たまらなく孤独で、熱い街 -72ページ目

『未来探偵アドのネジれた事件簿~タイムパラドクスイリ~』 森川 智喜

未来探偵アドのネジれた事件簿: タイムパラドクスイリ (新潮文庫)

未来探偵アドのネジれた事件簿: タイムパラドクスイリ
著者:森川 智喜

(新潮文庫NEX)

初版:2014年11月1日

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タイトルからSFミステリっぽかったので購入。

タイムパラドックスに関しては細かいところまで目が行き届いて(いるらしく)微笑ましい。

まさに時間SFモノの王道と言おうか、懐かしい香りがしました。

ただ、反則技の武器を持った探偵が関与するにしては、あまりにもしょぼい事件ばかり。

ドヤ顔で「憑き物落とし」をやられるよりは数段マシだけどね。


『BH-85~青い惑星、緑の生命~』 森 青花

BH85―青い惑星(ほし)、緑の生命(いのち) (徳間デュアル文庫)

BH85―青い惑星(ほし)、緑の生命(いのち)
著者・後書:森 青花

(徳間デュアル文庫)

初版:2008年8月31日

(1999年12月に新潮社より刊行)

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吾妻ひでおが表紙とイラストも数点描いているということで購入。

読んでいるとグレッグ・ベアの某作みたいだが、同じようなことを思いつくもんですね。

タイトルの意味はもしかしてアレかなと思ったらラストでそれに触れていて、私もほんとバカです。



『運命のボタン』 リチャード・マシスン

運命のボタン (ハヤカワ文庫NV)

運命のボタン
著者:リチャード・マシスン

訳者:伊藤 典夫、尾之上浩司

編者:尾之上 浩司

(ハヤカワ文庫NV)

初版:2010年3月25日

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「運命のボタン」(1960)※

「針」 (1969)

「魔女戦線」(1951)

「わらが匂う」(1953)

「チャンネル・ゼロ」(1951)

「戸口に立つ少女」(2004)

「ショック・ウェーヴ」(1963)

「帰還」(1951)

「死の部屋の中で」(1953)

「子犬」(2004)

「四角い墓場」(1956)

「声なき叫び」(1962)

「二万フィートの悪夢」(1961)

※印は伊藤典夫訳、他は尾之上浩司訳

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少し前に読んだロッド・サーリングの『ミステリーゾーン』みたいに、わくわくして読みました。

さすが職人技という感じでツボを押さえてます。

中でも「四角い墓場」は泣けた(途中までは笑えた)。

「魔女戦線」が60年前の作だとは。

心理的にジワジワくるホラーの数々も。

『密室の鍵貸します』 東川 篤哉

密室の鍵貸します (光文社文庫)

密室の鍵貸します
著者:東川 篤哉

解説:有栖川 有栖

(光文社文庫)

初版:2006年2月20日

(2002年4月に光文社より刊行)

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作者の長編デビュー作らしい。

トリックも動機も今一つながら、まあまあ楽しめました(上から目線)。

プロローグの烏賊川市に笑った。



『ドクター・アダー』 K・W・ジーター

ドクター・アダー

著者:K・W・ジーター

序文:フィリップ・K・ディック

訳者:黒丸 尚

解説:中原 尚哉

(ハヤカワ文庫SF)

初版:1990年12月15日

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1972年の作(刊行は1984年)。

古書店で見つけたときはタイトルと表紙からマッドサイエンティストものかと思ったが、ディックが序文を書いていたので興味を惹かれて購入。

外科医のアダーが客の嗜好に応じてフリークスな娼婦を手術で次々と作り出すというのが、当時の出版社に受け入れられなかったのだろうが、それ自体はクドクド書かれてないし他の部分ではサイバーパンクの先駆けのような雰囲気もあるしヒネリもある。

そんなに欠損フェチっておるんかいとツッコみたくなるが。

KCIDという人物も登場します(ディックはその人物の造詣が気にいらないらしいが)。

ところで、ディックが熱狂しようやく出版され翻訳もされた『ドクター・アダー』や作者のジーターが、現在では過去の遺物のように埋もれてしまっている(と感じる)のは、作品の出来自体に『ニューロマンサー』のようなパワーがなかったせいなのかな。



『ミステリーゾーン』 ロッド・サーリング

ミステリーゾーン

著者:ロッド・サーリング

訳者・後書:矢野 浩三郎、他

解説:松坂 健

(文春文庫)

