たまらなく孤独で、熱い街 -340ページ目

『ヨッパ谷への降下』 筒井康隆

ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集 筒井 康隆
ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集
(新潮文庫)
初版:2006年1月1日
 
 
 
 
「薬菜飯店」
「法子と雲界」
「エロチック街道」
「箪笥」
「タマゴアゲハのいる里」
「九死虫」
「秒読み」
「北極王」
「あのふたり様子が変」
「東京幻視」
「家」
「ヨッパ谷への降下」
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『銀齢の果て』と一緒に購入しましたが、私にとっては既読作ばかりです。
懐かしさのあまり買ってしまいました。
「自選ファンタジー傑作集」と銘うたれております。
読んだ方は、どこがファンタジーやねん、と思う方もいるかもしれません。
しかしながら、筒井康隆の想像力、創造力の豊かさはどうでしょう。
異様な世界に一瞬で連れ去られてしまいます。
当然ながら、ドタバタばかりが筒井康隆の魅力ではなく、むしろこういった作品にこそ真価を発揮しているのかも。
この短編集は短いのが多いですが、私に筒井康隆の半分でも想像力があればもっと楽しめるのにと、そこが残念です。

【第55期王将戦第3局・羽生王将VS佐藤棋聖】

 

〈棋譜再現〉


佐藤棋聖、またも届かず3連敗ですか。

残念。

それにしても、何故に相横歩取りにしたのか?

密かに研究していたのか?

それを羽生四冠が外したのか?

外したとすれば、多分1日目最終の▲36歩だろうか。

ここでの封じ手に費やした172分(夕食休憩含む)という考慮時間が、佐藤棋聖の苦悩を物語っているようにしか思えない。

考慮時間が長すぎるということは、私の場合考えているよりは迷っていることの方が多い。

トッププロとヘボアマでは、当然違うと思います。

私は封じ手は△52王とか△73桂とかを考えて、羽生陣には目も行きませんでしたし・・・・。

 

そして、角を犠牲にして左右の桂で57へ殺到。

このときに、佐藤棋聖の負けを覚悟しました。

足りないことは佐藤棋聖も承知だったでしょう。

最後の△56飛は、一応「詰めろ」ですが、簡単に防げるし、なにより素抜きされる公算が大きい。

形つくりですね。

それを見た羽生四冠が佐藤王に殺到したのは言うまでもありませんが、飛車の巣抜きをしなかったのは、羽生四冠が佐藤棋聖の気持ちをおもんばかったか、敬意を表したものと私は思います。

 

次局が王将戦の最後となったとしても、好局であろうことは疑う余地はありませんね。



『容疑者Ⅹの献身』 東野圭吾


容疑者Xの献身
東野 圭吾

容疑者Xの献身

(文藝春秋社)

初版:2005年8月30日

 

 

 

 

去年購入したのですが、熟成させよう(?)と書棚に突っ込んでおいたら見事に熟成しましたね。
『このミス2006年版』で、ぶっちぎりの1位。
さらに、直木賞まで!
今買うと、帯に「このミス1位!」とか「直木賞受賞!」とか書かれているんでしょう。
で、熟成させすぎて腐らないうちにと、読んでみました。
『このミス』のベストテンでは、何回か苦い思いをさせられましたが、今回は違いました。
掛け値なしの傑作といえます。
 
天才物理学者・湯川の『ガリレオ探偵』シリーズは短編があるそうで、これが初の長編。
その湯川と帝都大同期で、天才数学者と謳われた石神。
今は高校の教師をしながら、数学の命題に取り組んでいる。
ある時アパートの隣に住む花岡靖子と娘の美里が、訪ねてきた離婚した元夫を殺してしまう。
しかし、石神は自身の知恵を絞り、この母娘を助けようとする。
罪になると知りながら。
自らの退路まで断って。
 
必死で母娘を護ろうとする石神。
石神の靖子に対する「思い」を直感で知りつつ、事件の解明をしようとする湯川。
アパートの玄関で元夫を絞殺する時の音が、アパートの他の住人に聞かれなかったのか、とか、細かいところでいくつか首を傾げる部分はあります。
が、それすらも彼方へ追いやってしまう、石神の「思い」。
それは何か?
その「思い」は花岡母娘に伝わったのか?
伝わったのだろう。
 
ラスト2ページは何回読み返しても、泣いてしまいます。
トリック以外の部分で感動するのは本望ではありませんが、泣けるものは仕方ない。
ドライ・アイになったら、効くかも。
『探偵ガリレオ』
も読んでみようか。
東野圭吾、恐るべし。

『暗いところで待ち合わせ』 乙一

暗いところで待ち合わせ 乙一
暗いところで待ち合わせ
(幻冬舎文庫)
初版:2002年4月25日
 
 
 
