たまらなく孤独で、熱い街 -32ページ目

『天冥の標 Ⅸ ヒトであるヒトとないヒトと』(全2巻) 小川 一水

天冥の標IX PART1──ヒトであるヒトとないヒトと (ハヤカワ文庫)

天冥の標IX PART1──ヒトであるヒトとないヒトと
著者:小川 一水

年表・人物・用語表

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2015年12月25日

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天冥の標IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと(ハヤカワ文庫JA) 天冥の標IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと
著者・後書:小川 一水

年表・人物・用語表

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2016年10月25日

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とうとうここまで来たけれど、辿り来て未だ山麓であろうか。

最終巻に向けて役者が揃った感はあるが、希望と絶望を行き来しながらも人類はヒトでないヒトも含めて、

みんなどこへ行ってしまうのだろう。

置いて行かないでくれ。

地球は植物の惑星だという。

ならば宇宙も植物のものなのだろうか・・・。

『暗殺競売』 曽根 圭介

暗殺競売 (角川文庫)

暗殺競売
著者:曽根 圭介

(角川文庫)

初版:2017年2月25日

(2013年8月にKADOKAWAより『殺し屋.com』にて刊行)

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「佐分利吾郎の決断」

「邪魔者」

「ジャッカルの落とし所」

「小さな依頼人」

「エピローグ」

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未だに『鼻』の印象が強くて、書店で目に付けば購入してしまう(あえて探さないけど)。

暗殺のオークションというのはどうなんだろうねえ。

主催側も多大な人員や経費が必要そうだし。

そもそも隠れてやる暗殺を大っぴらでないにしても公募するなよと。

せめてそれぞれが独立した話で終わって欲しかった。


『悪党どものお楽しみ』 パーシヴァル・ワイルド

悪党どものお楽しみ (ちくま文庫)

悪党どものお楽しみ
著者:パーシヴァル・ワイルド

訳者:巴 妙子

解説:森 英俊

(ちくま文庫)

初版:2017年3月10日

(2000年11月に国書刊行会より刊行)

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「シンボル」

「カードの出方」

「ポーカー・ドッグ」

「赤と黒」

「良心の問題」

「ビギナーズ・ラック」

「火の柱」

「アカニレの皮」

「エピローグ」 

「堕天使の冒険」

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1929年の作。

いかさまを見抜くビル・パームリーが活躍する連作短編だが、1話目のビルの親父がすこぶるかっこいい。

この話だけでその後の展開にワクワク感をもたせる。

いかさまも色々とバラエティだし、ビルの友人のトニーのお間抜けぶりも定番ながら楽しませます。


『死を招く料理店』 ベルンハルト・ヤウマン

死を招く料理店(トラットリア) (扶桑社ミステリー)

死を招く料理店(トラットリア)
著者:ベルンハルト・ヤウマン

訳者・後書:小津 薫

(扶桑社ミステリー)

初版:2005年2月28日

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2003年の作。

あまり外食しないし料理はそこそこ美味しく食べられればいいので、料理名をだされてもピンと来ないんだよね。

小説家がローマのとある料理店を根城にして、フィクションであるミステリと、ノンフィクションである日常を交互に書いてゆくのだが、彼が書いた犯罪が実際にも起きてしまう。

虚構が現実を侵食してゆくのか・・・。

メタミステリっぽい話なのだが、もう少し整理してくれれば読みやすかったかな。

序盤を我慢すれば面白くはなってきたが。

 

『ピカデリーの殺人』 アントニイ・バークリー

ピカデリーの殺人 (創元推理文庫)

ピカデリーの殺人
著者:アントニイ・バークリー

訳者:真野 明裕

解説:小林 晋

(創元推理文庫)

