たまらなく孤独で、熱い街 -67ページ目

『レフトハンド』 中井 拓志

レフトハンド (角川ホラー文庫)

レフトハンド
著者:中井 拓志

解説:大森 望

(角川ホラー文庫)

初版:1998年12月10日

(1997年6月に角川書店より刊行)

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ある製薬会社の研究所で致死率100%のウィルスが漏洩。

汚染された一棟から絶対にウィルスを流出させてはいけない。

関係者のてんやわんやぶりが面白かったが、ラストはちょっと感傷的すぎるような。

それと、ウィルスに罹患すると左腕が心臓を引き連れて「独立」して歩き回るというのがなんとも。

ミニゾンビみたいなものだが。




『虹の歯ブラシ~上木らいち発散』 早坂 吝

虹の歯ブラシ 上木らいち発散 (講談社ノベルス)

虹の歯ブラシ 上木らいち発散
著者:早坂 吝

(講談社ノベルス)

初版:2015年2月4日

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「紫は移ろいゆくものの色

「藍は世界中のジーンズを染めている色」

「青は海とマニキュアの色」

「緑は推理小説御用達の色」

「黄はお金の匂いの色」

「橙は???の色」

「赤は上木らいち自身の色」

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どうでもいいようなのが2編続いた後、3編目で「まさかな」と危惧したのがその「まさか」でガッカリ。

こういうネタは面白くもなんともないんだよ。

それにらいちの正体なんか誰も気にしてないんだよ。

前作で多少は期待したが、これにて打ち止め(もう読めない)。


『禍家』 三津田 信三

禍家 (角川ホラー文庫)

禍家
著者:三津田 信三

(角川ホラー文庫)

初版:2013年11月25日

(2007年7月に光文社文庫より刊行)

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子供が大人顔負けの活躍をする話は(内容によりますが)好きですけど、逆に子供がひどい目にあったり被害者になるのは読むのがツライ。

真犯人も、一応の解決方法も、ラストもなあ。

子供云々よりも、ホラーとの相性が悪いのかもしれないが。

『彼らは廃馬を撃つ』 ホレス・マッコイ

彼らは廃馬を撃つ (白水Uブックス)

彼らは廃馬を撃つ
著者:ホレス・マッコイ

訳者・後書:常盤 新平

(白水uブックス/海外小説永遠の本棚)

初版:2015年5月20日

(1970年に角川文庫より刊行)

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1935年の作。

なんのこっちゃと思わせるタイトルに、まず惹かれます。

大恐慌後のアメリカで流行ったマラソンダンス。

たまたま出会ったばかりに、それに参加する羽目になった、ある男と女の顛末。

映画化された『ひとりぼっちの青春』は以前にTV放送されたものを観ているし、冒頭の1ページで何が起こるかは予想がついてしまうのだが。

なので興味は「何がどうしてこうなった」ですが、淡々としたような筆致に少々いらつくことも。

しかしながら、そのためにか意外と全体が印象に残る。

映画ももう一度観たいものだ。


『赦す人~団鬼六伝~』 大崎 善生

赦す人: 団鬼六伝 (新潮文庫)

赦す人: 団鬼六伝
著者:大崎 善生

解説:若島 正

(新潮文庫)

初版:2015年6月1日

(2012年11月に新潮社より刊行)

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団鬼六というとSM作家というイメージだろうが、私にとっては将棋を通じて知った人なので、将棋界の好きな作家という程度の認識。

ところがこれを読むとそんなもんじゃない。

波瀾万丈としか言いようがない振幅の大きな人生。

けれど団鬼六さんの器の大きさが人を惹きつけたのでしょうね。

『消しゴム』 アラン・ロブ=グリエ

消しゴム (光文社古典新訳文庫)

消しゴム
著者:アラン・ロブ=グリエ

訳者・解説・後書:中条 省平

(光文社古典新訳文庫)

初版:2013年8月20日

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1953年の作。

とある町で「事件」が起き、ヴァラス特別捜査官が派遣される。

迷路ではないがどこか輪郭がはっきりしない町をさまようヴァラス。

ストーリーに関係あるのかないのか分からない記述も多く、読者もまた本の中をさまよう。

訳文は読みやすいが、内容はおぼろげでつかみどころがない。

ヴァラス(と読者)はこの町を抜けることができただろうか。

読後感は悪くない。


『二塁手革命』 菊池 涼介

二塁手革命 (光文社新書)

二塁手革命
著者:菊池 涼介

(光文社新書)