 
乙一デビュー作(笑)。
いや、乙一のデビュー作でなく(たぶん)、私の乙一初読書なんです。
この作者はホラー作家と言うイメージがあって敬遠していたが、適当に選んだこの作品はホラーではなかった。
 
ミチル。
3年前に事故で視力をなくし、今は父が残した駅に近い古い家で静かに暮らす。
たまに小学生からの友人、カズエと買い物にでるくらい。
 
アキヒロ。
昔から人と接触するのが苦手で、印刷会社に入ってからも、それが原因で上司ににらまれる。
イジメにちかいことを受けたアキヒロはその上司に殺意を抱く。
そしてある朝、人気のない駅のホームに一人佇む上司を見る・・・・・・。
 
ミチルの家にこっそり忍び込んだアキヒロ。
アキヒロはミチルに気がつかれないように、極力静かにしている。
奇妙な同居生活。
ミチルは誰かがいることに気がつきはじめ、ここからどう進むのだろうという辺りは、サスペンスあり。
そして、ついにミチルがアキヒロの存在に気づいたときにとった行動は?
 
ミチルが外に出る時は、いつもカズエといっしょ。
しかし、いつまでも一人で外出しようとしないミチルに業を煮やし二人は喧嘩してしまう。
謝りに行こう、でも足がすくんで外へでられないミチルにアキヒロがそっと手を貸す。
ミチルにサヨナラをするために。
 
このあと、話しは急転直下。
ラスト、ミチルを勇気づける(それは、自分に対してでもある)アキヒロ。
 
これは乙一の渾身作という感じではないわな。
ホラーはイヤだが、もう1作なにか読んでみようか・・・・・・。

『ここほれONE-ONE!』(全2巻) 小川一水

ここほれONE‐ONE! (集英社スーパーダッシュ文庫) ここほれONE‐ONE!
小川 一水
(集英社スーパーダッシュ文庫)
初版:2001年10月30日 
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ここほれONE‐ONE!〈2〉 (集英社スーパーダッシュ文庫) ここほれONE‐ONE!〈2〉
小川 一水
(集英社スーパーダッシュ文庫)
初版:2002年2月28日 
Amazonで詳しく見る by G-Tools
穴掘り土木SFだそうです。
 
高校の親友、竹葉要平(いつも作務衣着用)と渡拓丸(おたく)が山水ジオテクノという地下調査会社に持ち込んだのは、竹葉家に代々伝わる「宝の地図」。
山水ジオテクノ(社長を除き、社員は3人)の社長、山水備絵(まだ20歳にも達してないみたい)は、地下調査には莫大な費用がかかることを言い、半分諦めさせるのだったが、実はその「宝の地図」で×印がついている箇所のいくつかは、すでに山水ジオテクノが「何か」を掘り出したところだった。
こうして、お互いに利害が一致(?)したところで、協力しながら「何か」を掘り出すことにした。
 
「何か」とはなにか?
それは「鉄床石(かなとこいし)」。
それって何?
現代ではあり得ない道具を使って「鉄床石」を掘り出す山水ジオテクノは何もの?
なぜ「鉄床石」は東北地方にだけ散らばっているのか?
そして、その石の周辺に遺跡があるのは?
さらに、それと呼応するかのように群発する地震。
 
いや~、土木のやり方が色々てんこ盛りで、面白いです。
しかも、話しは地下にとどまらず、宇宙にまで!
そしてそして、希望にあふれるラストまで、あれよあれよと話しは進みます。
読み応え十分!
 
あとがきで作者はこう述べています。
・・・土木工事の力こそ、人間の最も素晴らしく恐ろしい力なのです。
その土木工事を支えるのは、古くから連綿と培われてきたノウハウと、近代科学の結晶たるテクノロジー。
そして、精密な計画のもとで堅く連携しあった、ちっぽけな人間一人一人です。
取るに足りない小さな人間が、智恵と力を出しあってとてつもなく巨大な代物を完成させる。
これほど痛快なことがあるでしょうか。
それが、この話しを書いたもうひとつの理由です。
つまり、土木を題材にしたかったのです。
・・・・

これは、読むしかありませんね。
書店にあるかな?

