たまらなく孤独で、熱い街 -82ページ目

『空ろの箱と零のマリア 3』 御影 瑛路

空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)

空ろの箱と零のマリア〈3〉

著者・後書:御影 瑛路

(電撃文庫)

初版:2010年1月10日

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今度は本当にゲームの世界になってしまった。

6人が閉じ込められたクローズド・サークル。

そして「死のゲーム」。

提示された条件をクリアして(誰かを殺してあるいは殺させて)生き残ることが勝利への道。

一輝やマリアは生き残ることができるのか。

とは言っても、ルールをもっとシンプルにできなかったものか。

ルールがなかなか頭に入ってこない。



『極大射程』(上・下) スティーヴン・ハンター

極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)

極大射程〈上巻〉
著者:スティーヴン・ハンター

訳者:佐藤 和彦

(新潮文庫)

初版:1999年1月1日

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極大射程〈下巻〉 (新潮文庫) 極大射程〈下巻〉
著者:スティーヴン・ハンター

訳者・解説:佐藤 和彦

(新潮文庫)

初版:1999年1月1日

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1993年の作。

ボブ・リー・スワガーの第一作。

ヴェトナム戦争で伝説の狙撃手として名を馳せたスワガーも、退役後は大自然と愛犬を相手に隠遁生活を送っている。

そんな彼の許に依頼が。

相手はヴェトナムでスワガーを射ち、親友を射殺した憎っくきロシア人のスナイパー。

奴が合衆国大統領を狙撃するという。

スワガーはその場所を特定するために調査し、可能性が一番高い現地へと赴く。

あれ?一件落着?

上巻の半分で終わっちゃうじゃん。

と思ってたら、スワガーも私もすっかり騙されてたようです。

思いもよらぬ展開が待っていた。

ここからがスワガーのターンなのだな。

括目して成り行きを彼に任せようじゃないか。

ラストは拍手喝采ですな。


『四段式狂気』 二宮 敦人

四段式狂気 (角川ホラー文庫)

四段式狂気
著者:二宮 敦人

(角川ホラー文庫)

初版:2014年8月25日

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「必ず4度ダマされる。驚愕必至のミステリー・ホラー」とあるので、騙されたつもりで読んだが全然ダマされた気がしないではないか。

サイコものは「なんでもアリ」になるので好きじゃないのを割り引いても、展開にワクワクドキドキ感がないんだよね。

「へえ、そうですか、作者はそうきましたか」としか思えずに淡々と読んでました。


『推定未来~白きサイネリアの福音~』 間宮 夏生

推定未来 ―白きサイネリアの福音― (メディアワークス文庫)

推定未来 ―白きサイネリアの福音―
著者・後書:間宮 夏生

(メディアワークス文庫)

初版:2014年6月25日

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未来をかなりの確率で予知する人がいて、起こりそうな犯罪を未然に防ごうとする話かと思ったら、「多様な情報を収集して、データマイニングして、独自に開発した数値予報モデルに落とし込み犯罪が発生する確率を数値化する」だと。

がっかりしました。

それに、この手の小説にありがちな、悲惨な過去に囚われた人が多すぎだし一か所に集まりすぎ。

これも「憑き物」を「落とす」話だったか。

やっぱり主人公は最後に鋭いところを披露するのですね。


『404 Not Found』 法条 遥

404 Not Found (講談社ノベルス)

404 Not Found
著者:法条 遥

(講談社ノベルス)

初版:2013年2月6日

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時間ループものかと思って読んでたら、意外な方向に。

色々とミステリアスで面白かったが、この「世界」は安易だなという気が。

でも作者の底意地の悪さがあちこちに見られて好きです。




『HEARTBEAT』 小路 幸也

HEARTBEAT (創元推理文庫)

HEARTBEAT
著者:小路 幸也

解説:小池 啓介

(創元推理文庫)

初版:2012年8月31日

(2005年4月に東京創元社より刊行)

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『僕は長い昼と長い夜を過ごす』以来だが、これもハートウォーミングですねえ。

彼女との10年前の約束を果たすためにアメリカから戻ってきた主人公。

だが、彼女は現れず代わりに彼女の夫という男が待っていた。

彼女を捜そうとする主人公だが、彼自身もアメリカで過酷な思いを味わってきた。

ラストはたしかに驚かされましたが、やや消化不良。


『鏡の中は日曜日』 殊能 将之

鏡の中は日曜日 (講談社文庫)

鏡の中は日曜日
著者:殊能 将之

解説:法月 綸太郎

(講談社文庫)