初版:1984年6月8日

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1929年の作。

『毒入りチョコレート事件』に続いて名探偵チタウィック氏登場。

ピカデリーという名前から映画館かと思ったらホテルでした。

そこのラウンジで人間観察をしていたチタウィック氏は毒殺事件に遭遇してしまうが、それを否定するための捜査をする。

面白い導入部だが、いかんせんもたつきすぎ。

当初の雰囲気からは意外な犯人ではあったが、終盤は多少バタバタしてた。


【読書メーター】 2017年5月分

5月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:6,756


悪意の波紋 (集英社文庫) 悪意の波紋 (集英社文庫)感想
40年前の事件に関わったジャックの人生はまあ措いといて、元カノに送ったラブレターを取り返したい一心のイヴァンのパートが読みにくくていけねえ。やっと二人が(直接ではないが)繋がった頃には疲れちゃった。だから作者が捻ったつもりで富豪を出してきても、実は本当の黒幕は別にいたのですというパターンは好きじゃないんだよな。342ページ
読了日:05月01日 著者:エルヴェ コメール
鋼鉄の黙示録 (創元SF文庫) 鋼鉄の黙示録 (創元SF文庫)感想
南アフリカ発のSF。高校生活を上手く過ごしているはずの少年だが、失踪した彼女を捜すうちに超常現象の世界に足を踏み入れてしまう。異形の怪物たちは実在するのか?よく分からんがクトゥルフもはいっているのだろうか。笑えるところもあったが、全体的になんとも辛気臭くて読むのがしんどかった。434ページ
読了日:05月03日 著者:チャーリー・ヒューマン
愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える (光文社古典新訳文庫) 愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える (光文社古典新訳文庫)感想
『眠りなき狙撃者』でも感じたが、この作者の登場人物はまともじゃないな。今回も追う側逃げる側共言うなれば狂っているので、当然ながらまともには進まないし終わらない・・・。くだくだしい説明や心理描写を省いて、簡潔な文体で状況を描写していくのが映画的と言えば映画的。253ページ
読了日:05月05日 著者:ジャン=パトリック マンシェット
ドライヴ〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 ドライヴ〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕感想
200ページ程度の長さですが、枝葉をそぎ落としたような文体はいたってクールというかドライというか・・・。様子が分かるまでは少々退屈気味だったが、いつのまにか名無しのドライバーと一緒に疾走しているかのような気分に。スタージョンの「輝く断片」がさりげなく出てきたところで少しニヤリ。映画化されたのも当然だね。206ページ
読了日:05月06日 著者:ジェイムズ・サリス
黄色い雨 (河出文庫) 黄色い雨 (河出文庫)感想
とある山奥の村。住民は見切りをつけて一家族ごとに村を離れ、とうとう彼一人が残される。そんな彼の上にも時間は流れ、秋になると無情の黄色い雨が村のあらゆるものを埋め尽くす。彼に残されているのはもはや「死」だけなのに村を離れられない・・・。切ないが圧倒的な美しささえ感じてしまう一篇でした。210ページ
読了日:05月07日 著者:フリオ リャマサーレス
ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF) ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)感想
第1部のイランの民主化革命の辺りは退屈だったが、第2部からはそこそこ。VR世界に自分のコピーを作ることの是非はどうなんだろうね。これを超えないと『ディアスポラ』はおろか『順列都市』へもたどり着けないのだが。後半も地味といえば地味だったが、VR上に自分のコピーを作ろうとする技術開発はそれなりに面白かった。557ページ
読了日:05月10日 著者:グレッグ イーガン
砂星からの訪問者 (朝日文庫) 砂星からの訪問者 (朝日文庫)感想
いつもこの作者の本から感じられるのは「性善」と技術への信頼なのだが、今回も主人公に好き勝手にうろちょろされては疲れてしまう。なので進行もほとんどご都合主義的。そして今回も終盤に明かされるのは、あり得ないだろうとツッコミたくなる、とある宇宙人の秘密。これを引きずって『天冥』の9巻に突入するのはキツイな。356ページ
読了日:05月12日 著者:小川一水
湿地 (創元推理文庫) 湿地 (創元推理文庫)感想
何日か前に読み終えて、その後も何冊か読んだら、恐ろしいことにこの本の内容をすっかり忘れているので裏表紙のシノプシスを読んで必死に記憶をたどった。北欧ミステリブームはついにアイスランドにまで到達。ある老人の死体の発見から、避けられなかった悲劇の連鎖が戦慄ものなのだが、主人公が通常の捜査を無視してゼロに等しい可能性に執着するのは、結果的に正しい道を歩んでいるのだけど違和感ありあり。今後数日で今度こそ完全に忘れてしまいそうだな。391ページ
読了日:05月14日 著者:アーナルデュル・インドリダソン
殺人鬼の放課後―ミステリ・アンソロジー〈2〉 (角川スニーカー文庫) 殺人鬼の放課後―ミステリ・アンソロジー〈2〉 (角川スニーカー文庫)感想
