たまらなく孤独で、熱い街 -76ページ目

『クトゥルフ少女戦隊 第二部/世界の中心で私(アイ)を叫んだケモノ』 山田 正紀

クトゥルフ少女戦隊第ニ部 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)

クトゥルフ少女戦隊第ニ部 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)
著者・後書:山田 正紀

解説:菖蒲 剛智

(創土社)

初版:2014年12月1日

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チマチマと読むつもりが、強烈なドライブ感で一気に読んでしまった。

頭の中は「何故少女戦隊?」「何故ゴキ○リ?」と「?」の嵐だが、とにかく山田節炸裂でページをめくる手がとまらない。

多くの人に読んでもらって、作者にはこの鉱脈をどんどん掘り進んでもらいたいなあ。

ああ、これでまたしばらくは山田正紀の新刊が読めない寂しさ。


【読書メーター】 2014年12月分

去年は山田正紀の新刊は別格として、「これだ!」という本にめぐり合えなかったのが残念です。

今年も良い読書体験をしたいですね。

 

2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:5376ページ



なにかのご縁―ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る (メディアワークス文庫) なにかのご縁―ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る (メディアワークス文庫)感想
ラノベなどでありそうな、ハートウォーミングな話という印象。 「天才」と「脳」という袋小路に嵌っていたかのような作者は、新しい鉱脈(シリーズ)を見つけたのかもしれない(勝手な憶測)。 縁があってこの本を手に取り読んだのだが、なんともいえずフラストレーションがたまる。 俺が野﨑まどで読みたいのはこんなんちゃうねん、と。 ふと思ったが、『know』を最初に読んだのがいけなかったのかも。 MW文庫を『2』まで刊行順に読んでから『know』を読み、それからおもむろにこれに入れば良かったのかな。 317ページ
読了日:12月2日 著者:野崎まど
地獄の世紀(上) (扶桑社文庫) 地獄の世紀(上) (扶桑社文庫)感想
「ススムちゃん大ショック」の長編化か。 なぜ大人たちはゾンビのようになっていったのか。 生き残った若者たちが仲間と身を守るためにコミューンを作ったりしてサバイバルの様相。 圧倒的多数のゾンビを相手に生き残ることはできるのか。 362ページ
読了日:12月4日 著者:サイモン・クラーク
地獄の世紀(下) (扶桑社文庫) 地獄の世紀(下) (扶桑社文庫)感想
後半はいささか趣が変わって黙示録風。 なぜこうなったかの説明もある。 全体にそこそこ楽しめる内容でした。 350ページ
読了日:12月6日 著者:サイモン・クラーク
ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫) ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)感想
あの「くじ」を書いた作者だけに、この長編もかなりの期待でしたが合わなかったかな。 なにしろイライラさせられるし、一家毒殺事件の犯人もかなり早い段階で気づくし。 それも作者の狙いなら、まんまと引っかかったということです。 そんなことは些細なことで、書きたかったことは別にあったのでしょう。 再読する気はないが、再読すると違った景色がきっと見られそうですが・・・。 254ページ
読了日:12月7日 著者:シャーリイ・ジャクスン
ノヴァ (ハヤカワ文庫SF) ノヴァ (ハヤカワ文庫SF)感想
どうにも波長が合わないSF作家というと、真っ先に思いつくのがル=グウィン、ゼラズニイ、ディレイニー。ニューウェーブの洗礼を受けたかは分からないが、多かれ少なかれ影響は受けているでしょうね。で、これがニュー・スペースオペラなのか?どんな作品でも読む時期やタイミングというのはきっとあるのだろう。遅かったんだな、読むのが。でもまあ、私にとってノヴァと言えば超新星爆発でもなく、もちろんこの本でもなく、ヘストン版『猿の惑星』のヒロインだが、それがどうしたと問われると言い返せない。446ページ
読了日:12月9日 著者:サミュエル・R・ディレイニー
ありふれた手法 (新潮文庫) ありふれた手法 (新潮文庫)感想
落穂拾い的に星新一の未読本を読んではいるが、たまに気が付くこともある。 文章が上手ではないなあとか、エヌ氏が登場しなくなったのはいつからだろうとか。 失礼な物言いだが、あと一歩あとひと捻りが足りないという気分にさせられるものも多い。 もしかして初期作の方がパンチがあったという思いは、こちらの思い過ごしかもしれない。 266ページ
読了日:12月11日 著者:星新一
サラの柔らかな香車 (集英社文庫) サラの柔らかな香車 (集英社文庫)感想
将棋界の話をしようとすると奨励会やら年齢制限やらが付いて回るので説明に苦慮する。 この作者も奨励会出身らしいが、その辺りの仕組みなどは上手く取り込んである印象。 あとはサラを読者がどう受け取るかだが、私には異質すぎて狂言回し以上の存在には思えなかったな。 それでも色々とぶち込んでくれて、これ以上ないほど盛り上がります。 将棋を指さない人でも読めるんじゃないかな。 277ページ