初版:2015年4月20日

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今やカープのみならず、日本野球界になくてはならない選手となった菊池。

黒田も書いていたが、二人とも選んだ高校の練習が厳しかったようだが、それが良かったのかな。

武蔵工大二高(現東京都市大学塩尻高校)は、その前は信州工業高校という名称で甲子園に行けそうで行けないレベルだった。

自宅から1時間少々の所にあり、たまに学校の前の道も通っていたので、もしかして高校生の頃の菊池とすれ違っていたりして。

お願いだから故障だけは気を付けておくれ。


【読書メーター】 2015年6月分

今年も半分終わりましたね。

 

2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4318ページ



バナナ剥きには最適の日々 (ハヤカワ文庫JA) バナナ剥きには最適の日々 (ハヤカワ文庫JA)感想
円城塔は「わからないけど面白い」らしい。 たしかにそうなのだが、時間がかかって読む割にはどこかで拒絶される雰囲気もあったりして、すぐ忘れてしまう。 『屍者の帝国』のようなストレートな物語も読みたいものだ。 と言いつつも時間が経つと次のを読みたくなるんだけどね。 242ページ
読了日:6月1日 著者:円城塔
火星の話 火星の話感想
SFかなと手に取ったら、奥付に著者は松本市出身と書いてあり「おお」と購入。 主人公の少年は現実にはいないけど、フィクションの世界では割とありがち(な雰囲気)で既視感さえ漂う。 存在感があるようなないような佐伯さん。 存在感ありまくりというか実はエスパーのような高見さん。 あの白日夢はなんだったのか。 具体的に指摘できる知能も文章力も持ってないけど、色々と物足りない気分にさせられた。 302ページ
読了日:6月3日 著者:小嶋陽太郎
夜歩く【新訳版】 (創元推理文庫) 夜歩く【新訳版】 (創元推理文庫)感想
カーの処女作になるのかな。 かなり力んでいる印象だし、なんだか焦点が定まらないままに読み終えてしまった。 予審判事・バンコランのシリーズとは知らなかったので、どうみてもこの胡散臭い奴が怪しいと思った時もありました。 それにしてもラストの犯人の狂気が恐ろしい。 300ページ
読了日:6月6日 著者:ジョン・ディクスン・カー
百年法 (上) (角川文庫) 百年法 (上) (角川文庫)感想
第二次大戦では原爆6個を投下され敗戦国となったが、不老不死の技術をとりいれたもう一つの日本。 だが、たとえ肉体は二十歳のままでも百年後には法律により死ななくてはならない。 設定はよし。 これをどう料理してくれるかが作者の腕の見せ所ですな。 467ページ
読了日:6月9日 著者:山田宗樹
百年法 (下) (角川文庫) 百年法 (下) (角川文庫)感想
シミュレーション小説ではないので、作者のエンタメにのめり込んで久しぶりに読書がはかどりましたが、、ラストはどうなんだろなあ。 前振りはあったので予定通りだろうけど。 493ページ
読了日:6月11日 著者:山田宗樹
変わるしかなかった。 変わるしかなかった。感想
5年間カープの指揮を執り、昨年末で退任された野村前監督。 正直、1年目は絶望しました。 その前のブラウン監督よりもさらに成績が落ち込んでしまうとは・・・。 しかし、その後は成績は上昇し名将という声も。 それにはドラフトの成果もあったでしょうが、野村監督が如何に大変な思いをしたことか。 もう一年監督をやって欲しかったが、これを読むととてもじゃないけど無理だったのでしょう。 緒方新監督も開幕早々に7連敗という洗礼を受けました。 まだ私の中では緒方イズムが見えませんが、さてどうなりますか。 228ページ
読了日:6月14日 著者:野村謙二郎
消滅した国の刑事 (創元推理文庫) 消滅した国の刑事 (創元推理文庫)感想
ベルリンで女性の凍った胴体(トルソ:原題)が見つかった。 東独(消滅した国)出身のツォランガー警視正が捜査にあたるが・・・。 同じころ兄の自殺に疑念を持つ女性エーリンがツォランガーを訪ねてくる…。 ベルリンの壁が崩壊したときは皆がバラ色の未来を夢見たものだが、今なお東西格差は大きいのだろうか。 そして話中で語られる金融スキャンダルはなんだったのか。 一読では消化しきれなかったな。 522ページ
読了日:6月17日 著者:ヴォルフラム・フライシュハウアー
酔いどれ故郷にかえる (ハヤカワ・ミステリ文庫) 酔いどれ故郷にかえる (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
シリーズは第一作から読みたいものだが、第二作とは気づかないで読んでしまった。 酔いどれが故郷へ帰ってきて、あれやこれや。 連続ジプシー殺しの犯人を見つけてくれと依頼した人が気前が良すぎて、てっきりこの人が犯人かと思ってしまった。 そのせいか酔いどれ探偵はお金の心配もなく、気ままに捜査らしきものをしている印象。 ラストはいきなりだが、読者はある程度分かっていたから衝撃はない。 主人公がのんべえながらも本好きというところは好印象だが、それだけ。 362ページ
読了日:6月20日 著者:ケン・ブルーウン
泥棒は几帳面であるべし (創元推理文庫) 泥棒は几帳面であるべし (創元推理文庫)感想
いわゆる「空き巣」なのだが、家主に盗られたことを気づかせずにリピートするためには色々と下調べをしなければならない。 で、その説明が延々と続く序盤は「なるほど」とは思ったが読みにくくてまいった。 中盤で彼の人生を変えることとなる出来事が起きるのだが、「早く逃げろ、バカ」としか思えず。 そのあとも、まあ、読後感は悪くなかったが・・・。 350ページ
読了日:6月23日 著者:マシュー・ディックス
青の炎 (角川文庫) 青の炎 (角川文庫)感想
母と妹との三人暮らしの高校生・秀一。 だが、10年前に別れたはずの義父が押しかけて同居するようになってから、すべてが狂ってしまった。 部屋に籠って酒を飲んでいるか、ギャンブルにでかける義父。 母のため妹のために自分がしなければならないことはただ一つ。 やるからにはと、完全犯罪を目論んだのだが・・・。 やらずに後悔するよりは、やって後悔した方がマシとよく言われるが、果たしてどうなんでしょう。 ラストは切なくて涙腺が緩んでしまいました。 495ページ
読了日:6月26日 著者:貴志祐介
決めて断つ (ワニ文庫) 決めて断つ (ワニ文庫)感想
成功体験だろうから、少しは自慢たらしいところもあるかと思いきや、そんな部分は全然ない。 黒田らしい人柄がにじみ出て、目頭が熱くなります。 これを読むと、カープファンでよかった、黒田が入団してくれてよかった、と思う。 今年はもう優勝するしかないな。 黒田には、せめて一度は優勝の美酒を味わってもらいたい。 285ページ
読了日:6月28日 著者:黒田博樹
@バスルーム (富士見L文庫) @バスルーム (富士見L文庫)感想
たまに一見さんの単発(と思う)小説を買ってしまうのだが、当然ながら「当たり」の確率はとても低い。 これも当たりではないが、さりとて大外れというほどでもなく。 売れないアイドルグループ4人組がホテルらしいところの浴室に監禁される。 一晩で4人も拉致できるかよと「?」。 彼女たちはなぜか手元に残された端末を利用して脱出を試みるが・・・。 途中がだれてしまったな。 真相も騙されたと言うよりは狐につままれたようで。 犯人はこんなに頭がいいんだから、違う方に使えばよかったのにね。 272ページ
読了日:6月30日 著者:川上亮

