たまらなく孤独で、熱い街 -94ページ目

『冷たい川が呼ぶ』(上・下) マイクル・コリータ

冷たい川が呼ぶ 上 (創元推理文庫)

冷たい川が呼ぶ 上
著者:マイクル・コリータ

訳者:青木 悦子

(創元推理文庫)

初版:2012年9月28日

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冷たい川が呼ぶ 下 (創元推理文庫) 冷たい川が呼ぶ 下
著者:マイクル・コリータ

訳者:青木 悦子

解説:吉野 仁

(創元推理文庫)

初版:2012年9月28日

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2010年の作。

高齢な富豪の家族からの依頼で伝記的なビデオを撮ることとなった主人公は、預かったプルート水を持って出生地へ行く。

常温でも冷え続けるプルート水。

それを飲むと幻視があらわれる主人公。

幻視とは言っても話の流れは割と一本調子な感じなので混乱することはない。

富豪の謎は少し肩すかし気味ですが、今度は竜巻も絡めて老嬢が俄然輝きだす。

ラストはお約束のタイムリミットサスペンス。

まあ、読んで損はないが、読まなくても惜しくはないかも。



『銀座幽霊』 大阪 圭吉

銀座幽霊 (創元推理文庫)

銀座幽霊
著者:大阪 圭吉

解説:山前 譲

(創元推理文庫)

初版:2001年10月26日

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「三狂人」(1936年)

「銀座幽霊」(1936年)

「寒の夜晴れ」(1936年)

「燈台鬼」(1935年)

「動かぬ鯨群」(1936年)

「花束の虫」(1934年)

「闖入者」(1936年)

「白妖」(1936年)

「大百貨注文者」(1938年)

「人間燈台」(1936年)

「幽霊妻」(1947年)

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大阪圭吉の復刊本第2弾。

『とむらい機関車』から間があいたが『獄門島』を読んだので、その流れで手を伸ばす。

やや古めかしい表現に慣れれば、レトロな雰囲気と本格トリックに親しめます。



『獄門島』 横溝 正史

獄門島 (角川文庫)

獄門島
著者:横溝 正史

(角川文庫)

初版:1971年3月30日

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『本陣殺人事件』から9年、戦争から復員した金田一耕助は瀬戸内海に浮かぶ獄門島へ渡った。

だが、耕助の到着を待っていたかのように惨劇の幕が開く・・・。

角川映画で観てたし、なんとなく古臭くておどろおどろしい気がして敬遠していましたが読んでみるものですね。

国内本格ミステリベストワンも納得のクオリティです。



『ダイナー』 平山 夢明

ダイナー (ポプラ文庫)

ダイナー
著者・後書:平山 夢明

解説:福澤 徹三

(ポプラ文庫)

初版:2012年10月5日

(2009年10月にポプラ社より刊行)

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最初はとっつきにくかったが、自分としてはハイペースで読み終えてしまった。

闇サイトのバイトに手をだしたオオバカナコは訳が分からぬまま引っ立てられ拷問され、生き埋めにされる寸前に会員制のダイナー(定食屋)に使い捨てのウェイトレスとして売られる。

だがそこはプロの殺し屋が集う場所だった。

オオバカナコの運命や如何に。

全編のほとんどがダイナーの中の出来事なのだが、いろんな殺し屋が出てきて飽きさせません。

みなさん、病んでいるようで。



『咎人の星』 ゆずはら としゆき

咎人の星 (ハヤカワ文庫JA)

咎人の星
著者:ゆずはら としゆき

(ハヤカワ文庫SF)

初版:2013年1月25日

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歯ごたえがあるというか、なんでこんなものを読まなくちゃならんのかというか。

作者の想像力にこちらの読解力がついていかないのだろうけど、宇宙的規模にイメージが膨らまないし「愛」と「閑話休題(それはさておき)」が目障り。



『ルピナス探偵団の憂愁』 津原 泰水

ルピナス探偵団の憂愁 (創元推理文庫)