小林泰三の名前があったので購入したが、15年前の本だとは読むまで気がつかなかった。タイトルに沿ったテーマアンソロジーかと思ったが。10年くらいご無沙汰している恩田さんのはシリーズものかスピンオフだろうが、元のを読んでないのでピンと来ないね。小林さんは、まあ何と申しましょうか。嫌いではないが。新津さんのは双子の扱いが都合良すぎじゃないですかい。乙さんは再読。忘れていたけど少し読んだらけったくそ悪いのを思い出した。ただ余りにも人工的すぎる。そういう設定なんだろうけど。197ページ
読了日:05月15日 著者:恩田 陸,新津 きよみ,小林 泰三,乙一
霊応ゲーム (ハヤカワ文庫NV) 霊応ゲーム (ハヤカワ文庫NV)感想
ほとんど表面には出てこないが、タイトルの霊応ゲームって日本のコックリさんみたいなものかな。分厚いだけあって登場人物の描写がとても細やか。本でしか知らないが、寄宿舎というのは特に居場所が得られない子供にとっては地獄のようなものだな。リチャードとジョナサンは霊応ゲームに魅入られてしまったのか、その変貌と爆発してしまった結末は辛い。638ページ
読了日:05月17日 著者:パトリック レドモンド,Patrick Redmond
見張る男 (角川文庫) 見張る男 (角川文庫)感想
イヤミスかどうかは分からないが、読み終えたら主人公が実にイヤな奴でした。不動産業を営んでいて、売買や賃貸に関わった物件の合鍵をすべて持ち、家人が不在時に侵入。ストーカーや覗きをする訳でなく、なんというかその家の生活臭を味わう。たまにイヤな目に遭うと仕返しをする。ところが、ある女性に一目ぼれした時から、すべてがおかしな方向へ・・・。いくら男が自己弁護しようと、こいつには関わりたくないね。406ページ
読了日:05月19日 著者:フィル・ホーガン
書き下ろし日本SFコレクション NOVA+:屍者たちの帝国 (河出文庫) 書き下ろし日本SFコレクション NOVA+:屍者たちの帝国 (河出文庫)感想
『屍者の帝国』の世界観を共有するシェアード・ワールド。どれも似たり寄ったりだとイヤだなと思ったし、どんなのが書かれるか期待半分不安が半分ではあったが、巻頭の藤井太洋がすごく面白く、その勢いで全部を楽しんで読み終えることができました。どれも甲乙つけがたいですな。381ページ
読了日:05月21日 著者:
獏鸚 (名探偵帆村荘六の事件簿) (創元推理文庫) 獏鸚 (名探偵帆村荘六の事件簿) (創元推理文庫)感想
初海野十三。SF作家らしく中にはトンデモ科学も用いた探偵小説。そして名探偵帆村壮六。まあ、謎解きの推理小説を期待すると外れますが、怪奇な雰囲気を味わうためならばそこそこ面白いかな。結構笑えるところもあったし。397ページ
読了日:05月23日 著者:海野 十三
夜葬 (角川ホラー文庫) 夜葬 (角川ホラー文庫)感想
書店で見かけた時に、タイトルも簡素だしもしかして拾い物かもと期待・・・。今は廃れてしまった山奥の村に古くからあった風習とスマホが水と油のような。『リング』のビデオテープにも感じたのだが、古のものと現代のものを結びつける「なにか」が欲しかった(あったかもしれないが)。それが気になるなら昔のホラーを読めと言うことだが、全体的にもっとシンプルにすれば面白かったかも。それにしても園芸用のスコップでそんなことができるのかね。276ページ
読了日:05月24日 著者:最東 対地
あなたの魂に安らぎあれ (ハヤカワ文庫JA) あなたの魂に安らぎあれ (ハヤカワ文庫JA)感想
30年以上前の著者の長編デビュー作のせいか、なんだかラノベを読んでいるような気分だった。読みやすくはあったが。未来の火星では人類は地下に住み、地上に住むアンドロイドから食糧やエネルギーの供給を受けないと生きていけない・・・。それなりに補完して充足しているようだが、本当は歪で悪夢のような世界。果たして彼ら(人類やアンドロイド)に魂の安らぎは訪れるのか。460ページ
読了日:05月26日 著者:神林 長平
屈折する星屑 (ハヤカワ文庫JA) 屈折する星屑 (ハヤカワ文庫JA)感想
大抵の本は購入してから1年以上寝かしてしまうのだが、この本は何故か読みたくなって早めに読了したが、うーん。ガジェットはてんこ盛りだし、廃棄コロニーの外では不穏な動きも感じられるのだが、コロニーの中だけで小さくまとまってしまってる印象。外はどうであろうと俺は俺を貫き、ひたすらに飛び続けるということか。続きはいくらでも書けそうだが・・・。318ページ
読了日:05月27日 著者:江波光則
悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3) 悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)感想
デビュー作にしてシリーズ第1作だが、次に書かれた『死のドレスを花婿に』が個人的には今ひとつだったのでさほど期待はしなかったが、良い意味で裏切られた。サイコパスの犯人によって繰り返される惨劇は目を覆いたくなるほどだが、他にも色々と趣向を凝らしているし、終盤の怒涛の展開も飽きさせない。472ページ
読了日:05月29日 著者:
明日と明日 (ハヤカワ文庫SF) 明日と明日 (ハヤカワ文庫SF)感想
SFの衣をまとったミステリというかハードボイルドというか。ピッツバーグが自爆テロで壊滅してから10年。保険調査員の主人公は仮想現実上に再現されたアーカイブに入り浸り亡き妻との思い出にふけるが、調査対象者の殺された映像や、それを改ざんした痕跡を見つけ・・・。主人公は読者ほどには現実と仮想に混乱してないと思うが、なぜそこまで真相解明に深入りするのかが分からない。面白いなと思える部分もあったけど、全体的には・・・。462ページ
読了日:05月31日 著者:トマス スウェターリッチ