初版:2005年6月15日

(『鏡の中の日曜日』は2001年12月に、『樒/榁』は2002年6月に講談社より刊行)

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『鏡の中は日曜日』

『樒/榁』

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殊能将之は『黒い仏』以来10年以上ぶり。

昨年2月に惜しくも亡くなられてしまった。

合本なので1冊で2度3度おいしい。

そうは言っても『鏡の中は日曜日』はなんとなく読んで、なんとなく読み終えてしまった。

石動がどれほどの名探偵か分からない(忘れている)し思い入れもないし、法月の言う「ホームズ・パロディ的な想像力」はこちら側にないし。

それよりも某海外ミステリみたいにずっこける『樒』とそれの後日談の『榁』は面白かったな。



『空ろの箱と零のマリア 2』 御影 瑛路

空ろの箱と零のマリア〈2〉 (電撃文庫)

空ろの箱と零のマリア〈2〉
著者・後書:御影 瑛路

(電撃文庫)

初版:2009年9月10日

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相変わらず目ぼしい本が皆無の某田舎ブックオフで、普段は素通りするライトノベルのコーナーをなんとなく見てたら2巻から4巻までが並んでいたので購入。

とは言っても1巻を読んだのは4年も前なので、ざっと流し読みしてから2巻を読む。

要するに“O”が作り出すゲームの世界で、主人公の一輝がいかに「敵」の「憑き物」を「落とす」かにかかっているわけだな。

まるで京極堂みたいだが。

ただ、それが面白いかどうかというと、名探偵も真っ青の「鋭さ」とこの手の小説に特有の「鈍さ」を併せ持つ主人公にいささか辟易してきてしまった。

それにしても引きは上手いな。



『黒き計画、白き騎士』 ケイジ・ベイカー

黒き計画、白き騎士: 時間結社〈カンパニー〉極秘記録 (ハヤカワ文庫SF)

黒き計画、白き騎士: 時間結社〈カンパニー〉極秘記録
著者:ケイジ・ベイカー

訳者・解説:中村 仁美、古沢 嘉通

(ハヤカワ文庫SF)

初版:2012年12月15日

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「ゼウスの猟犬たち」(訳:中村仁美)

「貴腐」(訳:中村仁美)

「スマート・アレック」(訳:中村仁美)

「カルーギン博士の逮捕に関連する事実について」(訳:中村仁美)

「オールド・フラット・トップ」(訳:中村仁美)

「ここに葬られし亡骸」(訳:古沢嘉通)

「リテラシー・エージェント」(訳:古沢嘉通)

「レムリアは甦る!」(訳:中村仁美)

「グラッドストーン号の遭難」(訳:中村仁美)

「モンスター・ストーリー」(訳:中村仁美)

「ハマヌーン」(訳:中村仁美)

「スタジオの便利屋、マリブの海に消ゆ」(訳:中村仁美)

「将来有望な少年」(訳:中村仁美)

「黄衣の女王」(訳:中村仁美)

「ハーランズ・ランディングのホテルにて」(訳:中村仁美)

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2002年の作。

秘密結社〈カンパニー〉は過去への時間旅行と不死により、過去のお宝を手に入れて莫大な利益を手にしていた。

過去のさまざまな「事件」を描いているが、単発ならそれなりに面白いのもあったが、まとめて読まされると印象に残らない。

特にこまっしゃくれたガキの連作は読むのがしんどかった。

それに、歴史改変じゃねーのかというのもいくつか。




 

【読書メーター】 2014年8月分

冷夏だったせいか、けっこう読めた(自分としては)

 

