たまらなく孤独で、熱い街 -101ページ目

『ウォリス家の殺人』 D・M・ディヴァイン

ウォリス家の殺人 (創元推理文庫)

ウォリス家の殺人
著者:D・M・ディヴァイン

訳者・後書:中村 有希

(創元推理文庫)

初版:2008年8月29日

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作者の没後に出版されたようだが、書かれたのは1960年代中頃か。

ウォリス家に招待された主人公。

何かを思い悩んでいる当主。

あやしげな取り巻き。

起こるべくして起こる事件。

ディヴァインは4作目だが似たようなパターンのがあったような。

それでも先が気になって読んでしまうのは構成が上手いからでしょうか。



『バイロケーション』 法条 遥

バイロケーション (角川ホラー文庫)

バイロケーション
著者:法条 遥

(角川ホラー文庫)

初版:2010年10月25日

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タイトルのバイロケーションとは、ドッペルゲンガーみたいなものだがバイロケーションは誰にも見えるし行動もできる。

さらにはオリジナルの記憶もある。

それに遭ってしまった女。

なにかまずいことをされたら全部オリジナルの責任になるので、出ないようにするには殺すしかないか。

殺したら消えるならいいが。

どうするのかなと読んでたら意外なオチが待っていた。

デビュー作からブラックですね。




【読書メーター】 2013年8月分

今年も2/3が終わってしまった。

 

