たまらなく孤独で、熱い街 -343ページ目

『半神』 萩尾望都

 

半神萩尾望都作品集/9『半神』

(小学館・プチコミックス)

初版:1980年3月20日

注)表紙は小学館文庫

 



 

 

「半神」

「ラーギニー」

「スロー・ダウン」

「酔夢」

「ハーバル・ビューティ」

「あそび玉」

「マリーン」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

「半神」という短編は表紙を含めて、わずか16ページの小品ですが、内容は深いです。

腰のあたりでくっついている一卵性の姉妹。

妹のユーシーは天使のように美しいが、自分で養分をつくれない。

そのため姉のユージーの養分を妹が吸い取り、姉は栄養不足で醜い。

しかし、姉の心臓内臓はフル回転で、遠からず死ぬ。

姉が死ねば、栄養を自分で作れない妹も死ぬことになる・・・・・・。

 

愛よりももっと深く

愛していたよおまえを

憎しみもかなわぬほどに

憎んでいたよおまえを

 

わたしに重なる影――――

わたしの神―――

 

こんな夜は

涙がとまらない

 

機会がありましたら、ぜひ読んで欲しいと思います。

(ほんとうは「マリーン」のほうが好きでした・・・・・・)


泣かせるあいつ

 

新井、生涯カープ「1つのチームで終えるのが理想」

 

今季のセ・リーグ本塁打王、広島・新井貴浩内野手(28)が21日、生涯カープを宣言した。「一つのチームで現役を終えるのが理想。ずっとカープの一員であり続けられればと思います」。来季で8年目。仮にFA権取得までの期間が短縮されれば、06年中に取得できるが、権利を行使する考えはない。広島県出身で幼少時から山本浩二前監督に憧れ、広島市民球場にも足しげく通った。パジャマも広島のロゴが入ったものを愛用していたという。

 

この日は小山田とともに広島市内の小学校で野球教室を開いた。「生まれ育ちも広島なのでカープには他の選手以上に愛着がある。育ててもらって恩を感じています」。過去有力選手がFA移籍を繰り返してきた広島にとっては心強い言葉。カープに骨をうずめる覚悟で今後も野球に精進していく。

 

わしも生涯カープファンじゃけんね~♪

 



『たまらなく孤独で、熱い街』 山田正紀


山田 正紀

たまらなく孤独で、熱い街

(徳間文庫)

初版:1984年10月15日

このブログのタイトルに使わせていただいた本です。

そのままではアレですので、『たまらなく孤独で、寒いブログ』というブログ名も考えましたが、それでは私が余りにも「寒い」ので、本のタイトル通りにしました。

今のところ作者からクレームはついておりません(その前にこんなブログ、目に留まらんっちゅーの)。 

この本には、なんとも“山田正紀節”がてんこ盛りです。
“山田正紀節”とは何かって?
気になる人は読んでみてください。
 
閑話休題(それはさておき)、
タイトルにあるように、「孤独」が全編主要登場人物4人の上に覆いかぶさっています。
「疎外感」と言ったほうがいいのか。
たぶん地球最後の人間になった時の孤独よりも、人が大勢いるのに関われない孤独の方が絶望感や疎外感は深いのかもしれません。
 
混沌とした世界をジグソーパズルのようにはめ込みたいと思い、殺人を犯す“彼”。
“彼”が聞いているラジオの深夜放送のDJである新里沙智。
“彼”が最初に殺人を犯した被害者の第一発見者、河合鋭夫。
連続殺人事件を捜査する浜田泰二巡査部長。
彼らはそれぞれ「孤独」であり、あるいは「孤独」であることに気づき、それぞれが交差し、あるときは接しながら、他の人も「孤独」であることに薄々気がつき、親近感を持ったり、反発したりするが、おそらく根っこの部分ではお互いがお互いを認め合っているのだろう、同類として。
だから“彼”が連続殺人を犯す理由が、全然わからないでもないと思う。
世間一般では“常軌を逸した”とか“理由なき連続殺人”と言われているとしても。
しかしながら「孤独」同士、コミュニケーションが絶対的に不足している。
 