2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:5309ページ


ガニメデ支配 (創元SF文庫) ガニメデ支配 (創元SF文庫)感想
久々のディックの新刊(?)。 読み始めたところでは、なかなか話に入っていけず。 地球を支配しているガニメデ人には手足がないため、地球人を手足代わりに使役する。 それに抵抗勢力の黒人指導者や女性TVキャスター、大農場主などが絡むのだが、恐ろしい(と思われる)のは精神に作用する兵器。 なのだが、どうも余所の世界の話のようで緊迫感が今一つだったな。 でも、こうしてディックの小説が読める幸せ。 と言いつつも〈ヴァリス3部作〉など、未読も多数なのですが・・・。 307ページ
読了日:8月2日 著者:フィリップ・K・ディック、レイ・ネルスン
チェルノブイリから来た少年 上 (竹書房文庫) チェルノブイリから来た少年 上 (竹書房文庫)感想
ダミアンをキーワードにニューヨークからウクライナへ飛ぶナディア。 彼女を追う殺し屋やウクライナマフィア。 ピンチに陥ったり脱出したりとサービスはしてくれるが、話が全体に軽すぎていらつく。 294ページ
読了日:8月4日 著者:オレスト・ステルマック
チェルノブイリから来た少年 下 (竹書房文庫) チェルノブイリから来た少年 下 (竹書房文庫)感想
最後まで軽すぎて楽しめなかったな。 ピンチになればホワイトナイトが現れるし、男たちはいつもあと一歩でナディアを確保できないし。 あり得なさの連続に呆然としつつも、現実のウクライナの人々の方がはるかに厳しい毎日を送っているのかと思うと涙がでてきた。 295ページ
読了日:8月8日 著者:オレスト・ステルマック
路地裏の迷宮踏査 (キイ・ライブラリー) 路地裏の迷宮踏査 (キイ・ライブラリー)感想
海外ミステリ作家のゴシップや作品の成立背景、意外な後日譚などを紹介ということで、それなりに読み物にはなっているが興味がない(読んでない/知らない)作家も多かったので大喜びまではは行かなかったな。 紹介された本で読みたくなったのはイズレイル・ザングウィルの『ビッグ・ボウの殺人』くらいだし。 フィクションを読むのに疲れたら、箸休めに読むにはちょうどいいかも。 227ページ
読了日:8月10日 著者:杉江松恋
沈黙の岬―UFOハンター・シリーズ (文春文庫 236-2) 沈黙の岬―UFOハンター・シリーズ (文春文庫 236-2)感想
ある辺鄙な漁村がUFOにより「汚染」されたようだという情報が当局に。 当局工作員が「汚染」の確認と、汚染された場合に「浄化」するために赴く。 しかし、異星人は地球人に「悟り」と普遍的な「愛」をもたらすために来たのだと、作者はいきなりジョーカーを出してきて面食らう。 作者の立ち位置は想像がつくが、「汚染」された女性にそれを長々と説明されるのも白けるし、工作員がそれを直感で正しいと思いながらも「仕事」を続けるのもねえ。 1編目で続きを読む気が失せたが、せっかくだからと我慢して読んだとさ。 254ページ
読了日:8月11日 著者:田中光二
地球、この緑の島より―UFOハンター・シリーズ (文春文庫 (236‐3)) 地球、この緑の島より―UFOハンター・シリーズ (文春文庫 (236‐3))感想
続編もあったので読む。 「汚染」された者(解放者)はゲットーを各地に作っていたが、内部は必ずしも一枚岩ではなかった。 集合的意識になったのに何故かな。 途中になにがあってもラストは人類が(あるいは選ばれし者たちが)より高次の存在になるのだろうな、思わずズッコけるオチでも待ってないかな、と読んでいくと、年配者は「~じゃ」若い女性は「~だわ」というセリフ連発にさらに読書意欲が低下。 昭和のSFですねえ。 色々と難儀な読書でした。 257ページ
読了日:8月12日 著者:田中光二
不変の神の事件 (創元推理文庫) 不変の神の事件 (創元推理文庫)感想
恐喝され自殺したジェニーの仇をとるために、残された家族は計画を練る。 そして、恐喝者が現れ・・・。 倒叙ミステリみたいに進むが、必死になればなるほどドタバタになって面白い。 色々と無理がある気がするが、コンパクトに読みやすくまとまっていた(死体の移動という脱線はあったが)。 264ページ
読了日:8月14日 著者:ルーファス・キング
トラウマ映画館 (集英社文庫) トラウマ映画館 (集英社文庫)感想
書店でなんとなく手に取ったら、見たことがある(どちらかというと)マイナーな映画がいくつか載っていたので興味を持って購入。 ページ数が多いだけ1本1本が詳しく書かれているので読んでいて非常に楽しい。 ほとんどが見ていない映画であっても。 『シベールの日曜日』も『かもめの城』もTVの深夜放送で見たけれど、パトリシア・ゴッジに印象はない。 それよりも、『戦慄!昆虫パニック』のリン・フレデリックや『愛すれど心さびしく』のソンドラ・ロックに心ときめいたものだ。 ああ!懐かしきわが青春。 299ページ
読了日:8月16日 著者:町山智浩
将棋エッセイコレクション (ちくま文庫) 将棋エッセイコレクション (ちくま文庫)感想
