たまらなく孤独で、熱い街 -65ページ目

【読書メーター】 2015年8月分

色々と秋の気配ですな、

 

2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4878ページ



百舌鳥魔先生のアトリエ (角川ホラー文庫) 百舌鳥魔先生のアトリエ (角川ホラー文庫)感想
作者には失礼ながら、久しぶりの当り短篇集。 グロさもほどよくブレンドされているし、狂ったような論理の行く末がたまりません。 いくつかクトゥルフへのオマージュもあったと思うけど、よく分からず。 スプラッタが苦手な方は読まない方がいいかも。 特に「密やかな趣味」はえげつない。 337ページ
読了日:8月3日 著者:小林泰三
氷 (ちくま文庫) 氷 (ちくま文庫)感想
作者の心象風景のような、氷が浸食して終末を迎えつつある世界。 作者の身代わりのような「少女」。 そして、少女を追い求める「私」と、同じく少女に魅せられたような「長官」。 ストーリーらしきストーリーもないのだが、たまらなくイメージを喚起させてくれました。 274ページ
読了日:8月5日 著者:アンナ・カヴァン
ショートショート・マルシェ (光文社文庫) ショートショート・マルシェ (光文社文庫)感想
読む前は『あやしい遊園地』が大外れだった江坂遊の弟子というのが気になったが、これも外れかなあ。 もしかして、書く上での制約や縛りがあったのかもしれないが、それにしても脱力感が半端ない。 日常に異物を投入してシェイクしたようなのばかり。 それが意外な効果を生み出せていればいいのだが・・・。 例えば「ケイ紀」や「信号木」はそれが当たり前の世界なのだから、驚いてる登場人物にはアホかとしか言いようがない。 そこからどう話を広げて行くかが腕の見せどころじゃないのかな。 せめて一つは唸らせて欲しかった。 255ページ
読了日:8月7日 著者:田丸雅智
人形の目 (ハヤカワ文庫NV) 人形の目 (ハヤカワ文庫NV)感想
この作者はミステリに超能力者を放り込むのが得意技なのか? 苦手なサイコキラーものだしと期待しないで読んだのだが、これは傑作でした。 何かに触れただけで、本人の意思と関わりなく誰かの過去や未来を透視してしまうこともある能力を持つ主人公が、近くで起きた惨殺現場を透視してしまいサイコキラーにつけ狙われる・・・。 虚ろな人形の目をしたサイコキラー。 彼は人間らしい感情を取り戻そうともがいているし、主人公も自身の能力の故に苦しんでいる。 ラストは不覚にも泣けてしまった。 511ページ
読了日:8月10日 著者:バリ・ウッド
歩のおそはや ふたりぼっちの将棋同好会 (集英社オレンジ文庫) 歩のおそはや ふたりぼっちの将棋同好会 (集英社オレンジ文庫)感想
作者は全く存じ上げませんが、将棋ネタということで購入。 将棋をやめた藤堂歩は理解できなくもないが、運動部をやめて未知の将棋を始めた西森涼は理解しがたい。 藤堂歩のキャラをのぞけば、まとまっているんじゃないかな。 終わりの方で「歩兵を進ませ、と金にして王将の頭にぶつけた」とあって、これがプロも気づかなかったいい手のようですが、盤面がないのでわからない。 この小説に限らず、将棋そのものの面白さが直接には伝わってこないのが、歯がゆいといえば歯がゆい。 256ページ
読了日:8月12日 著者:杉元晶子
驚異の発明家(エンヂニア)の形見函〈上〉 (創元推理文庫) 驚異の発明家(エンヂニア)の形見函〈上〉 (創元推理文庫)感想
書かれたのは最近(とは言っても20年前)だが、描かれた時代は古い。 オークションで、ある人物の形見函を入札する。 その函は10に仕切られ、その人物にとって重要な品物が時代ごとに収められている。 そして、入札した形見函の制作者で発明家のクロード・パージュの半生が、収められた品物により語られる・・・。 地味な展開だが読ませます。 355ページ
読了日:8月14日 著者:アレン・カーズワイル
驚異の発明家(エンヂニア)の形見函〈下〉 (創元推理文庫) 驚異の発明家(エンヂニア)の形見函〈下〉 (創元推理文庫)感想