ルピナス探偵団の憂愁
著者:津原 泰水

解説:石井 千湖

(創元推理文庫)

初版:2012年12月14日

(2007年12月に東京創元社より刊行)

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「百合の木陰」

「犬には歓迎されざる」

「初めての密室」

「慈悲の花園」

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『当惑』はユーモアの衣に包まれている正統派ミステリだったような覚えがあったのでこれも期待したのだが、キャラクター重視に移行しているようで読んでて萎える。



『ネフィリム~超吸血幻想譚~』 小林 泰三

ネフィリム―超吸血幻想譚 (角川ホラー文庫)

ネフィリム―超吸血幻想譚
著者:小林 泰三

(角川ホラー文庫)

初版:2007年9月25日

(2004年8月に角川書店より刊行)

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心技体のすべてで人間を遥かに凌駕する吸血鬼。

さらに吸血鬼よりも凄い存在も。

うーん、どちらも超人すぎてギャグかコメディとしか思えない。





【読書メーター】 2013年12月分

2013年は5年ぶりくらいに和モノが洋モノを上回った。

ベストは洋モノは少々古いが『酸素男』(スティーヴ・ヤーブロウ)、和モノは『復活するはわれにあり』(山田正紀)。

2014年も良い本に巡り合えるといいですね。

 

2013年12月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:6214ページ
ナイス数:223ナイス