読了日:12月13日 著者:橋本長道
お初の繭 (角川ホラー文庫) お初の繭 (角川ホラー文庫)感想
「です、ます」調がやけに新鮮だった。 明治と思われる時代の雰囲気も取り込んでいるし、ストーリーにも破たんはない(気がする)。 ただし、一番の大ネタが少し読んだだけで想像がついてしまうのが残念。 作者はそんなことは百も承知だろうけど。 312ページ
読了日:12月15日 著者:一路晃司
死者の舞踏場 (ミステリアス・プレス文庫) 死者の舞踏場 (ミステリアス・プレス文庫)感想
アメリカ先住民族の保留地。 ズニ族の少年と、友人だが違う部族の少年が行方不明に。 ナヴァホ族警察のリープホーン警部補が捜査を始めるが、部族の壁というか慣習などの違いが立ちはだかる。 人名などがとっつきにくいが、コンパクトながらなかなかの面白さでした。 276ページ
読了日:12月17日 著者:トニイ・ヒラーマン
○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス) ○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)感想
第50回メフィスト賞受賞作。 表紙からしてバカミスの雰囲気があったが、気楽に読めました。 タイトルを当てよと言われても分からなかったが。 文体のせいかキャラクターのせいか舞台のせいか、殺人事件が起こっても読者には緊張感なし。 大ネタはまあ、許容範囲かな。 次作も少し期待できそう。 208ページ
読了日:12月19日 著者:早坂吝
ノックス・マシン ノックス・マシン感想
去年のうちに読もうと思っていたが、1年以上も積読になってしまった。 作者は『一の悲劇』ですでに「ガブルガブル」とやっているので、相当なSF好きと確信して期待して読む。 表題作は微笑ましく苦笑を禁じ得ないし、「バベル」はイリュージョニスト・アワサカばりの超絶技巧が炸裂して拍手もの。 なのだが、メインの(と思った)「引き立て役」と「論理蒸発」は蒸留にやや難があったのか悪酔い。 もう少しだけ心地よく酔わせて欲しかったよ。 230ページ
読了日:12月21日 著者:法月綸太郎
七人のおば (創元推理文庫) 七人のおば (創元推理文庫)感想
この作者のは10年以上前に『被害者を捜せ!』を読んで以来。 結婚してイギリスに渡ったサリーに、おばが殺人を犯したという手紙が。 だが、名前が書いてないので七人いるおばの中の誰だか分からない。 サリーは手がかりはないかと、夫におばたちと暮らしていた当時の出来事を語り始める・・・。 サリーと一番年が近いおばとは4歳しか違わないのに「おばさん」と言われる方は面白くないわなと思ったり。 読み終えれば「なるほど」だが、いささか色々としんどかった。 348ページ
読了日:12月23日 著者:パット・マガー
世界から猫が消えたなら (小学館文庫) 世界から猫が消えたなら (小学館文庫)感想
1か月ほど前に書店でタイトル買い。 もっと違う話を想像(期待)したのだが外したようです。 まず安易に悪魔がでてきてガッカリ。 ハートウォーミングまっしぐらもなあ。 いや、結果的に心温まるお話は好きですけど、それを狙って書かれると引いてしまいます。 ところどころ「おお」と思う部分もありましたが・・・。 229ページ
読了日:12月25日 著者:川村元気
ご依頼の件 (新潮文庫) ご依頼の件 (新潮文庫)感想
そういえば、去年も年末に星新一を読んでた。 年の瀬になると読みたくなる? 実際は他の本の合間にポツポツ読んでたのだが、悲しいことに読んだ端から忘れてしまう。 筒井康隆は断筆から復帰後は老いた主人公が目立ったが、星新一の晩年(この頃を晩年と言っては失礼だが)のはそうでもない。 だから何だと言われても困るが。 ショートショートも1000編近くは読んでいると思うが、どうしても「おーい、でてこーい」や「ボッコちゃん」の印象が強いよなあ。 325ページ
読了日:12月26日 著者:星新一
コンパス・ローズ (ちくま文庫) コンパス・ローズ (ちくま文庫)感想
目次にサブタイトル風に「天底」「北」などとあるので連作短編かと思ってたが、途中で単発じゃないのかと気づく。 20編もあるので玉石混淆というか、なんとか理解できたようなのと投げ出されたようなのが混在。 一言で済ますなら「疲れた」。 446ページ
読了日:12月28日 著者:アーシュラ・K・ル=グウィン
放課後はミステリーとともに (実業之日本社文庫) 放課後はミステリーとともに (実業之日本社文庫)感想
カープネタがあるというので購入。 直接事件に絡むものはなかったが、作者もきっとカープファンなんだね。 第1話が書かれたのが5年後くらいなら大瀬良も入ったかも。 探偵部の2年生が探偵役(ワトスン役?)で、学校の日常ミステリといった趣。 少々物足りない感じですが、肩肘張らずにサクサク読めますね。 368ページ
読了日:12月29日 著者:東川篤哉
最後のトリック (河出文庫) 最後のトリック (河出文庫)感想
さほど期待した訳ではなかったが、「最後のトリック」が何なのか知りたくて。 ○○が犯人とするチャレンジ精神は買うが、例えば米澤穂信の初期作のいくつかのように、刃が本を飛び出してこちらに向かってきて欲しい。 本の中だけで淡々と終わるようでは、驚きもなにもない。 それに輪をかけてS田荘司の解説がなあ・・・。 362ページ
読了日:12月31日 著者:深水黎一郎

