べるTVには出る。

そして何よりも驚いたのは創作への飽くなき探求心。

この時期に短編も長編も書かれている。

日記では親馬鹿ぶりや身内贔屓が鼻につきますが微笑ましくもある。

いつまでもお元気で創作などの活動をして欲しいものです。

 

追記。 

2009年3月13日に「・・・お騒がせ男の藤田直哉が乱入したので尚さら苛立って・・・」云々という記述があるので、『虚構内存在』の執筆時期と重なっているだろうからどこかで藤田直哉がもう一度登場するかと思ったが出てこないな。

この「事件」が許せなくて無視されたか?

『予期せぬ結末2 トロイメライ』 チャールズ・ボーモント

予期せぬ結末2 トロイメライ (扶桑社ミステりー)

予期せぬ結末2 トロイメライ
著者:チャールズ・ボーモント

編者・序文:井上 雅彦

解説:植草 昌実

(扶桑社ミステリー)

初版:2013年10月10日

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「血の兄弟」(1963) 宮脇孝雄・訳

「とむらいの唄」(1963) 植草昌実・訳

「トロイメライ」(1956) 村上博基・訳

「悪魔が来たりて―--?」(1951) 矢野浩三・訳

「幽霊の3/3」(1960) 植草昌実・訳

「秘密結社SPOL」(1960) 植草昌実・訳

「殺人者たち」(1955) 植草昌実・訳

「フリッチェン」(1953) 伊藤典夫・訳

「集合場所」(1954) 植草昌実・訳

「エレジー」(1957) 深町眞理子・訳

「変身処置」(1952) 深町眞理子・訳

「老人と森」(1963) 植草昌実・訳

「終油の秘蹟」(1955) 植草昌実・訳

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ジョン・コリアのも購入しているが、こちらから読む。

馴染みのない作家だが、かなり満足度は高い短篇集。

だが、それらも霞んでしまうほど「終油の秘蹟」が持っていっちまった。

参りました。


『ビスケット・フランケンシュタイン』 日日日

ビスケット・フランケンシュタイン〈完全版〉 (講談社BOX)

ビスケット・フランケンシュタイン〈完全版〉
著者・後書:日日日

(講談社BOX)

初版:2013年9月2日

(2009年5月に学研メガミ文庫より刊行)

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この作者は完全ノーマークでしたが、藤田直哉さんのツイートで興味を持ち読むことに。

ツイッターはほとんど流し読みですが、たまーに興味を惹くような本の情報が流れてくるので侮れません。

謎の奇病の研究のさ中に偶然に造りだされた「フランケンシュタインの怪物」。

「それ」は単なる奇形の怪物なのか、新しい人類なのか。

派手さはないが、じっくりと読むことができました。



ドラフト・2013

1巡目   大瀬良 大地 投手 (九州共立大学)
2巡目    九里 亜蓮 投手 (亜細亜大学)
3巡目    田中 広輔 内野手 (JR東日本)
4巡目    西原 圭大 投手 ((株)ニチダイ)
5巡目    中村 祐太 投手 (関東第一高等学校)

『少年検閲官』 北山 猛邦

少年検閲官 (創元推理文庫)

少年検閲官
著者:北山 猛邦

解説:法月 綸太郎

(創元推理文庫)

初版:2013年8月13日

(2007年1月に東京創元社より刊行)

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書店でこの本を見かけたときに「少年」と「検閲官」というマッチしなさそうなタイトルに惹かれた。

書物が禁じられ燃やされてしまう近未来。

『華氏451』のような世界だが、この本の(作者の)主眼はあくまでもミステリ。

英国から渡ってきた14歳の少年はとある小さな町へたどり着くが、そこではいくつかの謎と人殺しに暗躍する「探偵」が。

興味を惹く出だしだったが、後半にかなりの不満が残る。

それがそれ程大事なものなら、なぜに他の用途に流用するのか。

屋根に上ったら梯子を外された気分。


『ペルセウス座流星群~ファインダーズ古書店より~』 ロバート・チャールズ・ウィルスン

ペルセウス座流星群 (ファインダーズ古書店より) (創元SF文庫)

ペルセウス座流星群 (ファインダーズ古書店より)
著者・後書:ロバート・チャールズ・ウィルスン

訳者:茂木 健

解説:香月 祥宏

(創元SF文庫)

初版:2012年11月16日

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「アブラハムの森」(2000)

「ペルセウス座流星群」(1995)

「街のなかの街」(1997)

「観測者」(1998)

「薬剤の使用に関する約定書」(1997)

「寝室の窓から月を愛でるユリシーズ」(2000)

「プラトンの鏡」(1999)

「無限による分割」(1998)

「パール・ベイビー」(2000)

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『時間封鎖』より前に書かれた短編集だが、どちらかというと幻想小説寄り。

悪くはないと思うし幻想小説好きな読者なら堪えられないかもと思うけど、SFを期待した者にとっては物足りなさが残り期待外れというところか。



『てのひらの宇宙~星雲賞短編SF傑作選~』 大森 望・編

てのひらの宇宙 (星雲賞短編SF傑作選) (創元SF文庫)

てのひらの宇宙 (星雲賞短編SF傑作選)
編者・後書:大森 望

(創元SF文庫)

初版:2013年3月22日

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「フル・ネルソン」(1969) 筒井康隆

「白壁の文字は夕陽に映える」(1971) 荒巻義雄

「ヴォミーサ」(1975) 小松左京

「言葉使い師」(1982) 神林長平

「火星鉄道一九」(1986) 谷甲州

「山の上の交響楽」(1987) 中井紀夫

「恐竜ラウレンティスの幻視」(1991) 梶尾真治

「そばかすのフィギュア」(1992) 菅浩江

「くるぐる使い」(1993) 大槻ケンヂ

「ダイエットの方程式」(1996) 草上仁

「インデペンデンス・デイ・イン・オオサカ(愛はなくとも資本主義)」(1997) 大原まり子

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ファンが(と言うよりもSF大会に参加するディープなファンが)選ぶ、その年の一番優れた(と言うよりも一番投票を集めた)作品が星雲賞。

それの20世紀分の30作をさらに一定の条件(長さや1人1作など)でセレクトしたのがここに集まった11作。

誰々はこれよりもあれを読みたかったとか、誰々のを載せてくれなくて良かったとか、思うところは色々とありますが外れが1作もないのはさすが星雲賞。

『予告探偵~西郷家の謎~』 太田 忠司

予告探偵―西郷家の謎 (中公文庫)

予告探偵―西郷家の謎
著者:太田 忠司

解説:真中 耕平

(中公文庫)

初版:2010年12月20日

(2005年12月に中央公論新社より刊行)

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読んでて違和感はあったけど(序盤のある部分や「疎開者」という表現)。

他にも色々と匂わせたところがあるかも。

ならば、この設定ならではの事件や顛末にして欲しかった(私が気付かないだけ?)。

だけど作者の挑戦意欲の表れかと思えば腹も立たないし、分かった上で再読すれば楽しめる・・・か?