フレームシフト (ハヤカワ文庫SF) フレームシフト (ハヤカワ文庫SF)感想
ソウヤーはいつでもエンタメしてて読んでて面白い。 今回は遺伝子とナチ戦犯捜し。 遺伝子ネタはどのへんから未知の部分なのか分からないので読み流しになってしまった。 ナチ戦犯捜しは引っ張りすぎて最後はあっさりと終わった印象。 それでもさまざまなネタも入れて飽きさせずに最後まで読ませる手腕はさすがです。 535ページ
読了日:12月2日 著者:ロバート・J・ソウヤー
銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件 銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件感想
サクッと読み終えたけど、どう捉えればいいのだろう。 大人の童話か現代を舞台にしたファンタジーとして読むのか。 なにかの比喩になっているのか、どこかに教訓が隠されているのか。 短すぎるためか色々と考えちゃいました。 この本が売れたとすれば邦題が良かったのかな。 133ページ
読了日:12月3日 著者:アンドリュー・カウフマン
試行錯誤 (創元推理文庫) 試行錯誤 (創元推理文庫)感想
復刊と聞いても田舎の書店では手に入らない恐れがあったため慌ててネットで注文したけど、届いた本を見てガッカリ。 文字は小さいし印刷は濃淡があるし、カバーを替えただけかよ。 それとも私が手にしたのは、ありがたくも復刻版かも。 で、1年くらい読む気が起こらなかった。 バークリーは色々と考えますね。 無罪の人が有罪に、有罪の人が無罪にか。 ただ、特に前半が長すぎ。 法廷のあたりが盛り上がったけど、それにしても被害者は殺されて然るべき人かなとモヤモヤが残る。 523ページ
読了日:12月5日 著者:アントニイ・バークリー
短篇小説日和: 英国異色傑作選 (ちくま文庫) 短篇小説日和: 英国異色傑作選 (ちくま文庫)感想
読んでいるときはどれも外堀からジワリジワリと核心に向かっていくような雰囲気があって、読むのが苦痛にさえ感じたが、パラパラと見返すとひとつひとつが印象に残る。 英国の小説は私にはいささか手ごわかったかも。 487ページ
読了日:12月9日 著者:西崎憲(編)
謎解きはディナーのあとで 2 (小学館文庫) 謎解きはディナーのあとで 2 (小学館文庫)感想
面白さは相変わらずですが、少しパワーダウンしてきたような。 それでテコ入れをしたのか、とは考えすぎか。 今後はラブ要素もチョコチョコ入れるのかな。 読む気が失せる。 384ページ
読了日:12月11日 著者:東川篤哉
地獄の門 (角川ホラー文庫) 地獄の門 (角川ホラー文庫)感想
天国に昇るか地獄に堕ちるかの選択に人間の倫理は無関係というのが面白い。 直線的に話が進むので分かりやすいが、ラストは読者も地獄へ引きずりこんで欲しかったな。 ん?目の前の深く暗い闇色の門はなんだ? 295ページ
読了日:12月13日 著者:法条遥
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)感想
野﨑まどは面白いねえ。 場面の切り替えがさりげないというかスムーズというか。 結局これも「天才」と「脳」の物語なのだろうか。 変質させられてしまうなら、「この世で一番面白い小説」は読みたくないなあ。 241ページ
読了日:12月14日 著者:野崎まど
強救戦艦メデューシン〈上〉 (ソノラマ文庫) 強救戦艦メデューシン〈上〉 (ソノラマ文庫)感想
作者がよく書いていたプロフェッショナルもの。 大型の医療航空機で戦場を駆け巡る看護婦。 当然ながらそこはハードで淡いロマンなどはない。 10年前の作品だから死と直面する状況であってもなんだかライト。 陰々滅々に陥らないのは救いだが。 241ページ
読了日:12月15日 著者:小川一水
強救戦艦メデューシン〈下〉 (ソノラマ文庫) 強救戦艦メデューシン〈下〉 (ソノラマ文庫)感想
プロローグで書かれた「熱死」の理由やら、負け戦と知りつつも戦線を広げようとするフレナーダの狙いなどはやや首を捻ってしまうが、この本も含めた初期作の延長上に今の作品があると思えば、ある種の感慨深さを感じます。 288ページ(実際は334ページ)
読了日:12月17日 著者:小川一水
変数人間 (ハヤカワ文庫SF) 変数人間 (ハヤカワ文庫SF)感想
残念なことに全部既読。 こういう機会でもないと読み返すこともないので感謝すべきか、未訳作をひとつくらい入れんかいと怒るべきか。 ディックを読んでも気持ちが温かくなるわけではありませんが、なんだかホッとしますね。 495ページ
読了日:12月19日 著者:フィリップ・K・ディック
偶然の犯罪 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 偶然の犯罪 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
作者の底意地の悪さがこれでもかと炸裂します。 「謹厳実直な教師がふとした出来心でやらかした恥ずかしい行為。そして、それを覆い隠そうとした、ささやかな嘘」(解説より)が次第に教師を追いつめてゆく。 なんでも自己正当化しようとする教師にイライラしましたが、徐々に転落していく様を読ませられると、あら不思議、だんだんと同情の念が湧いてしまう。 ああ、これはブラックユーモアに近いコメディなんだな。 作者はニコリともしないで最後まで教師をいたぶります。 その快感さにもっと早く気が付いていれば・・・。 366ページ
読了日:12月21日 著者:ジョン・ハットン
桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 (文春文庫) 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 (文春文庫)感想
かつて『グランド・ミステリー』を苦労しながら読み終えた覚えがあるのだが、こっちはこっちでライトながらもいささかシンドバッド・・・じゃなくてしんどかった。 関係ないけど「シンドバット」なのか「シンドバッド」なのか。 千葉の底辺大学へ勤めることになった底辺准教授の喜悲劇。 そこはかとないユーモア感をだそうとしたのか分からないが、准教授のモノローグばかりで辟易。 学生の会話文がド疲れ。 作者がこれを書いた狙いは見当もつかないが、かなり無理したんじゃないの? 414ページ
読了日:12月23日 著者:奥泉光
天冥の標VII 新世界ハーブC (ハヤカワ文庫JA) 天冥の標VII 新世界ハーブC (ハヤカワ文庫JA)感想
ⅥからⅠへ繋ぐブリッジみたい。 セレス・シティの地下に残された5万人の子供たち。 なんとか生き延びようとする、こここそが×××・×××・×××だったとは(ほとんどネタバレ)。 それにしても10巻ものシリーズを依頼した編集者も凄いが、その期待に見事に応えている小川さんも凄い。 Ⅷが出る前にはⅠを読み返すか(Ⅵの時も思ったが)。 448ページ
読了日:12月25日 著者:小川一水
殺す風 (創元推理文庫) 殺す風 (創元推理文庫)感想
友人の待つ別荘へ向かったはずの男が現れず、友人や男の妻は彼を捜そうとし、その過程で彼がある問題を抱えていたことを知る。 後半になってもサプライズはなく、このまま終わるのかと思いきや・・・。 タイトルは「滅びの風」でもあるのだろうが、無念さまでは消すことができない。 ちょっと不思議な読後感でした。 371ページ
読了日:12月27日 著者:マーガレット・ミラー
クォンタム・ファミリーズ (河出文庫) クォンタム・ファミリーズ (河出文庫)感想
「どうせ半分も理解できないから、書かれていることをそのままに受け入れよう」との思いで読み始める。 ものすごく壮大なスケールのものを想像していましたが、「家族」に収斂してしまった印象。 もともと家族小説にするつもりで書かれたのかもしれませんが。 作者の掌の上で脳がグチャグチャになりながら踊りたかったが、想定内の枠の中だけで飛び跳ねているみたいでした。 440ページ
読了日:12月28日 著者:東浩紀
これからの出来事 (新潮文庫) これからの出来事 (新潮文庫)感想
むさぼるように星新一を読んでいた頃が懐かしい。 未読が何冊かあったので購入したうちの1冊。 初期のキレはありませんが、逆に安心して読めたような。 188ページ
読了日:12月30日 著者:星新一
災厄の紳士 (創元推理文庫) 災厄の紳士 (創元推理文庫)感想
『三本の緑の小壜』は今ひとつだったが、これはまあまあか。 ある若い女性と自分が恋仲になるよう仕向けるジゴロみたいな男。 それは上手く行ったかに思えたが、目的はなにか。 いつのまにか恋のゲームから推理ものになってました。 犯人はこの人しかいないのだが切ない。 ラストはたしかにそうだが、割り切れるものか? 368ページ
読了日:12月31日 著者:D・M・ディヴァイン