初版:1983年10月25日

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「だれもいなくなった町」 (訳:小菅正夫)

「歩いて行ける距離」 (訳:矢野浩三郎)

「怪力ディングル」 (訳:矢野浩三郎)

「時のかなたに」 (訳:矢野浩三郎)

「熱狂」 (訳:山本光伸)

「メープル通りの怪」 (訳:山本光伸)

「大いなる願い」 (訳:矢野浩三郎)

「機械に脅迫された男」 (訳:小菅正夫)

「ウィラビーに停車」 (訳:矢野浩三郎)

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テレビシリーズの『ミステリーゾーン』で一世を風靡した(らしい)作者。

その中のいくつかは見たことがあるかもしれない。

ここに収められた短編はどれも通俗的でノスタルジック的だが、幅広く書き分けられているので飽きさせない。

中でも「熱狂」は、博打を軽蔑している男がふとしたきっかけで狂ったようにスロットマシーンにのめりこむ有様が鬼気迫る迫力。

他の作も深みはないが通俗さや感傷的な雰囲気が心地よい。

2作ほど宇宙人が出てくるのがご愛嬌だが。


『ピアニストを撃て』 デイヴィッド・グーディス

ピアニストを撃て (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ピアニストを撃て
著者:デイヴィット・グーディス

訳者:真崎 義博

解説:吉野 仁

(ハヤカワ・ポケットミステリ)

初版:2004年5月15日

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1956年の作。

ピアニストの夢破れ、場末の飲み屋でピアノを弾いて糧を得ている男。

平穏な生活にドップリと浸かっていた毎日だったが、長年音信がなかった兄が突然助けを求めて飲み屋に現れた時から否応なしにトラブルに巻き込まれてしまう・・・。

『狼は天使の匂い』のラストの印象がいまだに残っているせいか、何が起こるかと恐れながらも期待しつつヒリヒリした思いで読んでいたが、途中で「どうも違うな」と思いはじめたらなんだか夢から覚めたような、面白くもない本の中の「現実」に取り残されたような。



『監視機構〈サザーン・リーチ〉2』 ジェフ・ヴァンダミア

監視機構 (サザーン・リーチ2)

監視機構 (サザーン・リーチ2)
著者:ジェフ・ヴァンダミア

訳者:酒井 昭伸

解説:堺 三保

(ハヤカワ文庫NV)

初版:2014年11月25日

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2014年の作。

どことも知れぬ地に現れた〈エリアX〉。

〈サザーン・リーチ〉は幾度となく調査隊を送り込むもことごとく失敗し、ほとんど成果は得られず。

そんな中、一人の男が新任の長官として〈サザーン・リーチ〉に赴任してきた。

今回は混沌とし疲弊もしているであろう監視機構内部の有様を新長官の目を通して描く。

長いし地味な展開だが、なぜか先が気になって読んでしまう。

次作で〈エリアX〉の正体がその一部でも分かるのだろうか。




『チャーリー・モルデカイ(1)英国紳士の名画大作戦』 キリル・ボンフィリオリ

チャーリー・モルデカイ (1) 英国紳士の名画大作戦 (角川文庫)

チャーリー・モルデカイ (1) 英国紳士の名画大作戦
著者:キリル・ボンフィリオリ

訳者・後書:三角 和代

(角川文庫)

初版:2014年12月25日

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1972年の作。

シリーズ3作目がサンリオSF文庫から『深き森は悪魔のにおい』のタイトルで出ただけなのに、映画化のおかげで全4作が出版の運びに。

なんとも飄々としているというか、つかみどころがないというか・・・。

おそらく『モンティ・パイソン」を楽しめた人なら、これも楽しめるかも。


『聯愁殺』 西澤 保彦

聯愁殺 (中公文庫)

聯愁殺
著者:西澤 保彦

解説:氷川 透

(中公文庫)

初版:2010年9月25日

(2002年3月に原書房より刊行)

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西澤保彦も久しぶり。

相変わらず難解な苗字を使いますね。

単なる記号と思えばいいのでしょう。

 

ある女性が面識もない謎の男に襲われてから4年。

とある推理集団が集まって、それを含む事件を『毒チョコ』風に推理を巡らす・・・。

のだが、まずもって推理がスカスカの印象。

結局彼女にとっても推理合戦は不発に終わった感があったのだが、ここからが作者の真骨頂なのか。