後半も派手さはないし、歴史にも疎いのですが面白く読みました。 まるで、もう一つの「あり得たかも知れない」世界を垣間見ているようで。 自動人形に興味を持った少年の成長物語であるし、18世紀末のフランスの有様も描かれる。 やはりパリが一番興味深かったですね。 363ページ
読了日:8月16日 著者:アレン・カーズワイル
あがり (創元SF文庫) あがり (創元SF文庫)感想
表題作が一番SFぽかったような。 読んでて気になったというか目障りだったのは、カタカナ外来語を排した部分でなく、ここは漢字でしょうと思うのもひらがなにしているところ。 専門用語や漢字がたたでさえ多いので緩和したのだろうけど、私にとっては逆効果でした。 「幸福の神を追う」が予想を外してくれてオチにワラタ。 代書屋ものならネタが続きそうですね(読みたいかどうかは別として)。 361ページ
読了日:8月18日 著者:松崎有理
怪奇小説日和: 黄金時代傑作選 (ちくま文庫 に 13-2) 怪奇小説日和: 黄金時代傑作選 (ちくま文庫 に 13-2)感想
怪奇小説の黄金時代とは、ゴシック・ロマンスとモダン・ホラーの間にあったそうな。 再読の「墓を愛した少年」を始め、「ボルドー行きの乗合馬車」など多種多様で楽しめました。 読んでいる最中よりも、あとでふと思い出した時の方がゾクゾクしますね。 519ページ
読了日:8月21日 著者:西崎憲(編)
中国の鳥人 (新潮文庫) 中国の鳥人 (新潮文庫)感想
SF短篇集かと思ったら少し違った。 ほとんどが日常から非日常に変貌していくものなのだが、読みたいのは非日常の中での日常モノなのだ。 特に北との戦争ものね。 「スキヤキ」が一番それに近かったけど。 でも、たまにはシーナを読むのもいいものですね。 ただし「中国の鳥人」には一部おぞましい記述がありますので、食事中は読まない方がよろしいかと。 249ページ
読了日:8月23日 著者:椎名誠
機龍警察(ハヤカワ文庫JA) 機龍警察(ハヤカワ文庫JA)感想
こういう3メートルくらいのモビルスーツをなんと言うのかわからないけど、闇だろうがなんだろうが作れちゃうというのは怖い世界だね。 続編も何冊か出ているようなので、人気シリーズらしい。 シリーズものは勘弁なので、お試しで一作目を読んでみましたが、なかなか面白い。 あとは登場人物がもっと鬱屈してくれてると言うことなし。 351ページ
読了日:8月25日 著者:月村了衛
時間的無限大 (ハヤカワ文庫SF) 時間的無限大 (ハヤカワ文庫SF)感想
ワームホールを使ったタイムトラベルでハードSFなんだけど、序盤が60年代の出来の悪いSFみたいで読みにくくて2回挫折しちまった。 それに話が木星の周辺でゴチャゴチャしてて、何かを読み落としているかもしれないが盛り上がらない。 ラストもなんだか無理やりな感じ。 それと、「月」と書かれているのは木星の衛星だろうから、月でなく衛星と訳して欲しい。 351ページ
読了日:8月27日 著者:スティーヴン・バクスター
侵略教師星人ユーマ (メディアワークス文庫) 侵略教師星人ユーマ (メディアワークス文庫)感想
某古書店で海外文庫のコーナーを覗いてたら、これが隅っこにポツンと置いてあった。 訳者名がないし後書を読むと日本人っぽい。 SFかと思って購入したが、SF的な部分を除けばありがちかなあ。 熱血教師(ただし宇宙人)が実は・・・というSF的な部分もなんだかなあ。 280ページ
読了日:8月29日 著者:エドワード・スミス
藁にもすがる獣たち (講談社文庫) 藁にもすがる獣たち (講談社文庫)感想
追い詰められた3人の、三様のドタバタぶりにハラハラしたり笑ったりするところでしょうが、そのうちの2人は自業自得みたいなものなので醒めた目で読んじゃうな。 これが曽根圭介の初読本ならそこそこの面白さでしょうが、『熱帯夜』や『鼻』を読んでるのでどうも物足りない。 もうSFやホラーは書かないのでしょうか。 書いても売れませんか、そうですか。 416ページ
読了日:8月31日 著者:曽根圭介