【林葉直子】

こんなのを発見しました。

 

『林葉直子の「お悩み晴らします」。』

林葉直子というと、元女流棋士ですが、続けていればまだまだトップクラスで君臨していたでしょうねえ。

残念です。

 

どーでもいいけど、「お悩み晴らします」が一瞬「お怨み晴らします」に見えてしまいました(苦笑)。

 

それと、『しおんの王』 の原作者(かとり・まさる)とは知らなかった。

これからも期待しよう。

そういえば、ようやく3巻がでるはずだが。

 



『銀齢の果て』 筒井康隆

銀齢の果て 筒井 康隆
銀齢の果て
(新潮社)
初版:2006年1月20日
 
 
 
筒井康隆はずいぶん読みました。
ずいぶんと言うよりは、少なくとも「断筆宣言」前までのは、ほとんど読んでいる筈。
中には少し読んでやめた『虚構船団』『夢の木坂分岐点』等ありますが、あの頃のは読みにくかったからなあ。
機会があれば再トライするつもりですが。 
 
『銀齢の果て』は、『バトル・ロワイアル』老人版ですね。
老人医療費や年金支給にネをあげた政府が「老人相互処刑制度(シルバー・バトル)」を作った。
これは区割りをした範囲内の70歳以上の老人は殺し合いをしなさい。
残った1人を手厚く保護しましょう。
ただし、2人以上残ったら、残った人は全員処刑します。
というところ。
考えたら(考えるまでもなく)恐ろしい話しだが、そこは筒井節でグイグイ読ませます。
読んでいて、思考があちらこちらに飛び、面白い。
まあ読んでもらいたい一冊ですね。
 
筒井康隆も71歳ですか。
しかし、安易に私小説に走らず、このような虚構の小説を書いてくれるのは、本当にうれしい。
ただ長編に限って言えば、老人が主人公の作品が目立つのが気にかかるところです。
 
P.S.
 
『銀齢の果て』を読んで思い出したのは、藤子・F・不二雄の『二次定年』。
これは、ある年齢に達すると年金の支給などを打ち切る話し。
星新一選の『ショートショートの広場』でも『首狩り』だったかな、老人の首を持って行くと報奨金がもらえるという話しがあったような。
 
P.P.S.
 
なんということだ。
深沢七郎の『楢山節考』 という先駆的作品を忘れていました。

【佐藤棋聖の今年度成績】

中途半端な時期ですが。

 

『佐藤棋聖成績』

 

羽生四冠に6勝11敗が痛いな~。

それを除くと、22勝9敗、勝率.710か。

まあまあだな。

よし、残りの羽生戦を5連勝して、今年度対戦成績を5分にしてくれ。

羽生戦は残り最低3局あるから、20局には達しますね。

同一カード年間20局って、記録ではなかろうか。



[日々雑感/日曜午後は駅伝を見たりして・・・]

都道府県対抗駅伝・男子。

長野県は初の3連覇達成ですか。

そういえば昨年は兵庫との一騎打ちで、上野君がラスト300メートルで飛び出して辛くも勝ったんだった。

興奮して見ていたのを思い出します。

今年は、その上野君は出ていないようでしたが、箱根駅伝3区で区間新記録を出した佐藤悠基君がアンカーで危なげなく勝った。

佐藤君はたしか高校3年生だった去年は1区を走り、区間タイ記録を出したような覚えが。

 

たまに「クッキーの削除」や「ファイルの削除」、「履歴の削除」をして最適化もやった方がいいと聞いていたので、やってみました。

これでサクサクと快適になれば言うことはありませんがね。



[日々雑感/日曜午前はたまにまったりと・・・]

今回のタイトルは、昨年同じ時にブログを開設したネットの友人のブログ名ですが、いつのまにか撤退しちゃったな。

こてくんさんのブログ『かおりんふぁんこてくんのひまつぶし自分史』 を最近見つけたので、お邪魔してましたら、ふと気が付くとブックマークを貼られていました。

しかも、コメント付きで。

ありがとうございます。

なお、「かおりん」とは、関西のタレント、南かおりさん(ブログ『かおりんの関西探検隊♪』 )だそうです。

将棋に関してはshougiさんのブログ『30代からの将棋日記』 が充実しているので、改めて私のブログに書いても重複になっちゃう気がして避けてましたが、せめてファンとしては佐藤棋聖の記事くらいは書くべきかな(汗)。

 

そういえば、昨日不思議なことが。

おとといはPCを開けなかったので、きのうの昼頃ちょっと開いてみたんです。

そうしたら、いわゆるエロTBが付いてたので、いつも通り消そうとしたら、ない。

ん?

アメブロが消してくれたのか。

気のせいだったのか?

たしか受信メールも来てたので(そちらもすぐ消しているので、履歴は残っていませんが)、来たのは間違いないんだが・・・。

 

もうひとつ。

他の方のブログで「お気に入り」や「ブックマーク」から入って行き、「このブログ良さそう」と思うのがあるんです。

しかし、なにが原因かわかりませんがそこを開くと「Iexploreが原因でMSHTMLDLLにエラーが発生しました。Iexploreは終了します」というコメントが出て、見ることができないブログがたまにあるんですよねえ。

同じアメブロ内にも。

これのせいで、いくつ泣く泣くあきらめたことか(泣)。

 

お、NHK杯は「森下-久保」戦か。

バリバリのA級同士なのに「羽生-佐藤」戦にくらべると、地味に見えてしまうのは何故?