たまらなく孤独で、熱い街 -93ページ目

『スタープレックス』 ロバート・J・ソウヤー

スタープレックス (ハヤカワ文庫SF)

スタープレックス
著者:ロバート・J・ソウヤー

訳者:内田 昌之

解説:大野 万紀

(ハヤカワ文庫SF)

初版:1999年1月31日

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1996年の作。

壮大なスケールやネタをぶち込んでくれたが、どこかモヤモヤ感が残る。

こちらが消化しきれないのかも。

結局は主人公(頭が薄くなったおっさんだが)の成長物語みたいだ。





『ふたり狂い』 真梨 幸子

ふたり狂い (ハヤカワ文庫JA)

ふたり狂い
著者:真梨 幸子

解説:大矢 博子

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2011年11月15日

(2009年3月に早川書房より刊行)

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読んでても「ああ、そうですか」ばかりで、「ん?」と引っかかるところがないんだよね。

自意識過剰な登場人物たちがドタバタしているだけのような・・・。


『スロー・バード』 イアン・ワトスン

スロー・バード (ハヤカワ文庫SF)

スロー・バード
著者:イアン・ワトスン

解説:大森 望

(ハヤカワ文庫SF)

初版:2007年6月15日

(1990年4月にハヤカワ文庫SFにて刊行)

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「銀座の恋の物語」(1973) 訳:大森望

「我が魂は金魚鉢の中を泳ぎ」(1978) 訳:美濃透

「絶壁に暮らす人々」(1985) 訳:美濃透

「太平洋横断大遠泳」(1986) 訳:中原尚哉

「超低速時間移行機」(1978) 訳:山田和子

「知識のミルク」(1982) 訳:大森望

「バビロンの記憶」(1984) 訳:佐藤高子

「寒冷の女王」(1984) 訳:黒丸尚

「世界の広さ」(1985) 訳:小野田和子

「ぽんと開けよう、カロピー!」(1987) 訳:内田昌之

「アイダホがダイヴしたとき」(1987) 訳:黒丸尚

「二〇八〇年世界SF大会レポート」(1980) 訳:大森望

「ジョーンの世界」(1989) 訳:内田昌之

「スロー・バード」(1985) 訳:佐藤高子

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日本で独自に編んだ短編集。

読み終えて目次を見返すと色々と思い出すこともあるが、読んでいる間はなにしろ『11の物語』の残像がチラついて物足りなさが残ってしまった。

そうは言ってもなかなかのセレクトではある。



『11の物語』 パトリシア・ハイスミス

11の物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

11の物語
著者:パトリシア・ハイスミス

訳者:小倉 多加志

解説:関口 苑生

(ハヤカワ・ミステリ文庫)

初版:2005年12月15日

(1990年6月にミステリアス・プレス文庫にて刊行)

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「かたつむり観察者」

「恋盗人」

「すっぽん」

「モビールに艦隊が入港したとき」

「クレイヴァリング教授の新発見」

「愛の叫び」

「アフトン夫人の優雅な生活」

「ヒロイン」

「もうひとつの橋」

「野蛮人たち」

「からっぽの巣箱」

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「かたつむり観察者」や「クレイヴァリング教授の新発見」も勿論いいけれど、壊れたような人物のありさまがジワジワと胸にしみる。