読書メーター

『@バスルーム』 川上 亮

@バスルーム (富士見L文庫)

@バスルーム
著者:川上 亮

(富士見L文庫)

初版:2015年5月20日

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たまに一見さんの単発(と思う)小説を買ってしまうのだが、当然ながら「当たり」の確率は低い。
これも当たりではないが、さりとて大外れというほどでもなく。
密室監禁ものになるのかな。
売れないアイドルグループ4人組がホテルらしいところの浴室に監禁される。
一晩で4人も拉致できるかよと「?」。
彼女たちはなぜか手元に残された端末を利用して脱出を試みるが・・・。
途中がだれてしまったな。
真相も騙されたと言うよりは狐につままれたようで。
こんなに上手く行くかな。

『決めて絶つ~ぶれないために大切なこと~』 黒田 博樹

決めて断つ (ワニ文庫)

決めて断つ
著者:黒田 博樹

(KKベストセラーズ・ワニ文庫)

初版:2015年4月5日

(2012年に5月にKKベストセラーズより刊行を加筆)

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成功体験だろうから、少しは自慢たらしいところもあるかと思いきや、そんな部分は全然ない。
黒田らしい人柄がにじみ出て熱くなります。
これを読むと、カープファンでよかった、黒田が入団してくれてよかった、と思う。
今年はもう優勝するしかないな。
黒田には、せめて一度は優勝の美酒を味わってもらいたい。