たまらなく孤独で、熱い街 -70ページ目

『夢を売る男』 百田 尚樹

夢を売る男 (幻冬舎文庫)

夢を売る男
著者:百田 尚樹

解説:花田 紀凱

(幻冬舎文庫)

初版:2015年5月1日

(2013年2月に太田出版より刊行)

Amazonで詳しく見る by G-Tools

この作者の本は書店に山と積まれているがために逆に手を出しにくかったが、これは面白そうかなと。

そういえば自費出版を謳っていた出版社もあったよね(まだあるのかな)。

それをれっきとした商売にしている、とある出版社。

相手に応じて変幻自在に対応を替えてゆくところは笑った。

オレオレ詐欺は不安を煽るが、こちらは顕示欲を煽る。

顕示欲は誰にもあるかもね。

私だって読書メーターのつたない感想文ではあっても、自分のはたまに読み返しちゃうからなあ。

後半は作者の「思い」の一端を垣間見られたような、そうでもないような。

本が好きで読書が好きな人は読んで損はないですね。


『私が愛したリボルバー』 ジャネット・イヴァノヴィッチ

私が愛したリボルバー (扶桑社ミステリー)

私が愛したリボルバー
著者:ジャネット・イヴァノヴィッチ

訳者・後書:細美 遙子

(扶桑社ミステリー)

初版:1996年4月30日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

1994年の作。

シリーズ第一作とは知らずに手を出してしまった。

失業中の女主人公・ステファニーは、ふとしたことでバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)になってしまう。

賞金稼ぎと言っても、立て替えた保釈金を踏み倒した奴を捕まえて警察へ連行すれば保釈金の1割が得られる仕組みらしい。

相手が死んじゃったらどうなるのかな。

そもそも保釈金の立て替えで商売になるというのが良く分からないが。

ステファニーが最初に追う相手は、殺人容疑がかかっていて過去に彼女とも因縁がある知り合いの元警察官・モレリ。

相手を見つけたにしても簡単には捕まえられないだろうし自分の生命も危なくなるのに、この女は度胸がいいと言うよりはバカじゃないかと思い、よほど読むのをやめようと思ったものだが、なんとか読み通した。

後半はさほど悪くはなかったが、モレリがホワイトナイトすぎて次のを読みたくなるほどではない。


『粘膜兄弟』 飴村 行

粘膜兄弟 (角川ホラー文庫)

粘膜兄弟
著者:飴村 行

(角川ホラー文庫)

初版:2010年5月25日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

粘膜シリーズ3作目。

双子の兄弟が一人の女性を巡っての恋愛バトル。

戦時下なので双子が戦地へ赴く場面もあるし、あれやこれやと色々と盛りだくさんのような気もするが、なんか文章が練れてきたというかインパクトが薄れてきたというか。


【読書メーター】 2015年4月分

隠れカープファンとしては、4月の成績は目を覆いたくなりますな。

 

2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:5531ページ

 