90年代に爆発的なブームがあったということは、そのほとんどを入手できないこともないと思うが、続けて読むとこちらが参ってしまいそう。

手持ちのもう一冊を読んでから考えるか。






【読書メーター】 2014年1月分

2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4984ページ



ネフィリム―超吸血幻想譚 (角川ホラー文庫) ネフィリム―超吸血幻想譚 (角川ホラー文庫)感想
心技体のすべてで人間を遥かに凌駕する吸血鬼。 さらに吸血鬼よりも凄い存在も。 うーん、どちらも超人すぎてギャグかコメディとしか思えない。 349ページ
読了日:1月2日 著者:小林泰三
ルピナス探偵団の憂愁 (創元推理文庫) ルピナス探偵団の憂愁 (創元推理文庫)感想
『当惑』はユーモアの衣に包まれている正統派ミステリだったような覚えがあったのでこれも期待したのだが、キャラクター重視に移行しているようで読んでて萎える。 297ページ
読了日:1月4日 著者:津原泰水
咎人の星 (ハヤカワ文庫JA) 咎人の星 (ハヤカワ文庫JA)感想
歯ごたえがあるというか、なんでこんなものを読まなくちゃならんのかというか。 作者の想像力にこちらの読解力がついていかないのだろうけど、宇宙的規模にイメージが膨らまないし「愛」と「閑話休題(それはさておき)」が目障り。 444ページ
読了日:1月6日 著者:ゆずはらとしゆき
ダイナー (ポプラ文庫) ダイナー (ポプラ文庫)感想
最初はとっつきにくかったが、自分としてはハイペースで読み終えてしまった。 闇サイトのバイトに手をだしたオオバカナコは訳が分からぬまま引っ立てられ拷問され、生き埋めにされる寸前に会員制のダイナー(定食屋)に使い捨てのウェイトレスとして売られる。 だがそこはプロの殺し屋が集う場所だった。 オオバカナコの運命や如何に。 全編のほとんどがダイナーの中の出来事なのだが、いろんな殺し屋が出てきて飽きさせません。 みなさん、病んでいるようで。 533ページ
読了日:1月8日 著者:平山夢明
獄門島 (角川文庫) 獄門島 (角川文庫)感想
『本陣殺人事件』から9年、戦争から復員した金田一耕助は瀬戸内海に浮かぶ獄門島へ渡った。 だが、耕助の到着を待っていたかのように惨劇の幕が開く・・・。 角川映画で観てたし、なんとなく古臭くておどろおどろしい気がして敬遠していましたが読んでみるものですね。 国内本格ミステリベストワンも納得のクオリティです。 353ページ
読了日:1月10日 著者:横溝正史
銀座幽霊 (創元推理文庫) 銀座幽霊 (創元推理文庫)感想
大阪圭吉の復刊本(2年前ですが)第2弾。 『とむらい機関車』から間があいたが『獄門島』を読んだので、その流れで手を伸ばす。 やや古めかしい表現に慣れれば、レトロな雰囲気と本格トリックに親しめます。 327ページ
読了日:1月12日 著者:大阪圭吉
冷たい川が呼ぶ 上 (創元推理文庫) 冷たい川が呼ぶ 上 (創元推理文庫)感想
高齢な富豪の家族からの依頼で伝記的なビデオを撮ることとなった主人公は、預かったプルート水を持って出生地へ行く。 常温でも冷え続けるプルート水。それを飲むと幻視があらわれる主人公。 幻視とは言っても話の流れは割と一本調子な感じなので混乱することはないが、富豪の正体がなんなのかワクワクしますね。 311ページ
読了日:1月14日 著者:マイクル・コリータ
冷たい川が呼ぶ 下 (創元推理文庫) 冷たい川が呼ぶ 下 (創元推理文庫)感想
おどろおどろしくない、ライトなホラーでしょうか。 富豪の謎は少し肩すかし気味ですが、後半はは竜巻も絡めて老嬢が俄然輝きだす。 ラストはお約束のタイムリミットサスペンス。 まあ、読んで損はないが、読まなくても惜しくはないか(どっちなんだ)。 315ページ
読了日:1月17日 著者:マイクル・コリータ
ブラインドサイト<上> (創元SF文庫) ブラインドサイト<上> (創元SF文庫)感想
上巻ではまだ正体を現さない地球外知性体とのファースト・コンタクトものだろうけど、なんか色々とぶちこんで煙に巻いてる印象。 一人称なので語り手の私小説風妄想の雰囲気もある。 下巻でズッコケないことを願う。 276ページ
読了日:1月19日 著者:ピーター・ワッツ
ブラインドサイト<下> (創元SF文庫) ブラインドサイト<下> (創元SF文庫)感想
ファーストコンタクトものかと言われればちょっと首を傾げますが、ディスコミュニケーションものと思えば傑作と言ってもいいんじゃないかな。 「ホタル」がやって来る以前にこっちが云々・・・、というところは戦慄を覚えました。 302ページ
読了日:1月21日 著者:ピーター・ワッツ
時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1) 時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)感想
ハヤカワにしては珍しく「翻訳権独占」の文字がない。 絶版なら創元で復刊すればいいのに。 仕事中にマンホールに落ちて足を骨折し入院したがヒマを持て余している警察官。 読んでいるときは若造のような気がしていたが、40代なのかね。 あるきっかけで歴史上のある人物に興味を持って調べてみることに。 こちらが英国の歴史に「も」疎いのと、同じ名前の人がやたらと出てくるのがツラかった。 物語の都合上すぐに色々とネタが出てくるのは仕方ないか。 安楽椅子探偵ものとしては面白かったかな。 290ページ(実際は351ページ)
読了日:1月23日 著者:ジョセフィン・テイ
夏を殺す少女 (創元推理文庫) 夏を殺す少女 (創元推理文庫)感想
魅力的な序盤ではあった。 これはサイコものになるのか、ミステリになるのか、はたまたファンタジーになるのか、と。 ドイツとオーストリアで別々の事件を追う、男の刑事と女の弁護士。 ふたりとも職業倫理か信念に基づいて行動しているのだろうし、それがなければ物語が成立しないにしても強引すぎてなんだか引いちゃうな。 物語はテンポよく進むけど、逆に言うと色々と都合よく進む。 重要なことが事件の背景というかネタにしかなってないところもやるせない。 460ページ
読了日:1月26日 著者:アンドレアス・グルーバー
ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ 1852) ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ 1852)感想
久しぶりのクックなので期待して読んだ。 ほとんどが会話と過去への旅。 退屈ではなかったが、結局は個人の域にとどまっているので驚きはない。 俺が主人公なら、記憶力がないので5分で話が終わるね。 352ページ
読了日:1月29日 著者:トマス・H・クック
おもいでエマノン: 〈新装版〉 (徳間文庫) おもいでエマノン: 〈新装版〉 (徳間文庫)感想
なんとなく書店で手に取って購入。 大概の本は半年から1年は寝かすので、1週間以内に読んだのは珍しい。 地球に生命が誕生してからの記憶を持つ女。 不老不死というのではなく、代々母から子へと記憶は受け継がれる。 読んでいると、なんか昭和のSFという感じがつきまとう。 目次を眺めてもどれがどれやら・・・。 375ページ
読了日:1月31日 著者:梶尾真治