将棋に興味をなくして数年経つが、どこかでは気になる存在ではある。 だから、これも興味深く読めました。 そうは言っても、著者や棋士に思い入れがなくなってしまっているのが、いささかショックではあった。 403ページ
読了日:8月17日 著者:後藤元気(編)
わが愛しき娘たちよ (ハヤカワ文庫SF) わが愛しき娘たちよ (ハヤカワ文庫SF)感想
ほぼ30年前に書かれた短編をまとめたウィリスの最初の短編集。 短めのが多いせいか、すんなりと読めたものが多かった。 表題作は発表当時は喧々諤々だったかもしれないが、今読めばさほどのことはないような。 書くのが30年早かった? 「見張り」は史学部シリーズ(?)第一作でハラハラがたっぷり。 「月がとっても青いから」は作者お得意のすれ違いものなんだけど、飽きてきたと言うかイライラするようになっちゃったな。 503ページ
読了日:8月19日 著者:コニー・ウィリス
ベロニカは死ぬことにした (角川文庫) ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)感想
『アルケミスト』の作者ということでなんとなく購入。 自殺しようと睡眠薬を大量に飲んだベロニカが目覚めたのは精神病院。 しかし、薬のせいで心臓が弱り数日の命と医者に宣告される。 自分の意志で死ぬのはいいけど、いつ死ぬか分からない状況はたまらない。 病院で知り合った何人かの生き方や考え方を知って、ベロニカの意識も変わっていくのだろう。 しかし、とても読みにくかった。 エンタメ小説にしか向かない感性のなさを思い知らされるな。 260ページ
読了日:8月21日 著者:パウロ・コエーリョ
パイド・パイパー - 自由への越境 (創元推理文庫) パイド・パイパー - 自由への越境 (創元推理文庫)感想
古書店で目ぼしい本が見つからなかったときに、『渚にて』のネビル・シュートのほのぼのとした小説かなと思って購入した記憶が。 正直、あまり期待しないで読みだしたんだけど、面白さにぶっ飛びました。 70歳で元弁護士の英国紳士が色々あってフランス南部に旅行に行くが、ドイツ軍のフランス侵攻のさなか、やむを得ず預かった子供たちと共にイギリスへ帰ろうとする・・・。 これはサスペンスたっぷりの冒険小説。 イギリスにも空襲があったろうに、戦時中にこんな小説を書いてしまうのはすごい。 368ページ
読了日:8月23日 著者:ネビル・シュート
創作の極意と掟 創作の極意と掟感想
この本は筒井康隆の「遺言」であり、その対象は「プロの作家になろうとしている人、そしてプロの作家すべてだ」そうな。 当然私は対象外なのだが。 たくさんの項目があり、なるほどと感心する部分も多々ありましたが、読んでいるときは意識していないので。 これから作家になろうという方には参考になったのではないかと。 ただ、ここに挙がった本や作家は著者本人のは別として、ほとんど読んでいない・・・。 330ページ
読了日:8月24日 著者:筒井康隆
怪獣文藝 (幽ブックス) 怪獣文藝 (幽ブックス)感想
山田正紀目当てなので他の方の文句は言いたくないが、怪獣が暴れて地球防衛軍が迎え撃つみたいな単純なものを一つでも読みたかった。 どれも割と内省的で、特にひねた(「ひねった」ではない)ような「怪獣都市」「穢い国から」あたりは読むのがしんどかった。 全体には怪獣をダシにしたホラーかなあ。 315ページ
読了日:8月26日 著者:東雅夫(編)
機械男 機械男感想
以前読んでヘンな小説という印象を持った『ジェニファー・ガバメント』だが、『機械男』もどちらかというとヘンな小説。 職場の事故で片足を無くした主人公。 ところが、義肢をあつらえてもらった彼は自分でもっと良いものを作ろうとし、会社も全面的にサポートしてくれるらしく、ついに自分なりの「美脚」を作ったのだが・・・。 話は次第にエスカレートしていくが、テンポが悪いせいか主人公のコミュニケーション不足のせいかチンタラしている感じ。 かなりデフォルメされているとはいえ、こんな世界もいつか来るのかねえ。 342ページ
読了日:8月28日 著者:マックス・バリー
パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫 の 1-5) パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫 の 1-5)感想
久しぶりの野﨑まどだが、またしても天才が登場。 ストーリー云々の前に飽きてきたぞ。 後半はなかなかの面白さだったけどね。 次は『2』か。 いつ読めるかな。 269ページ
読了日:8月29日 著者:野崎まど
ブラックラジオ (ハヤカワ文庫JA) ブラックラジオ (ハヤカワ文庫JA)感想
最初は何か起こりそうな期待感があったのだが、読み進むうちになくなった。 ラジオネタは少し面白いと思ったが、ネタが続かないというか思いつかないんだろうな。 ブラックラジオというほどブラックではないし。 322ページ
読了日:8月31日 著者:大山尚利

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