たまらなく孤独で、熱い街 -61ページ目

『ナイン・テイラーズ』 ドロシー・L・セイヤーズ

ナイン・テイラーズ (創元推理文庫)

ナイン・テイラーズ
著者:ドロシー・L・セイヤーズ

訳者:浅羽 莢子

解説:巽 昌章

(創元推理文庫)

初版:1998年2月27日

(1958年に東京創元社より刊行)

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1934年の作。

イングランドで男子が死んだことを告げるために9回鳴らす鐘が「ナイン・テイラーズ」らしい。

年末に車が壊れたためお世話になった教会では、流感のために鐘を鳴らす人が足りないため代役を買ってでたピーター卿だが、春になり名家の墓所から身元不明の遺体が見つかり、再び訪れることに。

埋められたのは年末か年明け早々。

さらには20年前の高額の首飾り窃盗事件も絡んでいるらしい。

うざったく読んだ転座鳴鐘術もストーリー展開上無駄ではなかったし、途中頭の中が混沌としたが真相もなるほど。

終盤に村が水害に見舞われるところも緊張感があった。

今さら私が言うまでもないですが、やや冗長ながら傑作です。


『摩天楼の密室』 ジョー・バニスター

摩天楼の密室 (扶桑社ミステリー)

摩天楼の密室
著者:ジョー・バニスター

訳者・後書:塩川 優

(扶桑社ミステリー)

初版:2014年3月10日

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1996年の作。

建築中のホテルの最上階で開催された集団心理カウンセリング。

下との移動手段はエレベーターのみ、つまり都会に出現したクローズドサークル。

参加者7名は全くばらばらに参加したはずだったが、共通点があることが発覚した・・・。

ホテル内の密室というのは面白いが、そこまでやるかとツッコミたくなる犯人の狂気ぶりが恐ろしい。



『仮面の天使』 グロリア・マーフィー

仮面の天使

著者:グロリア・マーフィー

訳者・後書:石川 順子

(扶桑社ミステリー)

初版:1994年12月30日

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1992年の作。

たしかブックオフオンラインで送料無料の帳尻合わせで購入したような気がしたが、この作者の『記憶を消した少女』が全然面白くなかったのを思い出したのは本が届いてから。

裏表紙のあらすじを読まなければ、まだどんな展開かとワクワクできたかもしれないが、一番のキモを書かれちゃ・・・。

「恐るべき子ども」ものだろうけど、やはり書き方が下手。


『狂嵐の銃弾』 デイヴィッド・J・スカウ

狂嵐の銃弾 (扶桑社ミステリー)

狂嵐の銃弾
著者:デイヴィッド・J・スカウ

訳者・後書:夏来 健次

(扶桑社ミステリー)

初版:2006年9月30日

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2003年の作。

主人公の内省場面が長すぎて、終盤の入り口辺りで作者が放った銃弾も的を大きく外した印象ですよ。

超ド級のハリケーンが近づくアメリカ西海岸で、2年前に妻を亡くした男が隠遁に近い生活を送っている。

防災に万全を期した家がハリケーンに耐えられるかどうか確かめる狙いもある。

ところが近くの家ではハリケーンに関わらずバカ騒ぎのパーティをやってて、男もひょんなことから参加する羽目に。

なんとか逃げ出して家に戻ってから、物語が大きく動き出したのだが・・・。

命からがらだろうが何だろうが、過去にない最大級の暴風雨の中をそもそも車で移動できるのかとどうも気になってしまった。




『国境の向こう側』 グレアム・グリーン

国境の向こう側 (ハヤカワepi文庫)

国境の向こう側
著者:グレアム・グリーン

訳者: 高橋 和久、他

(ハヤカワepi文庫)

初版:2013年11月25日

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「最後の言葉」 (訳:高橋和久)

「英語放送」 (訳:若島正)

「真実の瞬間」 (訳:高橋和久)

「エッフェル塔を盗んだ男」 (訳:桃尾美佳)

「中尉が最後に死んだ――戦史に残らない一九四〇年の勝利」 (訳:加賀山卓朗)

「秘密情報機関の一部局」 (訳:永富友海)