読書メーター

『藁にもすがる獣たち』 曽根 圭介

藁にもすがる獣たち (講談社文庫)

藁にもすがる獣たち
著者:曽根 圭介

解説:新保 博久

(講談社文庫)

初版:2013年8月9日

(2011年8月に講談社より刊行)

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追い詰められた3人の、三様のドタバタぶりにハラハラしたり笑ったりするところでしょうが、そのうちの2人は自業自得みたいなものなので醒めた目で読んじゃうな。

これが曽根圭介の初読本ならそこそこの面白さでしょうが、『熱帯夜』や『鼻』を読んでるのでどうも物足りない。

もうSFやホラーは書かないのでしょうか。

書いても売れませんか、そうですか。



『侵略教師星人ユーマ』 エドワード・スミス

侵略教師星人ユーマ (メディアワークス文庫)

侵略教師星人ユーマ
著者・後書:エドワード・スミス

(アスキー・メディアワークス文庫)

初版:2012年2月25日

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某古書店で海外文庫のコーナーを覗いてたら、これが隅っこにポツンと置いてあった。

訳者名がないし後書を読むと日本人っぽい。

SFかと思って購入したが、SFの部分を除けばありがちかなあ。

SFの部分もなんだかなあ。

『時間的無限大』 スティーヴン・バクスター

時間的無限大 (ハヤカワ文庫SF)

時間的無限大
著者:スティーヴン・バクスター

訳者:小野田 和子

解説:菊池 誠

(ハヤカワ文庫SF)

初版:1995年3月15日

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1992年の作。

ワームホールを使ったタイムトラベルでハードSFなんだけど、序盤が60年代の出来の悪いSFみたいで読みにくくて2回挫折しちまった。

それに話が木星の周辺でゴチャゴチャしてて、何かを読み落としているかもしれないが盛り上がらない。

ラストもなんだか無理やりな感じ。

それと、「月」と書かれているのは木星の衛星だろうから、月でなく衛星と訳して欲しい。

『機龍警察』 月村 了衛

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

機龍警察
著者:月村 了衛

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2010年3月25日

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こういう3メートルくらいのモビルスーツをなんと言うのかわからないけど、闇だろうがなんだろうが作れちゃうというのは怖い世界だね。
結構続編も出ているようなので、人気シリーズらしい。
シリーズものは勘弁なので、お試しで一作目を読んでみましたが、なかなか面白い。
あとは登場人物がもっと鬱屈してくれてると言うことなし。




『中国の鳥人』 椎名 誠

中国の鳥人 (新潮文庫)

中国の鳥人
著者・後書:椎名 誠

解説:大森 望

(新訳文庫)

初版:1997年1月1日

(1993年7月に新潮社より刊行)

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「中国の鳥人」

「月下の騎馬清掃団」

「思うがままの人生」

「ちくわ」

「蚊無し川」

「たどん」

「鯨女」

「スキヤキ」

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SF短篇集かと思ったら少し違った。

ほとんどが日常から非日常に変貌していくものなのだが、読みたいのは非日常の中での日常モノなのだ。

「スキヤキ」が一番それに近かったけど。

でも、たまにはシーナを読むのもいいものですね。

ただし「中国の鳥人」には一部おぞましい記述がありますので要注意。



『怪奇小説日和~黄金時代傑作選』 西崎 憲・編

怪奇小説日和: 黄金時代傑作選 (ちくま文庫 に 13-2)

怪奇小説日和: 黄金時代傑作選
編者・解説・後書:西崎 憲

(ちくま文庫)

初版:2013年11月10日

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「墓を愛した少年」(1861) フィッツ=ジェイムズ・オブライエン (訳:西崎憲)

「岩のひきだし」(1891) ヨナス・リー (訳:西崎憲)

「フローレンス・フラナリー」(1949) マージョリー・ボウエン (訳:佐藤弓生)

「陽気なる魂」(1945) エリザベス・ボウエン (訳:西崎憲)

「マーマレードの酒」(1958) ジョーン・エイケン (訳:西崎憲)

「茶色い手」(1899) アーサー・コナン・ドイル (訳:西崎憲)