孤独。
 
考えたら、ほとんどの山田正紀の本で「孤独」な人物がでてくる。
私が好きな『阿弥陀(パズル)』の風水火那子にこんなセリフもある。
「わたしはからっぽなほうがいいのよ。いつもからっぽでいたいの」
「なにかに引っかかるのが恐い。なにかを抱えこんでしまうのが恐い。いつも手ぶらで生きていたいの」
もっと言えば、山田正紀の本の登場人物は、孤独な人間ばかりかもしれない。
どろどろとした情念や怨念などとは無縁。
だから、ミステリでも「犯罪の動機」が弱いのか。
だから、SFでもミステリでも冒険ものでもカタルシスが希薄なのか。
それでも山田正紀を読み続ける読者もまた「孤独」なのか。
 
“彼”が新里沙智にリクエストする、
「淋しいといってくれ」。
 
いつもおまえと歩いていた
いつもおまえに恋してた
季節がうつろい
肌は蒼ざめ
唇も色褪せた
恋人よ
電話をするから
淋しいといってくれ
お願いだから
淋しいといってくれ
 
 

ウソだと言ってよ、マーティー

今日は大学・社会人のドラフト。

広島は楽天の横槍に遭わず、梵英心(そよぎ・えいしん)を3順目で指名。

ホッとして、ヤフーの広島カープ掲示板を見に行く。

ここへは書き込みはしませんが、たまに見てます。

 

すると、恐ろしい書き込みが!

 

『広島ラロッカは戦力外』

 

がび~~ん!

何故?

今年は故障に泣き、本来の力はでなかったとはいえ、昨年は3割以上、40本塁打、100打点以上を叩きだし、なおかつ「広島で優勝したい」とか「こんなに給料もらえてうれしい」とかいうような、微笑ましいことを言っていたのに。

2年契約だし。

故障箇所の回復が思わしくないのか、梵が指名できたためか。

デイビーやレイボーンも、来年はかなりやれそうな気がしていたんだがなあ。

 

広島ファンみんなに愛されていた、ラロッカよさらば。

 



『狼よ、故郷を見よ』 平井和正

狼よ、故郷を見よ 平井 和正
狼よ、故郷を見よ
(角川文庫)
初版:1984年5月10日
注)表紙はハルキ文庫のものです。
「地底の狼男」
「狼よ、故郷を見よ」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
平井和正は一時(と言ってもかなり昔)大人気でしたね。
なんつってもウルフガイ・シリーズ。
これは2パターンありまして、高校生の犬神明が主人公のヤング・ウルフガイ。
ルポライターの犬神明を主人公にしたアダルト・ウルフガイ。
触れただけで鮮血が噴き出そうなほどナイーブな高校生の犬神明も痛々しかったですが、私は女好きで飄々としている大人の犬神明が好きでした。
そうは言え、能天気ばかりではありませんがね。
トラブルに首を突っ込む、あるいはトラブルが向こうからやってくるのは共通してます。
犬神明はウルフガイというだけあって、満月になると超人的な強固な体にパワーアップします。
 
ウルフガイ・シリーズは結構版元が変わってましたが、シリーズの途中から作者の意識が変化したのか“精神世界”に入り込んでしまい、読むのがしんどくなった記憶があります。
これは“精神世界”に侵される前のアダルト・ウルフガイ・シリーズの『狼男だよ』に続く第2作です。
 
ある事件をきっかけにCIAに追われまくりの犬神明。
北海道でも容赦なく大口径ライフル弾をお見舞いして来る。
紀州、大峰山中に神聖な犬神の里があった。
そこは犬神明の母の故郷であり、犬神明本人にとっても魂の故郷であった。
しかし、里に行っても犬神衆の影はない。
彼らはどこへ去ってしまったのか。
またしても、犬神の衆は犬神明を拒絶したのか。
魂の故郷を喪失した彼の悲しみは深い。
そして、そこで運命の女“たか”に出会った。
生涯唯一“妻”と呼ぶ女に。
“たか”との逃避行と反撃、そして結末はもう涙無くして読めません。
今回、再読しましたが、またも・・・・・・。
ある意味、この作品がウルフガイ・シリーズのターニング・ポイントだったかも。
 