「ある老人の記憶」 (訳:田口俊樹)

「宝くじ」 (訳:古屋美登里)

「新築の家」 (訳:越前敏弥)

「はかどらぬ作品――ゲートルを履いたわが恋人」 (訳:越前敏弥)

「不当な理由による殺人」 (訳:木村政則)

「将軍との会見」 (訳:古屋美登里)

「モランとの夜」 (訳:谷崎由依)

「見知らぬ地の夢」 (訳:田口俊樹

「森で見つけたもの」 (訳:桃尾美佳)

「国境の向こう側」 (訳:木村政則)

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不条理なものやミステリやSFもあって楽しめたが、根底にはカソリック信仰や戦争の(戦争に関わった状況?)の影響が色濃く表れている気がした。

一つ一つは「ニヤリ」とするものも多くて飽きさせないけど、続けて読むと前に読んだ作品の印象が希薄になってしまった。

その中でも「森で見つけたもの」がいいですね。

これはホラーかSFか。



『深紅の碑文』(上・下) 上田 早夕里

深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

深紅の碑文 (上)
著者:上田 早夕里

(ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

初版:2013年12月25日

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深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション) 深紅の碑文 (下)
著者:上田 早夕里

(ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

初版:2013年12月25日

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『華竜の宮』の第8章とエピローグの間を埋める続編。

前作はなかなかの面白さだったが、すでにおおよその結末を知っているだけに今作はどうかと思ったけど、やや物足りない気もしたが悪くはなかった。

窮地に陥るほどに人は明日がどうなるかの心配/備えをする前に、今日を生き抜くことに精一杯なのだな。

主要登場人物の考えや行動には「愚直」の言葉が脳裏に浮かんだが、そうでなければやっていけないとは思いつつも、息が詰まるような閉塞感もまた感じてしまった。


こんな状況で宇宙船を造ることができるのだろうかとの疑問はずっとある。

資金面もそうだし一般の人々の感情としても。

それに「大異変」の前に人類は自らの手で自分の首を絞めようとしているのに。

もっと言えば、ここに書かれた流れは甘いのかもしれない。

「リ・クリテイシャス」ですら人類は乗り越えられないのかも。

でも、それらを踏まえた上での作者からの前向きな「生きよ」というメッセージなのだろう。


【読書メーター】 2015年10月分

早いもので、今年も10か月が過ぎました。

今月のベストは『道を視る少年』『レテの支流』『世界はゴ冗談』『メルキオールの惨劇』等を抑えて『君と歩く世界』ですな。

 