パラークシの記憶 (河出文庫) パラークシの記憶 (河出文庫)感想
前作の『ハローサマー、グッドバイ』から数百年後の時代。 作物の不作が顕著になり、「冬の時代」が来ようとしている・・・。 500ページ超の長さですが非常に読みやすく、前作の補完もしています。 衝撃の新事実もでてきて、この世界の広がりも感じられます。 まだ謎も残るけど。 主人公の少年少女がすぐ恋に落ちるのは、コーニイのお約束なのか微笑ましい。 528ページ
読了日:4月2日 著者:マイクル・コーニイ
本の町の殺人 (創元推理文庫) 本の町の殺人 (創元推理文庫)感想
古書店の聖地として再生したストーナムという架空の町を舞台にしたミステリ。 古書店の町と言いながら、まるでドライブインみたいに観光バスで来て1時間ばかり滞在して帰るという客が多いという印象だったが、せっかく来たんだからあちこち覗いたりして最低半日はぶらつきたいよねえ。 主人公の女性よりも、主人公が嫌っている姉の方がマトモに思えたのは何故? 382ページ
読了日:4月4日 著者:ローナ・バレット
クラッシャーズ 上 墜落事故調査班 (文春文庫) クラッシャーズ 上 墜落事故調査班 (文春文庫)感想
以前に『フライト8714』という旅客機事故の調査をする映画をDVDで見たので、同じようなものかと思ってたらテロのにおいもする。 今のところは楽しめるが、荒唐無稽と紙一重で危うい。 391ページ
読了日:4月6日 著者:デイナ・ヘインズ
クラッシャーズ 下 #墜落事故調査班 (文春文庫) クラッシャーズ 下 #墜落事故調査班 (文春文庫)感想
後半はややマンガチックになりましたが、上下巻で800ページ近い長さを感じさせないほど読ませます。 383ページ
読了日:4月8日 著者:デイナ・ヘインズ
前世の記憶 (文春文庫) 前世の記憶 (文春文庫)感想
心の奥に封印されていた記憶が、ふとしたきっかけで悪夢のように甦る。 単発ならいいのもあったが、続けて読むと色々と捻ってみても同じような雰囲気になってしまうのがなあ。 310ページ
読了日:4月10日 著者:高橋克彦
ファンタジーへの誘い―海外SF傑作選 (1977年) (講談社文庫) ファンタジーへの誘い―海外SF傑作選 (1977年) (講談社文庫)感想
講談社文庫も以前はこのようなアンソロジーを出していたんだねえ。 テーマ別に他にも何巻かあったようだが。 この中では再読ながら「きょうは上天気」がピカイチ。 そういえば、「きょうは上天気」という浅倉久志翻訳傑作選がでていたが、あれは全部が傑作だったなあ。 322ページ
読了日:4月12日 著者:伊藤典夫(編)
読み出したら止まらない! 海外ミステリー マストリード100 (日経文芸文庫) 読み出したら止まらない! 海外ミステリー マストリード100 (日経文芸文庫)感想
海外ミステリの読書ガイド。 1929年の『毒入りチョコレート事件』から2010年の『二流小説家』まで、刊行が古い順に100冊をまな板にのせているので時代に沿って読める楽しみもある。 ただ、あれもこれもそれも未読とはいえ海外ミステリにやや食傷気味の身としてはそそられるのがなかったのが残念。 こういう本はどこで「ネタバレ」に出くわすか分からないのが不安だが、次に読もうと思っていた『奇妙な人生』の(ネタバレとまでは言わないが)核心に触れてしまったような記述だけがいつまでも記憶に残っている。 352ページ
読了日:4月14日 著者:杉江松恋
奇妙な人生 (扶桑社ミステリー) 奇妙な人生 (扶桑社ミステリー)感想
不思議な手触りの読後感でした。 暴動や内乱の危険な世情のさなか、同窓会に集まったのは3人だけ。 リーダー的存在のホスト、感情をそぎ落としたかのような謎めいた家政婦、3人のゲスト。 不穏なのは外だけでなく家の中も。 ホストの誘導か、場の空気か、彼らが隠していた秘密が一つまた一つと剥されてゆく・・・。 派手さはないが読者も心理的に圧迫されていくような。 なんだけど、『海外マストリード100』でネタバレを食らった気分のまま読んだのが残念だった(帯にも興ざめなことが書かれていたが)。 335ページ
読了日:4月16日 著者:スティーブン・ドビンズ
皆勤の徒 (創元日本SF叢書) 皆勤の徒 (創元日本SF叢書)感想
すごい書き手が現れたものだ。 短篇ひとつならなんとか読めるけど、まとめて読むにはかなりの根気が必要。 しかしながら、SF脳を刺激するのでツボにはまると病みつきになりそう。 「しゃだんほうじん」や「れいちょうるい」などを恐ろしい言葉に変換してしまった腕力にも脱帽。 しかし、再読するには読者のさらなる気力の充実がないと・・・。 次はガラッと方向転換したSFも読みたい。 342ページ
読了日:4月18日 著者:酉島伝法
悪魔と警視庁 (創元推理文庫) 悪魔と警視庁 (創元推理文庫)感想
オカルトを期待した訳ではないが、たしかタイトルに惹かれて買ったような。 濃霧のロンドン。 主席警部の車に放置された、悪魔の扮装をした死体。 仮面舞踏会。 掴みはバッチリだったが、その後が弱い印象。 わざと読者を焦らしているかと思ってしまった。 301ページ
読了日:4月20日 著者:E・C・R・ロラック
仮面病棟 (実業之日本社文庫) 仮面病棟 (実業之日本社文庫)感想
天久鷹央シリーズが評判がよろしいようだが、先に購入したこちらから手に取る。 療養型病院に仮面をつけたコンビニ強盗犯が侵入。 だが、それは単なる立て籠もりではなかった・・・。 初読みの作家ですが、テンポよく進んで飽きさせません。 いかに脱出するかが主眼かと思わせての意外な展開も面白い。 天久鷹央ものも期待できるかも。 344ページ
読了日:4月22日 著者:知念実希人
いなくなれ、群青 (新潮文庫) いなくなれ、群青 (新潮文庫)感想
彼女が「由宇」という名前で、この作者はカープファンかなと思ったり思わなかったり。 ピストルスターという超巨大恒星を初めて知ったが、大きな恒星があるものですね(感心するところじゃない)。 全体に既視感があるのだが、そこそこ面白かったということで。 ただし、男と女のキャラを逆にすると、果たして読めるだろうか。 318ページ
読了日:4月24日 著者:河野裕
地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
半年後に隕石が衝突し、ほぼ壊滅する世界。 というデザスターな設定ながら、中身は驚くほど真っ当なミステリ。 ところどころに諦念に近い雰囲気がチラつくのは、こんな世界ならではか。 ラストの余韻も良い。 残された時間を仕事に使うにしても遊びに使うにしても、ライフラインがどこまで生きているかにかかっている気がする。 それにしても、最近読んだ本では何かあると目玉をぐるりと回すミステリが多い。 実生活では見たこともないが、アメリカ人に特有のものなのかな。 311ページ
読了日:4月26日 著者:ベン・H・ウィンタース
パラドックス13 (講談社文庫) パラドックス13 (講談社文庫)感想
とんとご無沙汰の東野圭吾だが、SFなら読んでみようかと手に取る。 SF原理主義者でもないし、突然脈絡もなくタイムスリップしても何とも思わないが、この設定はどうなのかな。 しかも観測できるものなのか? 異常な状況を作りたいがために無理やり設定したのだろうけど、違和感がありあり。 それ以降は登場人物がデザスター小説のお手本のように行動するが、優等生的な雰囲気がプンプンと匂い不自然と言いうか作為的な面ばかりが気になった。 576ページ
読了日:4月28日 著者:東野圭吾
閉じた本 (創元推理文庫) 閉じた本 (創元推理文庫)感想
盲目で世捨て人のような作家と、自伝の口述筆記のために雇われた青年。 ほとんどが二人の会話だけのため、読者もほぼ作家と同じ状況になっているのが斬新。 ところどころで「あれ?」と思ったのは、伏線(というほどでもないが)だったのね。 推理文庫からの出版だけに、読む前から何か不穏な空気が感じられてしまったが、再読すれば色々と「発見」がありそう。 336ページ
読了日:4月30日 著者:ギルバート・アデア