読書メーター

『最後のトリック』 深水 黎一郎

最後のトリック (河出文庫)

最後のトリック
著者:深水 黎一郎

解説:島田 荘司

(河出文庫)

初版:2014年10月20日

(2007年4月に講談社より『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』にて刊行)

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さほど期待した訳ではなかったが、「最後のトリック」が何なのか知りたくて。

○○が犯人とするチャレンジ精神は買うが、例えば米澤穂信の初期作のいくつかのように、刃が本を飛び出してこちらに向かってきて欲しい。

本の中だけで淡々と終わるようでは、驚きもなにもない。

それに輪をかけてS田荘司の解説がなあ・・・。



『放課後はミステリーとともに』 東川 篤哉

放課後はミステリーとともに (実業之日本社文庫)

放課後はミステリーとともに
著者:東川 篤哉

解説:三島 政幸

(実業之日本社文庫)

初版:2013年10月15日

(2011年2月に実業之日本社より刊行)

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「霧ヶ峰涼の屈辱」

「霧ヶ峰涼の逆襲」

「霧ヶ峰涼と見えない毒」

「霧ヶ峰涼とエックスの悲劇」

「霧ヶ峰涼の放課後」

「霧ヶ峰涼の屋上密室」

「霧ヶ峰涼の絶叫」

「霧ヶ峰涼の二度目の屈辱」

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カープネタがあるというので購入。

直接事件に絡むものはなかったが、作者もきっとカープファンなんだね。

第1話が書かれたのが5年後くらいなら大瀬良も入ったかも。

探偵部の2年生が探偵役で、学校の日常ミステリといった趣。

肩肘張らずにサクサク読めますね。


『コンパス・ローズ』 アーシュラ・K・ル=グウィン

コンパス・ローズ (ちくま文庫)

コンパス・ローズ
著者:アーシュラ・K・ル=グウィン

訳者・後書:越智 道雄

解説:石堂 藍

(ちくま文庫)

初版:2013年2月10日

(1983年12月にサンリオSF文庫より刊行)

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「アカシヤの種子に残された文章の書き手」

「ニュー・アトランティス」

「シュレディンガーの猫」

「北方線の二度の遅れ」

「SQ」

「小銭」

「“ダーブのカダン”星に不時着した宇宙飛行士の最初の報告」

「バラの日記」

「白いロバ」

「不死鳥座」

「船内通話器(イントラコム)」

「目の変質」

「迷路」

「欲望の通路」

「グイランのハープ」

「マルフア軍」

「湖面は広い」

「ザ・ワイフス・ストーリー」

「時間の欠乏という問題の解決法いくつか」

「スール」

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目次に「天底」「北」などとあるので連作短編かと思ってたが、途中で単発じゃないのかと気づく。