この“たか”の存在が大きいのでしょうか、並みのハードボイルド以上に荒っぽい内容ですが、読み終えたあとはなんていうか“静謐”なイメージに反転します。
そう、筒井康隆の『七瀬ふたたび』 にも感じたような・・・・・。
そうそう、平井和正の本は“あとがき”がやたらと長かったのも好きでしたね。

『物体X』 山田正紀

山田 正紀
物体X
(ハヤカワ文庫JA)
初版:1986年9月15日
 
こんな古い本を紹介していいんだろうか?
20年くらい前の作品ですね。
50年代、60年代、70年代の作者が好きなSF作品、SF映画をイメージして書き上げたそうです。
 
「物体X」
北方4島に近い、ソ連領の島に異変が。
フリーライターの美奈子は仕事の依頼でその島に赴くが、そこには恐るべき怪物がいた!
人の脳を操り、擬態もできる怪物。
命からがら美奈子は脱出するが、ラストは意味深ですな。
 
「暗い大陸」
正直に言って、この作者がコミカルなものを書こうとしても無理があります。
サービス精神は旺盛なのに、真面目さが災いするのか、コミカルに徹しきれないようです。
“女が書けない”SF作家Yの悲しみが11代目の子孫に遺伝して・・・・・・。
それがいつのまにか夢の中でランゲルハンス島から脳内を探検する話しになっている。
なにか暗喩があったかもしれないが、気がつきませんでした。
 
「見えない人間」
ああ、そうか。
やっと思い至った。
山田正紀の小説には一人称のハードボイルドがよく似合う。
て言うか、話しにス~っと入り込める。
これは、私立探偵があちこち嗅ぎまわっている過程で手に入る情報が、同時にこちらにも手に入るからなのかな。
大抵は作者だけがわかっていて、読者(私のこと)には分からない事が多すぎるのだが、この中篇ではよくわかりました。
殆どの人間は生体テレメーターを装着し、それによってコンピューターに管理されている。
逆に言うとコンピューターに管理されていない人間は、不要な人間、見えない人間となる。
コンピューターに管理されていながら、突然“見えない人間”となった男を探してくれるよう、依頼された探偵(もちろん“見えない人間”)だが・・・・・・。
 

『疾走!千マイル急行』(下) 小川一水

疾走!千マイル急行〈下〉 小川 一水
疾走!千マイル急行〈下〉
(ソノラマ文庫)
初版:2005年9月30日
 
 
 
 
完結篇です。
 
エイヴァリーが壊滅した状況となっては、TME(国際寝台列車:千マイル急行)だけで東方の強国采陽(サイヨー)に救援を求めても、采陽の有利にしか条件提示をさせてもらえない。
その条件とは列車を離れること。
つまりTMEの接収。
采陽も“ドラグストン・コレクション”を狙っているのか。
そんな時、北方の果てにあるカレル市の外交団が面会を求めてきた。
カレル市は土地開拓の入植者を募集している。
TMEの乗客、乗務員を難民とみて、その誘いに来たようだ。
 
しかし、その誘いにこそ乗らなかったが、テオたちはTMEと共にカレルに行き、そこへ新しいエイヴァリーを建設することを計画する!
エイヴァリーが大陸の南西の果てなら、カレルは北東の果てだというのに。
TMEの乗客、乗務員は強い信念のもと、行動を起こす。
まんまと采陽を脱出したTMEは、キッツが育ち今は寂れてしまったランズエンドを通るが、TME内のスパイがその情報をレーヌスに流したため、またもレーヌス最強の装甲列車“グロードン急行”と遭遇。
TMEは、レオは、この危機にどう対処するのか?
列強が狙う“ドラグストン・コレクション”とは?
そして、新天地カレルに無事たどり着くことはできるのか?
さあ、次を待た・・・・・・なくても完結篇です(笑)。
 
なんちゅーか、久しぶりに、言い方は失礼ですが、ひたすら前へ前へ進む話しを読んだような気がします。
もちろん、書こうと思えばもっと長くもっと複雑にも書けるでしょうが。
これを少年少女だけに読ませるのはもったいない。
もっと、大人にも読んでもらいたいですね。
いや、大人子供問わず多くの人に読んで欲しい。
そう感じさせる1篇でした。
 