読書メーター

『閉じた本』 ギルバート・アデア

閉じた本 (創元推理文庫)

閉じた本
著者:ギルバート・アデア

訳者・後書:青木 純子

解説:村上 貴史

(創元推理文庫)

初版:2009年12月11日

(2003年9月に東京創元社より刊行)

Amazonで詳しく見る by G-Tools

盲目で世捨て人のような作家と、口述筆記のために雇われた青年。

ほとんどが二人の会話だけのため、読者もほぼ作家と同じ状況になっているのが斬新。

ところどころで「あれ?」と思ったのは、伏線(というほどでもないが)だったのね。

推理文庫からの出版だけに、読む前から何か不穏な空気が感じられてしまったが、再読すれば色々と「発見」がありそう。



『パラドックス13』 東野 圭吾

パラドックス13 (講談社文庫)

パラドックス13
著者:東野 圭吾

(講談社文庫)

初版:2014年5月15日

(2009年4月に毎日新聞社より刊行)

Amazonで詳しく見る by G-Tools

別にSF原理主義者でもないし、突然脈絡もなくタイムスリップしても何とも思わないが、この設定はどうなのかな。

しかも観測できるものなのか?

異常な状況を作りたいがために無理やり設定したのだろうけど。

それ以外は小説のお手本のような優等生的なストーリーだが、不自然と言いうか作為的。


『地上最後の刑事』 ベン・H・ウィンタース

地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

地上最後の刑事
著者:ベン・H・ウィンタース

訳者:上野 元美

解説・K・N

(ハヤカワ・ポケットミステリ)

初版:2013年12月15日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

半年後に隕石が衝突し、ほぼ壊滅する世界。

という設定ながら、中身は驚くほど真っ当なミステリ。

ところどころに諦念に近い雰囲気が現れるのは、こんな世界ならではか。

ラストの余韻も良い。

残された時間を仕事に使うにしても遊びに使うにしても、ライフラインがどこまで生きているかにかかっている気がする。

それにしても、最近読んだ本では何かあると目玉をぐるりと回すミステリが多い。

実生活では見たこともないが、アメリカ人に特有のものなのかな。




『いなくなれ、群青』 河野 裕

いなくなれ、群青 (新潮文庫)

いなくなれ、群青
著者:河野 裕

(新潮文庫NEX)

初版:2014年9月1日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

由宇という名前で、この作者はカープファンかなと思ったり思わなかったり。

ピストルスターというのを初めて知ったが、大きな恒星があるものですね(感心するところじゃない)。

全体に既視感があるのだが、そこそこ面白かったということで。

ただし、男と女のキャラを逆にすると、果たして読めるだろうか。

『仮面病棟』 知念 実希人

仮面病棟 (実業之日本社文庫)

仮面病棟
著者:知念 実希人

解説:法月 綸太郎

(実業之日本社文庫)

初版:2014年12月15日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

天久鷹央シリーズも評判がよろしいようなので手に取る。

 

療養型病院に仮面をつけたコンビニ強盗犯が侵入。

だが、それは単なる立て籠もりではなかった・・・。

 

初読みの作家ですが、テンポよく進んで飽きさせません。

いかに脱出するかが主眼かと思わせての意外な展開も面白い。

天久鷹央ものも期待できるかも。




『悪魔と警視庁』 E・C・R・ロラック

悪魔と警視庁 (創元推理文庫)

悪魔と警視庁
著者:E・C・R・ロラック

訳者:藤村 裕美

解説:森 英俊

(創元推理文庫)

初版:2013年3月22日

Amazonで詳しく見る by G-Tools

オカルトを期待した訳ではないが、たしかタイトルに惹かれて買ったような。

 

濃霧のロンドン。

主席警部の車に放置された、悪魔の扮装をした死体。

仮面舞踏会。

 

掴みはバッチリだったが、その後が弱い印象。

わざと読者を焦らしているかと思ってしまった。