読書メーター

『おもいでエマノン』 梶尾 真治

おもいでエマノン: 〈新装版〉 (徳間文庫)

おもいでエマノン〈新装版〉
著者:梶尾 真治

対談:梶尾 真治&鶴田 謙二

(徳間文庫)

初版:2013年12月15日

(1987年12月に徳間文庫にて刊行)

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「おもいでエマノン」

「さかしまエングラム」

「ゆきずりアムネジア」

「とまどいマクドゥーヴ」

「うらぎりガリオン」

「たそがれコンタクト」

「しおかぜエヴォリューション」

「あしびきデイドリーム」

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なんとなく書店で手に取って購入。

大概の本は半年から1年は寝かすので、1週間以内に読むのは珍しい。

地球に生命が誕生してからの記憶を持つ女。

不老不死というのではなく、代々母から子へと記憶は受け継がれる。

それはそれとして、なんか昭和のSFという感じがつきまとう。

第一話だけで充分だったのではないかと思ってしまう。

目次を眺めてもどれがどれやら・・・。



『ローラ・フェイとの最後の会話』 トマス・H・クック

ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ 1852)

ローラ・フェイとの最後の会話
著者:トマス・H・クック

訳者・後書:村松 潔

(ハヤカワ・ポケットミステリ)

初版:2011年10月15日

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2010年の作。

久しぶりのクックなので期待して読んだ。

ほとんどが会話と過去への旅。

退屈ではなかったが、結局は個人の域にとどまっているので驚きはない。

俺が主人公なら、記憶力がないので5分で話が終わるね。



『夏を殺す少女』 アンドレアス・グルーバー

夏を殺す少女 (創元推理文庫)

夏を殺す少女
著者:アンドレアス・グルーバー

訳者・後書:酒寄 進一

(創元推理文庫)

初版:2013年2月22日

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2009年の作。

魅惑的な序盤であった。

これはサイコものになるのか、ミステリになるのか、はたまたファンタジーになるのか、と。

ドイツとオーストリアで別々の事件を追う、男の刑事と女の弁護士。

ふたりとも職業倫理か信念に基づいて行動しているのだろうし、それがなければ物語が成立しないにしても強引すぎてなんだか引いちゃうな。

物語はテンポよく進むけど、逆に言うと色々と都合よく進む。

重要なことが事件の背景というかネタにしかなってないところもやるせない。



『時の娘』 ジョセフィン・テイ

時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)

時の娘
著者:ジョセフィン・テイ

訳者・解説:小泉 喜美子

(ハヤカワ・ミステリ文庫)

初版:1977年6月30日

(1953年に早川書房より刊行)

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1951年の作。

珍しく「翻訳権独占」の文字がない。

創元で復刊すればいいのに。

絶版かどうか知らないけど。

仕事中にマンホールに落ちて足を骨折し入院したがヒマを持て余している警察官。

読んでいるときは若造のような気がしていたが、40代なのかね。

そこで友人が持ってきた歴史上のある人物の肖像画に興味を持って調べてみることに。

こちらが英国の歴史に「も」疎いのと、同じ名前の人がやたらと出てくるのがツラかった。

物語の都合上すぐに色々とネタが出てくるのは仕方ないか。

安楽椅子探偵ものとしては面白かったかな。



『ブラインドサイト』(上・下) ピーター・ワッツ

ブラインドサイト<上> (創元SF文庫)

ブラインドサイト<上>
著者:ピーター・ワッツ

訳者:嶋田 洋一

(創元SF文庫)

初版:2013年10月31日

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ブラインドサイト<下> (創元SF文庫) ブラインドサイト<下>
著者:ピーター・ワッツ

解説:テッド・チャン

訳者・後書:嶋田 洋一

(創元SF文庫)

初版:2013年10月31日

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2006年の作。

21世紀後半、突如65,536個の通称「ホタル」が地球を取り巻いた。

太陽系外縁に向けて旅立つ、特異な能力を持つ者たち(フリークスのようでもある)を乗せた船。

そして遭遇したのは異星人なのか「もどき」なのか。

ここからが俄然面白い。

常に危機的状況なのに、元恋人に思いを馳せる語り手。

何も語らない異星人(もどき?)。

どうやって理解しあえるのか。

「ホタル」が地球に来るはるか昔に、すでに地球人は「彼ら」を云々という驚愕の「事実」が腑に落ちました。