2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:7119ページ



わたしが眠りにつく前に (ヴィレッジブックス) わたしが眠りにつく前に (ヴィレッジブックス)感想
表紙がなんとなく気持ち悪い。 その日一日の記憶しか保持できず、翌朝目覚めると記憶が消えてしまう女。 起きる度に「ここはどこ?私は誰?あなたは誰?」状態。 同居人にとっては毎朝聞かされてたまったもんじゃないと思う。 女は医者のすすめで日記をつけていたようで、その日記を読むことで女の過去が徐々に明かされてサスペンスが盛り上がるのだろうけど。 いいペースで読み終えたが、ラストは女に都合よすぎ。 520ページ
読了日:8月2日 著者:SJ・ワトソン
リライト (Jコレクション) リライト (Jコレクション)感想
これは凄い。 購入したままほったらかしでしたが、続編も出たということで合わせて読むことに。 未来人だという保彦は、文章の一部しか残っていない小説に興味を持ち、1992年の小説の舞台となった場所へ来た。 途中で人物名が変わったりして「おや?」と思いながらも読み進めると、なるほどそういうことでしたか。 ラストは探偵が関係者を集めて事件の説明をすることと似てゾクゾクしますね。 ただ帯にある「SF史上最悪のパラドックス」はほめ過ぎだと思うよ。 彼に一途な彼女が健気じゃないか。 271ページ
読了日:8月3日 著者:法条遥
リビジョン (ハヤカワ文庫JA) リビジョン (ハヤカワ文庫JA)感想
『リライト』の数か月後の話ということで、後日談かと思ったら違いました。 好評だった前作の続編ということで、もしかして「もっとスケールアップしよう」「もっと複雑にしてやろう」と思って書かれたかもしれませんが、残念ながらバランスを崩してしまった印象。 四部作という噂もあるが……。 224ページ
読了日:8月4日 著者:法条遥
さよなら、ジンジャー・エンジェル (双葉文庫) さよなら、ジンジャー・エンジェル (双葉文庫)感想
死者として生き返った(?)主人公。 そこでは死者にとってのルール(縛り)があるのだが、首をひねりたくなるルールや展開も散見。 そりゃいいけど、どうもこの手の幽霊モノはハートウォーミングになっちまって。 新城さんだから、もっと思いもよらない新機軸を打ち出してくれると思ったのだが。 368ページ
読了日:8月6日 著者:新城カズマ
know (ハヤカワ文庫JA) know (ハヤカワ文庫JA)感想
中二の夏休みに京大工学部の研究室で道終教授に出会い、1週間薫陶を受けた御野。 それが終わった直後に教授は失踪。 14年後、若くして情報庁の審議官にまで登りつめた御野だったが、教授の作ったアルゴリズムを調べているうちに、あることに気付く・・・。 前半もなかなかでしたが、後半の目くるめく展開が凄い。 この手のは最後に神になるかギリギリまで近づくのが定番と思いきや、それすらもあっさりと超えてしまった衝撃のラスト。 そうか「know」は「脳」にもかけているのだな。 368ページ
読了日:8月8日 著者:野崎まど
密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫) 密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)感想
犯人を当てるのでなくトリックを競うというのは逆転の発想なのだろうが、こういう設定は嫌悪感が先に立つんだよな。 『2.0』も期待先行で購入したので、そのうちに読むけど。 544ページ
読了日:8月10日 著者:歌野晶午
赤い糸の呻き 赤い糸の呻き感想
もう西澤保彦を読むことはあるまいと思っていたが、ふとしたキッカケで5年ぶりくらいに読むことに。 無理やり全体を通したテーマをつけるとしたら「妄想」かな。 1編目の女刑事の白昼夢はまだしも、男刑事の方のはなんなの?笑うとこなの?ギャップに驚くの?単なるページ稼ぎとしか思えず萎える。 2編目は毎晩同じところで○○○する奴がおるか、と突っこむ。 3編目の男子高校生の妄想は正しい。 あとの2編は妄想全開ですな。 どれも全然面白くなかったので、今度こそ西澤保彦は二度と読むまいと決めた。 269ページ
読了日:8月11日 著者:西澤保彦
安全のカード (新潮文庫) 安全のカード (新潮文庫)感想
星新一はいつからか読まなくなってしまったので落穂拾い。 そこまでして読む必要も感じられないのだが。 ショートショートより少し長めの短編集。 初期の頃の強いインパクトが記憶の底に残っているので、後期のを読んでも残念ながら物足りなさばかりが残る。 260ページ
読了日:8月12日 著者:星新一
フェッセンデンの宇宙 (河出文庫) フェッセンデンの宇宙 (河出文庫)感想
ハミルトンの久々の短編集。 「フェッセンデンの宇宙」はゴドウィンの「冷たい方程式」やヤングの「たんぽぽ娘」などと同様、一度は読んでほしい作品ですな。 その他ではアドベンチャーものよりも「向こうはどんなところだい?」や「追放者」などのやや内省的なのが好みかなあ。 457ページ
読了日:8月14日 著者:エドモンド・ハミルトン
ペルディード・ストリート・ステーション (上) (ハヤカワ文庫 SF ミ) ペルディード・ストリート・ステーション (上) (ハヤカワ文庫 SF ミ)感想
上下巻で1100ページ強の厚さに恐れをなして1年ほど眠っていたが、『クラーケン』も出たことだしと読み始める。 ところがなかなかページが進まず、他の本に浮気してたり。 主要登場人物は、アイザック、リン、ヤガレク、ダーカンの4人なので、この4人の行動を追っていけばなんとかついていけるかなと思った頃には上巻は終わっていた。 モスラの登場でどうなるのか。 566ページ