20編もあるので玉石混淆というか、なんとか理解できたようなのと投げ出されたようなのが混在。

一言で済ますなら「疲れた」。



『ご依頼の件』 星 新一

ご依頼の件 (新潮文庫)

ご依頼の件
著者・後書:星 新一

(新潮文庫)

初版:1989年4月25日

(1980年2月に新潮社より刊行)

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「タブー」、「ご依頼の件」、「れいの女」、「夜の会話」、「真相」、「初夏のある日」、「防止対策」、「くしゃみ」、「アリバイ」、「外郭団体」、「出現したやつ」、「ある休日の午後」、「待遇」、「たのみごと」、「気の迷い」、「静かな生活」、「才能」、「話し声」、「あるシステム」、「新しい車」、「こころよい相手」、「むこうの世界」、「運」、「組み合せ」、「都市化現象」、「金銭と悩み」、「出張」、「退院」、「マドラー」、「バーであった男」、「ひと仕事」、「文字が・・・」、「おととい」、「もらった薬」、「西風」、「輝く星」、「やつらのボス」、「依頼はOK」、「結晶」、「窓の奥」

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そういえば、去年も年末に星新一を読んでたな。

年の瀬になると読みたくなる?

実際は他の本の合間にポツポツ読んでたのだが、悲しいことに読んだ端から忘れてしまう。

筒井康隆は断筆から復帰後は老いた主人公が目立ったが、星新一の晩年のはそうでもない。

だから何だと言われても困るが。

星新一の落穂拾いも気が付けばあと1冊か。



『世界から猫が消えたなら』 川村 元気

世界から猫が消えたなら (小学館文庫)

世界から猫が消えたなら

著者:川村 元気

解説:中森 明夫

(小学館文庫)

初版:2014年9月23日

(2012年10月にマガジンハウスより刊行)

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もっと違う話を想像(期待)したのだが外したようです。

まず安易に悪魔がでてきてガッカリ。

ハートウォーミングまっしぐらもなあ。

いや、結果的に心温まるお話は好きですけど、それを狙って書かれると引いてしまいます。

ところどころハッとする部分もありましたが・・・。



『七人のおば』 パット・マガー

七人のおば (創元推理文庫)

七人のおば
著者:パット・マガー

訳者:大村 美根子

解説:宮本 和男

(創元推理文庫)

初版:1986年8月22日

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1947年の作。

この作者のは10年以上前に『被害者を捜せ!』を読んで以来。

結婚してイギリスに渡ったサリーに、おばが殺人を犯したという手紙が。

だが名前が書いてないので七人いるおばの中の誰だか分からない。

サリーは夫におばたちと暮らしていた当時の出来事を語る。

サリーと一番年が近いおばとは4歳しか違わないのに「おばさん」と言われる方は面白くないわなと思ったり。

読み終えれば「なるほど」だが、いささかしんどかった。

『ノックス・マシン』 法月 綸太郎

ノックス・マシン

ノックス・マシン
著者・後書:法月 綸太郎

(角川書店)

初版:2013年3月26日

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「ノックス・マシン」

「引き立て役倶楽部の陰謀」

「バベルの牢獄」

「論理蒸発-ノックス・マシン2」

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去年のうちに読もうと思っていたが、1年以上も積読になってしまった。

表題作は微笑ましく苦笑を禁じ得ないし、「バベル」はイリュージョニスト・アワサカばりの超絶技巧が炸裂して拍手もの。

なのだが、メインの(と思った)「引き立て役」と「論理蒸発」はアルコール度数が足らずに悪酔い。

あともう少しだけ心地よく酔わせて欲しかった。




『○○○○○○○○殺人事件』 早坂 吝

○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)

○○○○○○○○殺人事件
著者:早坂 吝

(講談社ノベルス)

初版:2014年9月3日

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第50回メフィスト賞受賞作。

表紙からしてバカミスの雰囲気があったが、気楽に読めました。

タイトルを当てよと言われてもわからなかったが。

文体のせいかキャラクターのせいか舞台のせいか、殺人事件が起こっても読者には緊張感なし。

大ネタはまあ、許容範囲かな。

次作も少し期待する。