たまらなく孤独で、熱い街 -60ページ目

『笑う警官』 マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー

刑事マルティン・ベック  笑う警官 (角川文庫)

笑う警官
著者:マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー

訳者・後書:柳沢 由実子

解説:オーサ・ラーソン、杉江 松恋

(角川文庫)

初版:2013年9月25日

(1972年7月に角川文庫より英語版訳を刊行)

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1968年の作。

未見だけど、たしか『マシンガン・パニック』というタイトルで映画化もされたような。

雨のストックホルムで、やる気のない二人のパトロール警官が止まっているバスの中で大勢の乗客が銃で撃たれて死んでいるのを発見。

その中にはマルティン・ペック刑事の、非番だった部下もいた。

地道な捜査にも関わらず犯人探しは難航するが・・・。

物語も地味ですがなかなか読ませます。

シリーズの4作目らしい。




『シスターズ・ブラザーズ』 パトリック・デウィット

シスターズ・ブラザーズ

シスターズ・ブラザーズ
著者:パトリック・デウィット

訳者・後書:茂木 健

(東京創元社)

初版:2013年5月15日

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2011年の作。

ノワール調のロード・ノベル的なウエスタン?

ボスの命令である山師を消すためにゴールドラッシュに沸くサンフランシスコへ向かうシスターズ兄弟。

だが、行く先々でトラブルに巻き込まれ・・・。

終盤の抒情的な雰囲気は嫌いではないが、ラストはいささかあっけない。

これは寓話かもしれない。




『ファントム・ケーブル』 牧野 修

ファントム・ケーブル (角川ホラー文庫)

ファントム・ケーブル
著者:牧野 修

(角川ホラー文庫)

初版:2003年3月10日

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「ファントム・ケーブル」

「ドキュメント・ロード」

「ファイヤーマン」

「怪物癖」

「スキンダンスの階梯」

「幻影錠」

「ヨブ式」

「死せるイサクを糧として」

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ツイッターで「発見」した一冊。

なのだが、何日か前に読み終えたけど、恐ろしいことに全然印象に残っていない。

ホラーだった気はするのだが。


【読書メーター】 2015年11月分

早いもので、もう12月ですか・・・。

 