2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:6769ページ


カンパニー・マン 上 (ハヤカワ文庫NV) カンパニー・マン 上 (ハヤカワ文庫NV)感想
マクノートン社は謎の技術力で第一次世界大戦を回避させたほどの巨大企業なのだが、どうも読んでても圧倒的な巨大さが見えてこない。 地域ではそこそこ大きいブラック企業みたいな雰囲気。 特殊な能力を持つ、保安要員のヘイズの周辺では不可解な事件も。 最底辺をさまようヘイズは何を見つけようとしているのか・・・。 448ページ
読了日:10月2日 著者:ロバート・ジャクソン・ベネット
カンパニー・マン 下 (ハヤカワ文庫NV) カンパニー・マン 下 (ハヤカワ文庫NV)感想
下巻ではそう来ましたか。 せめて遺跡か遺物くらいにして欲しかったが、それでも極一部を取り出して解析したところで、そうそう都合のいいものが造れるのかという疑問もある。 そう言えば同じタイトルのDVDを観たが、似ても似つかぬ映画でしたな。 448ページ
読了日:10月4日 著者:ロバート・ジャクソン・ベネット
ファースト・サークル (ハヤカワ文庫JA) ファースト・サークル (ハヤカワ文庫JA)感想
「八分の十一拍子の変拍子」と描写されている手拍子の元ネタは、パット・メセニー・グループの「ファースト・サークル」という曲らしいが、この曲から着想を得たのかね。 ふたつのいささかシュールな世界が交互に描かれているのだが、これも幻想小説なのか。 ただ、こういうのは「なんでも有り」になっちゃう恐れがあるよね。 この小説の雰囲気は嫌いではないが。 328ページ
読了日:10月6日 著者:坂本壱平
図書館員〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 図書館員〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
公立図書館に勤務する主人公は、ひょんなことから大富豪の所有する図書館で働くことに。 折しも大統領選が真っ盛りで、共和党の現職がTV討論の終わりでミスを犯し、民主党の女性候補との形勢は混沌に。 現職側には不利な状況になっても、それをひっくり返すことができるある秘密の計画があるらしいが、首謀者はそれを主人公に聞かれたと思ってしまう。 危うし、主人公。 もう少しある女性との距離を置いてくれないと、読んでてイライラしてしまうぜ。 280ページ
読了日:10月8日 著者:ラリー・バインハート
図書館員〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 図書館員〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
後半はほぼ予想通りに進むが、ラストが弱い。 敵の本丸へ易々と忍び込めたり、相手が急に弱気になったり。 肝心の秘密の計画とはどんなものかと思ったら、作者は会心のネタと思ったかもしれないが、肩透かしですな。 恋愛も程良くブレンドされていれば読書の潤滑油にもなるが、ちょっとこれはねえ。 283ページ
読了日:10月9日 著者:ラリー・バインハート
君と歩く世界 (集英社文庫) 君と歩く世界 (集英社文庫)感想
このタイトルと表紙では、書店の平台に山積みされていても手に取ることすらなかっただろうが、ツイッターでのコメントを目にして興味を持った。これはたまに読み返したい、なかなかの短編揃い。どの登場人物も精神か肉体のどこかが欠損していて、それを受け入れようとする人、なんとかしようとあがく人などさまざまですが、どれも「痛み」を感じさせずにはいられません。なかでも一番堪えたのは「狙い撃ち」。主人公はアル中でジコチューのクソ親父だが、息子への愛情のズレ具合がなんとも言えず喉を掻きむしりたくなる。 395ページ
読了日:10月11日 著者:クレイグ・デイヴィッドソン
道を視る少年(上) (ハヤカワ文庫SF) 道を視る少年(上) (ハヤカワ文庫SF)感想
各章のイントロで語られる、虚空を突き進む宇宙船。 本文で語られる、中世の頃と思しき世界。 イーガンほどは捻ってないだろうから、この二つがどう結びつくかは想像がつく。 本文での少年の活躍がメインで、父を亡くし遠方に住んでいる母と姉に会いに旅に出るところが結構面白い。 謎めいた能力もあったりして一本調子になってない。 父は色々な状況を考えて少年に教育をしたのだろう。 下巻も期待できそう。 400ページ
読了日:10月13日 著者:オースン・スコット・カード
道を視る少年(下) (ハヤカワ文庫SF) 道を視る少年(下) (ハヤカワ文庫SF)感想
それにしても、イントロの訳分からん状況は質量不変の法則に反しないのか? 本文も念入りにチェックすれば、タイムパラドックスがでてきそうな気も。 まあ、面白かったからいいけど、『エンダー』同様1作で十分に堪能したので続きが出てもパスだな。 416ページ
読了日:10月15日 著者:オースン・スコット・カード
レテの支流 (角川ホラー文庫) レテの支流 (角川ホラー文庫)感想
レテ(レーテ)の川の水を飲むと過去を忘れてしまうという。 一時は人気バンドボーカルだった主人公は、今の不動産仲介の仕事が上手く行かないのは絶頂期の記憶が足かせとなっているためだと思い、その期間の記憶を消去する処置を受ける。 だが不思議な出来事が起こるようになり、消した過去を調べようとするが・・・。 テキトーに収まるんじゃないのと思ってたら、そこまでやるかという状況になって驚いた。 期待してなかったけど、悪くはなかった。 425ページ
読了日:10月17日 著者:早瀬乱
世界はゴ冗談 世界はゴ冗談感想
年齢のことを言われるのは作者も不本意でしょうが、もう81歳になるのですね。 それでいて旺盛な執筆ぶりに驚きます。 しかも、縁側から庭を描写するような私小説など書くわけがない。 メタがメタを呼んでメタ・メタな小説の数々にどっぷりと浸れる幸せ。 「三字熟語の奇」ではその量にもビックリしたが、読んでいるとなんとなく物語になってるような気も。 長編も書かれたようですし、今後もますます目が離せません。 242ページ