「七短剣の聖女」(1927) ヴァーノン・リー (訳:西崎憲)

「がらんどうの男」(1935) トマス・バーク (訳:佐藤弓生)

「妖精にさらわれた子供」(1870) ジョセフ・シェリダン・レ・ファニュ (訳:佐藤弓生)

「ボルドー行の乗合馬車」(1936) ロード・ハリファックス (訳:倉阪鬼一郎)

「遭難」(19--) アン・ブリッジ (訳:高山直之/西崎憲)

「花嫁」(1902) マシュー・フィップス・シール (訳:西崎憲)

「喉切り農場」(1918) ジョン・デイヴィス・ベリズフォード (訳:西崎憲)

「真ん中のひきだし」(1961) ハーバート・ラッセル・ウェイクフィールド (訳:西崎憲

「列車」(1951) ロバート・フォーダイス・エイクマン (訳:今本渉)

「旅行時計」(1928) ウィリアム・フライアー・ハーヴィー (訳:西崎憲)

「ターンヘルム」(1933) ヒュー・シーモア・ウォルボール (訳:西崎憲/柴崎みな子)

「失われた船」(1898) ウィリアム・ワイマーク・ジェイコブズ (訳:西崎憲)

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怪奇小説の黄金時代とは、ゴシック・ロマンスとモダン・ホラーの間にあったそうな。

再読の「墓を愛した少年」を始め、「ボルドー行きの乗合馬車」など多種多様で楽しめました。

読んでいる最中よりも、あとでふと思い出した時の方がゾクゾクしますね。


『あがり』 松崎 有理

あがり (創元SF文庫)

あがり
著者:松崎 有理

解説:三村 美衣

(創元SF文庫)

初版:2013年10月31日

(2011年9月に東京創元社より刊行)

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「あがり」

「ぼくの手のなかでしずかに」

「代書屋ミクラの幸運」

「不可能もなく裏切りもなく」

「幸福の神を追う」

「へむ」

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表題作が一番SFぽかったような。

読んでて気になったというか目障りだったのは、カタカナ外来語を排した部分でなく、ここは漢字でいいでしょうと思うのもひらがなにしているところ。

専門用語や漢字がたたでさえ多いので緩和したのだろうけど、私にとっては逆効果でした。

「幸福の神を追う」が予想を外してくれてオチにワラタ。

代書屋ものならネタが続きそうですね(読みたいかどうかは別として)。

『驚異の発明家の形見函』(上・下) アレン・カーズワイル

驚異の発明家(エンヂニア)の形見函〈上〉
著者:アレン・カーズワイル

訳者:大島 豊

(創元推理文庫)

初版:2007年6月29日

(2003年1月に東京創元社より刊行)

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驚異の発明家(エンヂニア)の形見函〈下〉 (創元推理文庫) 驚異の発明家(エンヂニア)の形見函〈下〉
著者:アレン・カーズワイル

訳者:大島 豊

解説:若島 正

(創元推理文庫)

初版:2007年6月29日

(2003年1月に東京創元社より刊行)

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1992年の作。

書かれたのは最近(とは言っても20年前)だが、描かれた時代は古い。

オークションで、ある人物の形見函を入札する。

その函は10に仕切られ、その人物にとって重要な品物が時代ごとに収められている。

そして、その形見函の制作者で発明家のクロード・パージュの半生が、収められた品物により語られる。

派手さはないし、歴史にも疎いのですが面白く読みました。

まるで、もう一つの「あり得たかも知れない」世界を垣間見ているようで。

エンヂニアに興味を持った少年の成長物語であるし、18世紀末のフランスの有様が描かれる。

やはりパリが一番興味深かったですね

『歩のおそはや~ふたりぼっちの将棋同好会』 杉元 晶子

歩のおそはや ふたりぼっちの将棋同好会 (集英社オレンジ文庫)

歩のおそはや ふたりぼっちの将棋同好会
著者:杉元 晶子

(集英社オレンジ文庫)

初版:2015年7月22日

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作者は全く存じ上げませんが、将棋ネタということで購入。

将棋をやめた藤堂歩は理解できなくもないが、運動部をやめて未知の将棋を始めた西森涼は理解しがたい。

藤堂歩のキャラをのぞけば、まとまっているんじゃないかな。