2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:5528ページ



深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション) 深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)感想
『華竜の宮』の第8章とエピローグの間を埋める続編。 前作はなかなかの面白さだったが、すでにおおよその結末を知っているだけに今作はどうかと思ったけど、やや物足りない気もしたが悪くはなかった。 窮地に陥るほどに人は明日がどうなるかの心配/備えをする前に、今日を生き抜くことに精一杯なのだな。 主要登場人物の考えや行動には「愚直」の言葉が脳裏に浮かんだが、そうでなければやっていけないとは思いつつも、息が詰まるような閉塞感もまた感じてしまった。 363ページ
読了日:11月2日 著者:上田早夕里
深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション) 深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズJコレクション)感想
こんな状況で宇宙船を造ることができるのだろうかとの疑問は読んでてずっとある。 資金面もそうだし一般の人々の感情としても。 それに「大異変」の前に人類は自らの手で自分の首を絞めようとしているのに。 もっと言えば、ここに書かれていることは甘いのかもしれない。 「リ・クリテイシャス」ですら人類は乗り越えられないのかも。 それでも、それらを踏まえた上での作者からの前向きな「生きよ」というメッセージなのだろう。 397ページ
読了日:11月4日 著者:上田早夕里
国境の向こう側 (ハヤカワepi文庫) 国境の向こう側 (ハヤカワepi文庫)感想
不条理なものやミステリやSFもあって楽しめたが、根底にはカソリック信仰や戦争の(戦争に関わった状況?)の影響が色濃く表れている気がした。 一つ一つは「ニヤリ」とするものも多くて飽きさせないけど、続けて読むと前に読んだ作品の印象が希薄になってしまった。 その中でも「森で見つけたもの」がいいですね。 これはホラーかSFか、それとも・・・。 422ページ
読了日:11月6日 著者:グレアム・グリーン
狂嵐の銃弾 (扶桑社ミステリー) 狂嵐の銃弾 (扶桑社ミステリー)感想
主人公の内省場面が長すぎて、終盤の入り口辺りで作者が放った銃弾も的を大きく外した印象。 超ド級のハリケーンが近づくアメリカ西海岸で、2年前に妻を亡くした男が隠遁に近い生活を送っている。 防災に万全を期した家がハリケーンに耐えられるかどうか確かめる狙いもある。 ところが近くの家ではハリケーンに関わらずバカ騒ぎのパーティをやってて、男もひょんなことから参加する羽目に・・・。 命からがらだろうが何だろうが、過去にない最大級の暴風雨の中をそもそも車で移動できるものかとどうも気になってしまった。 472ページ
読了日:11月9日 著者:デイヴィッド・J・スカウ
仮面の天使 (扶桑社ミステリー) 仮面の天使 (扶桑社ミステリー)感想
たしかブックオフオンラインで送料無料の帳尻合わせで購入したような気がしたが、この作者の『記憶を消した少女』が全然面白くなかったのを思い出したのは本が届いてから。 裏表紙のあらすじを読まなければ、まだどんな展開かとワクワクできたかもしれないが、一番のキモを書かれちゃ・・・。 「恐るべき子ども」ものだろうけど、やはり書き方が下手。 428ページ
読了日:11月11日 著者:グロリア・マーフィー
摩天楼の密室 (扶桑社ミステリー) 摩天楼の密室 (扶桑社ミステリー)感想
建築中のホテルの最上階で開催された集団心理カウンセリング。 下との移動手段はエレベーターのみだが工事業者が週末でスイッチを切って帰ってしまい、つまり都会に出現したクローズドサークル。 参加者7名は全くばらばらに参加したはずだったが、ある人物に対して共通点があることが発覚した・・・。 ホテル内の密室というのは面白いが、そこまでやるほどの動機かなとツッコミたくなるほど犯人の狂気ぶりが恐ろしい。 429ページ
読了日:11月13日 著者:ジョー・バニスター
ナイン・テイラーズ (創元推理文庫) ナイン・テイラーズ (創元推理文庫)感想