小川一水はこれからも読み続けたい作家の一人となりました。
これからも十分期待に応えてくれるでしょう。
その前に既刊されている本を手に入れなくちゃあねえ。
 

『疾走!千マイル急行』(上) 小川一水

疾走!千マイル急行〈上〉 小川 一水
疾走!千マイル急行〈上〉
(ソノラマ文庫)
初版:2005年7月31日
 
 
 
 
国際寝台列車〈千マイル急行(TME)〉。
走る超一流ホテルであり、乗務員もTMEにかかわる事に誇りと喜びを持っている、それはそれは豪華な列車である。
おそらく、〈オリエント急行〉よりも〈幻夜〉よりも。
 
そのTMEが都市国家エイヴァリーから、東方の采陽(サイヨー)へ向かう。
向学のため、4人の少年少女が150人の乗客と共に乗る。
TME所有会社社長の息子、テオドア・ファルスタット。
下町育ちの、ローライン・リンドベル。
鉄道オタクの、アルバート・V・ガリバール。
どこか斜に構えている、キッツ・クインザー。
 
しかし、TMEには重要な使命があった!
交戦になりそうな都市国家ルテニアからエイヴァリーを救って貰うよう、采陽(サイヨー)に依頼に行くのだ。
だが、それも空しくTME出発後、エイヴァリーは先制攻撃を受けて壊滅状態になったらしい。
頼みの綱はTMEのみ。
TMEに積んである、重要な“もの”を奪うために襲い掛かる敵。
襲われるであろうことを考え、装甲車も連結したTME。
逃げる、反撃する、裏をかく、TME。
ここら辺りはかなりハラハラすると同時に、通過したさまざまな都市国家が異国情緒をくすぐり、まるで一緒にTMEに乗り込んでいるようです。
そして、いろいろとTMEに関わっていく4人の少年少女。
 
列車に乗るときにテオドア・ファルスタットは父に「真の友達を作れ」と言われる。
この旅を通じて、テオドアに真の友はできるのか?
そして、TMEの、エイヴァリーの、少年少女の、乗務員の運命は?
 
ようやく命からがらエイヴァリーの人々の唯一の「希望の地」、采陽(サイヨー)にたどり着いたTMEだったが、そこでさらに過酷な選択を迫られる。
ラストの一行は「2,303マイルを走った千マイル急行は、ここで止まるはずだった」とある。
満身創痍のTMEはさらに走らなければならないのか?
そしてそれに乗っているエイヴァリーの人々もまたボロボロになりながら、運命に立ち向かうのか?
最後の一人になるまで、この世からエイヴァリー人が消えるまで闘うというのか?
エイヴァリー人の思いは著者の思い。
迷っても悩んでも、先へ前へ進む。
 
さあ、下巻へ突入だ!
しばし、待たれい!
待てない人は書店に!
(余りの面白さに、ちと興奮しすぎたか・・・・・)
 

『老ヴォールの惑星』 小川一水

老ヴォールの惑星 小川 一水
老ヴォールの惑星
(ハヤカワ文庫JA)
初版:2005年8月15日
 
 
 
 
「ギャルナフカの迷宮」
「老ヴォールの惑星」
「幸せになる箱庭」
「漂った男」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
いや~、ようやく読み終えました。
文体は柔らかく、やや青臭いようなところもところどころ感じられますが、小川一水を初めて読むにはとっつき易いかも。
初めて読んだ私が言うのだから間違いありません(笑)。
 
「ギャルナフカの迷宮」
投宮刑。
反社会的な者は有無を言わさず、地下深くに掘られた迷路にほうり投げ出される。
渡されるのは地図が一枚。
そこには「水場」と「餌場」が記されているのみ。
「水場」や「餌場」が見つからなければ、あるいは「人食い」などに襲われれば死があるのみ。
そんな、生きるのが精一杯の世界で、主人公たちは「人間社会」を作ってみせる。
この部分は性急に過ぎる気もしますが、著者には迷いはないようです。
 