読了日:10月18日 著者:筒井康隆
イチ、ニのサン! (メルヘンの森シリーズ) イチ、ニのサン! (メルヘンの森シリーズ)感想
閉塞した村から登場人物たちが一斉に脱出したら、そこは牧場でやっぱり絵本の中。そこも皆でまた一斉に脱出したら、そこは戦場で・・・。どこまで行っても二次元から脱走できないのだな。短いながらミハエル・リューバのすっとぼけたような絵ともマッチして面白かった。ある日この本をもう一度開いて登場人物のところが白くなっていたら、またどこかの絵本か世界に「イチ、ニのサン!」で脱出したのかも知れませんね。ん?マンション5階の窓をコンコンとたたく音が・・・。24ページ
読了日:10月18日 著者:筒井康隆
名前のない星の物語 (メディアワークス文庫) 名前のない星の物語 (メディアワークス文庫)感想
思考回路がショートしたのか、野阿梓の「花狩人」を連想して購入したのだが、全然違いましたな。 人はあらゆるものに名前を付けるのですよ、識別するために差別化するために。 一家族だけならまだしも集落や村で名前がなくてどうやって生活して行けるのだろう。 それと固有名詞が少ないだろうから会話すら難儀すると思うんだが。 AIやネットがある世界だから、郵便くらいはあると思うけどどうやって届けるのかな。 などと、疑問が色々と湧いてきてしまった。 そういう世界なのだと言われると返す言葉がないけどね。 306ページ
読了日:10月19日 著者:藍沢季
メルキオールの惨劇 (ハルキ・ホラー文庫) メルキオールの惨劇 (ハルキ・ホラー文庫)感想
この作者の熱心な読者ではないし、予想とは大きく違ったけど面白かった。 クールなはずの主人公が熱い行動に出たり、子供の母親にとって多分ハッピーエンドになったりと、少し面食らったが読後感も良かったので、この前に変な本を読んでしまったのの禊にはなったな。 私にはハートウォーミングな物語よりも、少々(あくまでも少々)鬼畜っぽい本の方が和むんですねえ。 293ページ
読了日:10月20日 著者:平山夢明
IKEAのタンスに閉じこめられたサドゥーの奇想天外な旅 (小学館文庫) IKEAのタンスに閉じこめられたサドゥーの奇想天外な旅 (小学館文庫)感想
奇想天外な旅ったって、ただ状況に流されて主人公の都合の良い方向に行っただけ。 そもそもパリまでの旅費は調達したのに、目的のものを購入するお金を持ってないのが余程奇想天外。 作者がいい調子で書いているのはなんとなく伝わるけど、お国の違いなのかお笑いが伝わって来なかった。 それにインドやサドゥー(行者)を見下しているようにも思えて辛かった。 285ページ
読了日:10月21日 著者:ロマン・プエルトラス
リアクト (ハヤカワ文庫JA) リアクト (ハヤカワ文庫JA)感想
うーん。 『リライト』『リビジョン』から間が開きすぎたかな。 なんとなく分かりかけてきたような、違うような。 この作者の隠れ愛読者のつもりだし、齟齬がないように苦労して書いたと思うのだが、どうでもよくなって思考停止状態で読んでしまった。 288ページ
読了日:10月22日 著者:法条遥
リライブ (ハヤカワ文庫JA) リライブ (ハヤカワ文庫JA)感想
ここまで書かれると「SF史上最悪のパラドックス」も納得ですが、さて何がどうなったのやら。 作者があとがきでまとめてくれて「なるほど」ですが、フローチャートがないと読者も五里霧中ですな。 なかなか底意地が悪い(つもりはないのだろうけど)ので好きです。 254ページ
読了日:10月23日 著者:法条遥
閉店時間 (扶桑社ミステリー ケ 6-9) 閉店時間 (扶桑社ミステリー ケ 6-9)感想
ケッチャムの近年の中短篇集。 「閉店時間」は殺された男がバカとしか思えなかったので、どうしてブラム・ストーカー賞を獲れたのか分からん。 「ヒッチハイク」のエスカレーションぶりは途中までは良かったが、通りがかりの5人家族が殺されるところからはちょっと・・・。 「雑草」は実話に基づいた部分があるとしてもファンタジーとしか思えなかった。 「川を渡って」のウエスタンが一番面白かったかな。 結局「力は正義なり」になってしまうんだね。 408ページ
読了日:10月25日 著者:ジャック・ケッチャム
誰の墓なの? 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 誰の墓なの? 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕感想
タイトルと表紙からはコメディかと思ったが、鬱陶しい回想があったりして特に中盤はしんどかった。 庭の手入れを頼んだ業者が埋められている死体を発見。 ところが裏庭には自分が埋めた死体が眠っているのだ・・・。 このシチュエーションだとドタバタにしかなりようがないはずだが、落としどころを見失ったのかなあ。 447ページ
読了日:10月27日 著者:ジェイミー・メイスン
復讐はお好き? (文春文庫) 復讐はお好き? (文春文庫)感想
うーん、ハイアセンなあ・・・。 紆余曲折はあろうとも、1ページ目で結末の予想がついてしまう。 海に落とされた妻の復讐譚を痛快と思うところか、夫のダメ男ぶりを笑うところか。 この長さも苦にならないページターナーではありましたが。 554ページ
読了日:10月30日 著者:カール・ハイアセン
楽園追放―Expelled from Paradise― (ハヤカワ文庫JA) 楽園追放―Expelled from Paradise― (ハヤカワ文庫JA)感想
アニメのノベライズらしい。 そのせいかストーリーは一直線で、分かりやすい反面ヒネリがない。 2400年の地球はナノハザードにより廃墟と化し、人類のほとんどは電脳世界・ディーヴァで暮らしている。 ところがフロンティアセッターを名乗る謎の存在からハッキングを受け、捜査官たちはマテリアルボディをまとって地球へ降り立つが・・・。 設定は面白いので、もう少し書き込んでもらっても良かった気がします。 245ページ
読了日:10月31日 著者:八杉将司、虚淵玄