ピーター卿が年末に車が壊れた時にお世話になった教会だが、春になり名家の墓所から身元不明の遺体が見つかり、再び訪れることに。 埋められたのは年明け早々で、さらには20年前の高額の首飾り窃盗事件も絡んでいるらしい。 うざったく読んだ転座鳴鐘術もストーリー展開上無駄ではなかったし、真相もなるほど。 終盤に村が水害に見舞われるところも緊張感があった。 今さら私が言うまでもないですが、やや冗長ながら傑作です。 492ページ
読了日:11月16日 著者:ドロシー・L・セイヤーズ
列車に御用心 (論創海外ミステリ) 列車に御用心 (論創海外ミステリ)感想
去年、書店で目ぼしい本が見当たらなかった時に、読んだことはないが名前は知っている作者ということで購入したら、その後に『消えた玩具屋』『お楽しみの埋葬』『愛は血を流して横たわる』が田舎の古書店で手に入ったので、これも何かの縁でしょうか。 表題作は強烈に印象に残ります。 それ以外はしばらくすると忘れてしまいそうですが、それでもなかなかの短篇揃い。 ジャーヴァス・フェン教授は皮肉屋とみた。 そのせいか各短篇とも軽めの味わいながらブラックなものも多く、しかも本格の名にふさわしく唸されます。 316ページ
読了日:11月18日 著者:エドマンド・クリスピン
首無の如き祟るもの (講談社文庫) 首無の如き祟るもの (講談社文庫)感想
参りました。 前に読んだ『禍家』が今ひとつだったので、これもおどろおどろしいだけのモノだろうと高をくくっていたら、終盤にカウンターを食らいました。 不可能とも思えるさまざまな謎が、たった一つのキーワードでストンと落ちる快感よ(言われるまでその可能性を考えも気づきもしなかったが)。 シリーズものとは知らなかったので刀城言耶って誰やねんと思ったが、逆に知らなかったのでラストも緊張して読めたかも。 640ページ
読了日:11月21日 著者:三津田信三
嘘つき探偵・椎名誠十郎 (メディアワークス文庫) 嘘つき探偵・椎名誠十郎 (メディアワークス文庫)感想
畏れ多くも「椎名誠」の名を使った探偵と、「ウソを見破れるのは、一流の嘘つきだけ」という帯の文句に惹かれて購入。 世に美女の登場するミステリはウンザリするほどたくさんあるが、今度は超絶イケメンの登場と来たもんだ。 と、出足は期待度ゼロで読み始めたが、これが意外と面白かった。 「嘘憑き事件」を追う嘘つき探偵と堅物刑事。 ルームシェアしていた友人の捜索依頼に来た貧乏少女。 3人の掛け合いも良かったし、話の流れもなかなか。 拾い物の一冊ということで。 322ページ
読了日:11月23日 著者:二丸修一
ホット・ロック (角川文庫) ホット・ロック (角川文庫)感想
ドートマンダーシリーズ第一作。 好評のようで続編もいくつか。 かなり以前にTVで放映されたのを観た覚えがあるが、キャラは立ってるし二転三転するストーリーは飽きさせないし、派手なシーンも続くので面白いはずなんだけど・・・。 338ページ
読了日:11月25日 著者:ドナルド・E・ウエストレイク
ヴァリス〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF) ヴァリス〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)感想
これはディックの私小説なのか。 あくまでもファットを主人公に見立てての濃厚な釈義は申し訳ないが流し読み。 それを言えば前半は流し読みに近いが、後半は割と面白くなる。 しかし、どこまでが(ディック流の)ノンフィクションで、どこからがフィクションなのかは曖昧。 それでも読まされてしまうのはディックの筆力か、訳者のおかげか。 ディックはどんな思いで『ヴァリス』を書いたのだろうか、そして神にどれほど近づけたのだろうか。 432ページ
読了日:11月27日 著者:フィリップ・K・ディック
夜を希う (創元推理文庫) 夜を希う (創元推理文庫)感想
前に読んだ『冷たい川が呼ぶ』よりはまとまっているかな。 つかみの部分でいささか混乱したが、それを過ぎれば快調。 主人公の祖父と父は戦争の英雄であり、彼は父に武術を徹底的に叩き込まれる。 父を心から尊敬していた子供時代だったが、ある出来事があってから反転してしまう。 それから7年後、ついに物語は動き出した。 後半の湖のシーンは血湧き肉躍るほど痛快。 主人公が殺したいほど憎んでいる男もいい味出してるし、最後まで走り切った感がある。 477ページ
読了日:11月30日 著者:マイクル・コリータ