読了日:8月16日 著者:チャイナ・ミエヴィル
ペルディード・ストリート・ステーション (下) (ハヤカワ文庫 SF ミ) ペルディード・ストリート・ステーション (下) (ハヤカワ文庫 SF ミ)感想
下巻は一転して逃げ惑いつつも、夢蛾《スレイク・モス》を退治しようとする4人。 なんか前半とトーンが変わってしまったが読みやすくなった。 ラストは切ない。 ところで《バス=ラグ》シリーズの第1作らしいが、続きも出るのかね。 出たとして、私は読む気になるかな。 572ページ
読了日:8月19日 著者:チャイナ・ミエヴィル
[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1) [映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)感想
この作者のはまだ2冊目だけど、脳と天才が好みなのかね。 脳の方はどんどん突き詰めてもらっていいけど、天才はなんでもありのオールマイティになっちまうからなあ。 まあ、ボケとツッコミが面白かったし、ラストもそこそこ捻りが効いてて良かった。 それにしてもデビュー作でこのレベルだと今後も楽しみです。 242ページ
読了日:8月20日 著者:野崎まど
凍てついた墓碑銘(ハヤカワ・ミステリ文庫) 凍てついた墓碑銘(ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
カンザス州の田舎町で17年前に何が起きていたのか。 吹雪の夜、牧草地で女性の死体が発見され医院に運ばれるが、医者は意外な行動を。 仲の良い判事、保安官、医師は何を隠そうとしたのか。 そしてそれぞれの子供たちの運命も大きく変わった17年後・・・。 出足は良かったが、次の章のいちゃいちゃシーンにがっくり。 よほど読むのをよそうと思ったぜ。 真相を伸ばし延ばしにするので我慢して読んでたが、その真相にもがっくり。 ラストは色々と都合よく終わったね。 511ページ
読了日:8月22日 著者:ナンシー・ピカード
舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) 舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)感想
またも天才の登場。 天才の遺した謎を解く天才。 天才は日常に退屈するものなのか。 『[映]アムリタ』のようなインパクトはなかったな。 ラストはページが余ったので追加したような印象。 269ページ
読了日:8月23日 著者:野崎まど
NOVEL21 少年の時間―text.BLUE (徳間デュアル文庫) NOVEL21 少年の時間―text.BLUE (徳間デュアル文庫)感想
“ハイブリッド&クロスオーバー化がすすむ、新世紀エンタテインメントの「いま」がここに!”と煽られても少々首をひねりたくなる。 それに当時のデュアル文庫の位置づけがよく分からんが、紙が厚くて読みにくい。 平山夢明は再々読だが文句なし。 菅浩江と杉本蓮はまあまあか。 上遠野浩平は「虚空牙」の1作目は凄く斬新で面白かったのだが。 西澤保彦は他がSFなだけに浮いてしまったが、そこまでやるかという気持ち悪さがある。 山田正紀は出来がいいとはお世辞にも言えないが、色々なシーンが脳裏に残る。 331ページ
読了日:8月25日 著者:
ディミター (創元推理文庫) ディミター (創元推理文庫)感想
『エクソシスト』の作者ということで興味を持ったが、苦手な宗教絡みということもあって読むのに時間がかかってしまった。 特に第一部アルバニア篇が読みにくかった。 鎖国かつ宗教弾圧が続くアルバニアで一人の男が捕まったが、どんな拷問にも屈せず。 果たして正体は? 第二部のエルサレム篇からは読みやすくなったが、なかなか頭に入ってこない。 一読では理解できなかったが、たまには考えながら(のつもりで)読むのもいいものかも。 ただ再読はちょっと・・・。 389ページ
読了日:8月27日 著者:ウィリアム・ピーター・ブラッティ
ぼくがカンガルーに出会ったころ ぼくがカンガルーに出会ったころ感想
2010年の2月に亡くなられた名翻訳家である浅倉久志さんのエッセイ集。 カンガルーとは、アメリカのペーパーバックに描かれていたマークのことらしい。 どの出版社のかは分からないが。 以前の創元推理文庫にもカテゴリー別のマークがあったのを思い出す。 エッセイやあとがきも楽しく面白かったけど、なんといっても圧巻は巻末の翻訳リスト。 思わず見入ってしまった。 リストの完全版も欲しいところよのお。 387ページ
読了日:8月29日 著者:浅倉久志
解錠師 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 解錠師 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
これは素晴らしい。 以前『ウルフ・ムーンの夜』を読んだ時はパッとしない印象でしたが、失礼ながら大化けしましたね。 8歳の頃のある出来事によって喋ることができなくなった少年はあるとき錠前に興味を持つ。 そしてそのことが後々大きな力を持つとともに、少年の生活にも大きな影響が。 少女との出会いもその後もいいですね。 やや冗長ではありますしミステリ的にはどうかと思いますが、物語には文句なしです。 571ページ
読了日:8月31日 著者:スティーヴ・ハミルトン