読書メーター

『楽園追放~Expelled from Paradise~』 八杉 将司/虚淵 玄(脚本)

楽園追放―Expelled from Paradise― (ハヤカワ文庫JA)

楽園追放―Expelled from Paradise―
著者:八杉 将司

脚本:虚淵 玄(ニトロプラス)

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2014年10月25日

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アニメのノベライズらしい。

そのせいかストーリーは一直線で、分かりやすい反面ヒネリがない。

2400年の地球はナノハザードにより廃墟と化し、人類のほとんどは電脳世界・ディーヴァで暮らしている。

ところが、ディーヴァがフロンティアセッターを名乗る謎の存在からハッキングを受け、捜査官たちはマテリアルボディをまとって地球へ降り立つが・・・。

設定は面白いので、もう少し書き込んでもらっても良かった気がします。


『復讐はお好き?』 カール・ハイアセン

復讐はお好き? (文春文庫)

復讐はお好き?
著者:カール・ハイアセン

訳者:田村 義進

解説:文藝春秋編集部

(文春文庫)

初版:2007年6月10日

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2004年の作。

うーん、ハイアセンなあ・・・。

紆余曲折はあろうとも、1ページ目で結末の予想がついてしまう。

海に落とされた妻の復讐譚を痛快と思うところか、夫のダメ男ぶりを笑うところか。

この長さも苦にならないページターナーではありましたが。

『誰の墓なの?』 ジェイミー・メイスン

誰の墓なの? 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

誰の墓なの?
著者:ジェイミー・メイスン

訳者・後書:府川 由美恵

解説:三橋 暁

(ハヤカワ・ミステリ文庫)

初版:2014年4月15日

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2013年の作。

タイトルと表紙からはコメディかと思ったが、鬱陶しい回想があったりして特に中盤はしんどかった。

庭の手入れを頼んだ業者が埋められている死体を発見。

ところが裏庭には自分が埋めた死体が眠っているのだ・・・。

このシチュエーションだとドタバタにしかなりようがないはずだが、落としどころを見失ったのかなあ。