読書メーター

『夜を希う』 マイクル・コリータ

夜を希う (創元推理文庫)

夜を希う
著者:マイクル・コリータ

訳者:青木 悦子

解説:三橋 暁

(創元推理文庫)

初版:2011年10月14日

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2008年の作。

前に読んだ『冷たい川が呼ぶ』よりはまとまっているかな。

つかみの部分でいささか混乱したが、それを過ぎれば快調。

主人公の祖父と父は戦争の英雄であり、彼は父に武術を徹底的に叩き込まれる。

徐々に露わになる真相と思えるものは正しいのか。

後半の湖のシーンは血湧き肉躍るほど痛快。

主人公が殺したいほど憎んでいる男もいい味出してるし、最後まで走り切った感がある。


『ヴァリス』 フィリップ・K・ディック

ヴァリス〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)

ヴァリス〔新訳版〕
著者:フィリップ・K・ディック

訳者・後書:山形浩生

(ハヤカワ文庫SF)

初版:2014年5月15日

(1982年5月にサンリオSF文庫より刊行)

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1978年の作。

これはディックの私小説なのか。

あくまでもファットを主人公に見立てての濃厚な釈義は申し訳ないが流し読み。

それを言えば前半は流し読みに近いが。

どこまでが(ディック流の)ノンフィクションで、どこからがフィクションなのかも曖昧。

それでも読まされてしまうのはディックの筆力か、訳者のおかげか。

ディックはどんな思いで『ヴァリス』を書いたのだろうか、そして神にどれほど近づけたのだろうか。


『ホット・ロック』 ドナルド・E・ウエストレイク

ホット・ロック (角川文庫)

ホット・ロック
著者:ドナルド・E・ウエストレイク

訳者・後書:平井 イサク

解説:中野 翠

(角川文庫)

初版:1972年6月20日

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1970年の作。

ドートマンダーシリーズ第一作。

好評のようで続編もいくつか。

30年以上前にTVで放映されたのを観た覚えがあるが、二転三転するストーリーは飽きさせないし派手なシーンが続くので映画向きではあるし、スラスラと読めるところも面白いんだろうな。






『嘘つき探偵・椎名誠十郎』 二丸 修一

嘘つき探偵・椎名誠十郎 (メディアワークス文庫)

嘘つき探偵・椎名誠十郎
著者・後書:二丸 修一

(アスキー・メディアワークス文庫)

初版:2015年4月25日

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畏れ多くも「椎名誠」の名を使った探偵と、「ウソを見破れるのは、一流の嘘つきだけ」という帯の文句に惹かれて購入。

世に美女の登場するミステリはたくさんあるが、今度はイケメンの登場。

しかも「おとぎ話の王子様がそのまま出てきたような美形の青年」と来たもんだ。

と、出足は期待度ゼロで読み始めたが、これが意外と面白かった。

「嘘憑き事件」を追う嘘つき探偵と堅物刑事。

ルームシェアしていた友人の捜索依頼に来た貧乏少女。

3人の掛け合いも良かったし、話の流れもなかなか。

拾い物の一冊ということで。



『首無の如き祟るもの』 三津田 信三

首無の如き祟るもの (講談社文庫)

首無の如き祟るもの
著者:三津田 信三

解説:柄刀 一

(講談社文庫)

初版:2010年5月14日

(2007年5月に原書房より刊行)

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参りました。

前に読んだ『禍家』が今ひとつだったので、これもおどろおどろしいだけのモノだろうと高をくくっていたら、終盤にカウンターを食らいました。

さまざまな不可能とも思える謎が、たった一つのキーワードでストンと落ちる快感よ(言われるまでその可能性を考えも気づきもしなかったが)。

シリーズものとは知らなかったので刀城言耶って誰やねんと思ったが、逆に知らなかったのでラストも素直に読めたかも。


『列車に御用心』 エドマンド・クリスピン

列車に御用心 (論創海外ミステリ)

列車に御用心
著者:エドマンド・クリスピン

訳者:冨田 ひろみ

解説:亜駆 良人

(論創社・論創海外ミステリ)

初版:2013年3月25日

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「列車に御用心」

「苦悩するハンブルビー」

「エドガー・フォーリーの水難」

「人生に涙あり」

「門にいた人々」

「三人の親族」

「小さな部屋」

「高速発射」

「ペンキ缶」

「すばしこい茶色の狐」

「喪には黒」

「窓の名前」

「金の純度」

「ここではないどこかで」

「決め手」

「デッドロック」

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1953年の作。

去年、書店で目ぼしい本が見当たらなかった時に、読んだことはないが名前くらいは知っている作者ということでなにげなく購入したら、その後しばらくして『消えた玩具屋』『お楽しみの埋葬』『愛は血を流して横たわる』がポツポツと田舎のブックオフで手に入ったので、これも何かの縁でしょうか。

これから読めるのが楽しみです(まだどれも読んでない)。

表題作は強烈に印象に残ります。

それ以外はしばらくすると忘れてしまいそうですが、それでもなかなかの短篇揃い。

ジャーヴァス・フェン教授は皮肉屋とみた。

そのせいか各短篇とも軽めの味わいながらブラックなものも多く、しかも本格の名にふさわしく唸されます。