読書メーター

『明日と明日』 トマス・スウェターリッチ

明日と明日 (ハヤカワ文庫SF)

明日と明日
著者:トマス・スウェターリッチ

訳者・後書:日暮 雅通

(ハヤカワ文庫SF)

初版:2015年8月25日

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2014年の作。

SFの衣をまとったミステリというかハードボイルドというか。

ピッツバーグが自爆テロで壊滅してから10年。

保険調査員の主人公は仮想現実上に再現されたアーカイブに入り浸るが、調査対象者の殺された映像や、それを改ざんした痕跡を見つけ・・・。

主人公は読者ほどには現実と仮想に混乱してないと思うが、なぜそこまで真相解明に深入りするのか分からない。

面白いなと思える部分もあったけど、全体的には・・・。


『悲しみのイレーヌ』 ピエール・ルメートル

悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)

悲しみのイレーヌ
著者:ピエール・ルメートル

訳者:橘 明美

解説:杉江 松恋

(文春文庫)

初版:2015年10月10日

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2006年の作。

デビュー作にしてシリーズ第1作だが、次に書かれた『死のドレスを花婿に』が個人的には今ひとつだったのでさほど期待はしなかったが、良い意味で裏切られた。

サイコパスの犯人によって繰り返される惨劇は目を覆いたくなるほどだが、他にも色々と趣向を凝らしているし、終盤の怒涛の展開も飽きさせない。





『屈折する星屑』 江波 光則

屈折する星屑 (ハヤカワ文庫JA)

屈折する星屑
著者:江波 光則

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2017年3月25日

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大抵の本は購入してから1年以上寝かすのだが、この本は何故か読みたくなって早めに読了したが、うーん。

ガジェットはてんこ盛りだし、廃棄コロニーの外では不穏な動きも感じられるのだが、コロニーの中だけで小さくまとまってしまってる印象。

外はどうであろうと俺は俺を貫き、ひたすらに飛び続けるということかな。

続きはいくらでも書けそうだが・・・。


『あなたの魂に安らぎあれ』 神林 長平

あなたの魂に安らぎあれ (ハヤカワ文庫JA)

あなたの魂に安らぎあれ
著者:神林 長平

解説:夢枕 獏

(ハヤカワ文庫JA)

初版:1986年3月31日

(1983年1月に早川書房より刊行)

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30年以上前の著者の長編デビュー作のせいか、なんだかラノベを読んでいるような気分だった。

読みやすくはあったが。

未来の火星では人類は地下に住み、地上はアンドロイドが暮らしている。

しかも人類はアンドロイドから食糧やエネルギーの供給を受けないと生きていけない・・・。

それなりに充足しているようだが、本当は歪で悪夢のような世界。

彼ら(人類やアンドロイド)に魂の安らぎは訪れるのか。