読書メーター

『災厄の紳士』 D・M・ディヴァイン

災厄の紳士 (創元推理文庫)

災厄の紳士
著者:D・M・ディヴァイン

訳者:中村 有希

解説:鳥飼 否宇

(創元推理文庫)

初版:2009年9月30日

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1971年の作。

『三本の緑の小壜』が今ひとつだったが、これはまあまあか。

ある若い女性と自分が恋仲になるよう仕向けるジゴロみたいな男。

それは上手く行ったかに思えたが、目的はなにか。

いつのまにか恋のゲームから推理ものになってました。

犯人はこの人しかいないのだが切ない。

ラストはたしかにそうだが、割り切れるものか?


『これからの出来事』 星 新一

これからの出来事 (新潮文庫)

これからの出来事
著者:星 新一

解説:真鍋 博

(新潮文庫)

初版:1993年11月25日

(1985年7月に新潮社より刊行)

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「気ままな生活」「ひとつのドア」「想像のなか」「山の出来事」「ある古風な物語」「交渉」「枕」「安全な生活」「小さな家」「森での出来事」「男と王妃さま」「これからの出来事」「支配について」「会議のパターン」「なにかの縁」「能力と仕事」「満開の季節」「救いの声」「木の下での修行」「小さなバーでの会話」「ひとつの段階」

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むさぼるように星新一を読んでいた頃が懐かしい。

未読が何冊かあったので購入したうちの1冊。

初期のキレはありませんが、逆に安心して読めたような。