読書メーター

『解錠師』 スティーヴ・ハミルトン

解錠師 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

解錠師
著者:スティーヴ・ハミルトン

訳者・後書:越前敏弥

(ハヤカワ・ミステリ文庫)

初版:2012年12月16日

(2011年12月にハヤカワ・ポケットミステリより刊行)

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2009年の作。

これは素晴らしい。

以前『ウルフ・ムーンの夜』を読んだ時はパッとしない印象でしたが、失礼ながら大化けしましたね。

8歳の頃のある出来事によって喋ることができなくなった少年はあるとき錠前に興味を持つ。

そしてそのことが後々大きな力を持つとともに、少年の生活にも大きな影響が。

少女との出会いもその後もいいですね。

やや冗長ではありますが文句なしです。





『ぼくがカンガルーに出会ったころ』 浅倉 久志

ぼくがカンガルーに出会ったころ

ぼくがカンガルーに出会ったころ
著者・後書:浅倉 久志

付記:浅倉久志翻訳リスト

(国書刊行会)

初版:2006年6月30日

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2010年の2月に亡くなられた名翻訳家である浅倉久志さんのエッセイ集。

カンガルーとは、アメリカのペーパーバックに描かれていたマークのことらしい。

どの出版社のかは分からないが。

以前の創元推理文庫にもカテゴリー別のマークがあったな。

エッセイやあとがきも楽しく面白かったけど、なんといっても圧巻は巻末の翻訳リスト。

思わず見入ってしまった。

リストの完全版も欲しいところよのお。



『ディミター』 ウィリアム・ピーター・ブラッティ

ディミター (創元推理文庫)

ディミター
著者:ウィリアム・ピーター・ブラッティ

訳者:白石 朗

解説:夏来 健次

(創元推理文庫)

初版:2012年9月21日

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2010年の作。

『エクソシスト』の作者ということで興味を持ったが、読むのに時間がかかってしまった。

特に第一部アルバニア篇が読みにくかった。

鎖国かつ宗教弾圧が続くアルバニアで一人の男が捕まったが、どんな拷問にも屈せず。

果たして正体は?

第二部のエルサレム篇からは読みやすくなったが、苦手な宗教絡みということもあってなかなか頭に入ってこない。

一読では理解できなかったが、たまには考えながら(のつもりで)読むのもいいものです。

ただ再読はちょっと・・・。





『NOVEL21 少年の時間』 デュアル文庫編集部・編

NOVEL21 少年の時間―text.BLUE (徳間デュアル文庫)

NOVEL21 少年の時間―text.BLUE
編者:デュアル文庫編集部

対談(前篇):山田 正紀、西澤 保彦、大森 望

(徳間デュアル文庫)

初版:2001年1月31日

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「鉄仮面をめぐる論議」 上遠野浩平

「夜を駆けるドギー」 菅浩江

「テロルの創生」 平山夢明

「蓼食う虫」 杉本蓮

「ぼくが彼女にしたこと」 西澤保彦

「ゼリービーンズの日々」 山田正紀

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全編書き下ろしらしいが、すでに他の本で読んだのが2点。

“ハイブリッド&クロスオーバー化がすすむ、新世紀エンタテインメントの「いま」がここに!”と煽られても少々首をひねりたくなる。

それに当時のデュアル文庫の位置づけがよく分からんが、紙が厚くて読みにくい。

 

平山夢明は再々読だが文句なし。

菅浩江と杉本蓮はまあまあか。

上遠野浩平は「虚空牙」の1作目は凄く斬新で面白かったのだが。

西澤保彦は他がSFなだけに浮いてしまったが、そこまでやるかという気持ち悪さがある。

山田正紀は出来がいいとはお世辞にも言えないが、色々なシーンが脳裏に残る。

『舞面真面とお面の女』 野﨑 まど

舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)

舞面真面とお面の女
著者・後書:野崎 まど

(アスキー・メディアワークス文庫)

初版:2010年4月26日

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またも天才の登場。

天才の遺した謎を解く天才。

天才は日常に退屈するものなのか。

デビュー作のようなインパクトはなかったな。

ラストはページが余ったので追加したような印象。


『凍てついた墓碑銘』 ナンシー・ピカード

凍てついた墓碑銘(ハヤカワ・ミステリ文庫)

凍てついた墓碑銘
著者:ナンシー・ピカード

訳者・後書:宇佐川 晶子

(ハヤカワ・ミステリ文庫)

初版:2009年6月25日)

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2006年の作。

カンザス州の田舎町で17年前に何が起きていたのか。

吹雪の夜、牧草地で女性の死体が発見され医院に運ばれるが、医者は意外な行動を。

仲の良い判事、保安官、医師は何を隠そうとしたのか。

そしてそれぞれの子供たちの運命も大きく変わった17年後・・・。

出足は良かったが、次の章のいちゃいちゃシーンにがっくり。

よほど読むのをよそうと思ったぜ。

真相を伸ばし延ばしにするので我慢して読んでたが、その真相にもがっくり。

狂言回しのケイティの扱いにもがっくり。

真相を知った彼と彼女は、それでも一緒になるのですかそうですか。




『[映]アムリタ』 野﨑 まど

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

[映]アムリタ
著者・後書:野崎 まど

(アスキー・メディアワークス文庫)

初版:2009年12月16日

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この作者のはまだ2冊目だけど、脳と天才が好みなのかね。

脳の方はどんどん突き詰めてもらっていいけど、天才はなんでもありのオールマイティになっちまうからなあ。

まあ、ボケとツッコミが面白かったし、ラストもそこそこ捻りが効いてて良かった。

それにしてもデビュー作でこのレベルだと今後も楽しみです。