「老ヴォールの惑星」
SFの楽しみや驚きは、想像し得ないものを想像することにもあるかも。
過酷な環境で生まれた異星人。
まるで、鉱石から生まれたかのよう。
種を残すのが人類の第一義とするなら、かれらのそれは自分の知識と経験を受け渡す事。
そんな世界に、やがて終わりがくることが明らかになる。
かれらは、どう立ち向かうのか・・・・・・。
 
「幸せになる箱庭」
木星で異星人の機械が資源を採取し、それをせっせと自分の星に送っているのが発見された。
しかも超光速で。
先発隊がそれに便乗し、その星にたどり着くが、そこで彼らが遭遇した恐るべきこととは。
リアルとバーチャル、どっちがどっちなんでしょうねえ。
 
「漂った男」
海しかない惑星に不時着したパイロット。
気候は穏やか、生物はいない、海水は栄養がある。
つまり、生きること「だけは」できる。
しかし、目標がない故に捜索は非常に難しい。
Uフォンという電話のようなものだけが唯一の通信手段。
ひとりぼっちで過ごすうちに徐々に変化する男の心境・・・・・・。
ラストは泣けますな。
 
とまあ、勘違いや読み間違いがあるかもしれませんが、簡単に紹介をしてみました。
あなたも小川ワールドへどうぞ。
 

『ぼくらは虚空に夜を視る』 上遠野浩平

上遠野 浩平
ぼくらは虚空に夜を視る
(徳間デュアル文庫)
初版:2000年8月31日
 
まず、「上遠野」ってどう読むと思いますか?
私は「うえとおの」かと思ってましたが、「かどの」だそうです。
大変失礼をいたしておりました。
書店で『疾走!千マイル急行(上)』を探していたら目に留まったのですが、タイトルが目を惹いていいですねえ。
たとえば漢字二文字のタイトルだと印象が薄いですが、これは印象に残ります。
かく言う私も創作のタイトルには凝りたい方でして、ただタイトルを盗作しているのは我ながらいただけませんが(汗)。
ちなみに『花泥棒に行きましたね』の続編で『月は無慈悲な夜の女王』ってのもあるんです(笑)。
さて、上遠野浩平ってたしかSF作家だったよなー、というおぼろげなイメージとタイトルだけで購入してしまいましたが、とりあえず読んでみました。
 
主人公は高校生の工藤兵吾。
ヒロインは工藤の幼なじみ、槙村聡美。
ライトノベルでは、ヒロインが主人公の幼なじみってパターンが多いような気もしますが、気のせいですかね(そんなに読んでる訳でもないし)。
今回ヒロインは活躍しません。
教室ではいささか仲間はずれにされているっぽい平凡な高校生の工藤だが、実は人類の存亡に関わる重要な役目を担っていた!
 
ジャジャーン。
 
人類は「約束の地」をめざし宇宙を旅していたが、「虚空牙」という「敵」と戦闘するハメになり、その戦闘員の予備が工藤であった。
しかも、とっても優秀。
しかしながら宇宙での孤独、空虚な戦闘は戦闘員の精神をおかしくしてしまうため、正気を保つために安定している擬似世界を戦闘員に提供する必要があった。
その他大勢の人類はどうしているかというと、コールドスリープや単なる情報として存在しているが、戦闘員の擬似世界に付き合うために、擬似世界で生活をしている。
そう、その擬似世界こそ、我々が住む地球なのだ!
つまり本当の我々は巨大宇宙船で眠っていて、地球で生活している夢を見せられているのだ!
夢を見ているといっても、夢で死ねば本体も死にます。
 
実は「虚空牙」は人類をはるかに超越した存在であり、とりあえず人類を救った工藤だが、まだまだ試練が待っているに違いない。
「虚空牙」の正体は?
工藤と槙村のロマンは?
待たれよ、続編を。
あ~~ついでに続編も買っておけばよかった(涙)。
 
P.S.
あくまでも「人類」VS「虚空牙」シリーズ?
あと2作あるようですが、登場人物は替わっているようです。
いずれにせよ、読むのが楽しみです。
 
『わたしは虚夢を月に聴く』
 
『あなたは虚人と星に舞う』